レッドソックスと合意 ロッテ沢村が巨人・菅野より高評価の理由 | FRIDAYデジタル

レッドソックスと合意 ロッテ沢村が巨人・菅野より高評価の理由

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メジャーでは「お買い得」投手として評価の高い沢村。精神力の強さもプラス要素の一つ。写真は昨年10月の日本ハム戦(画像:共同通信社)

一時は戦力外の危機にあった男が、メジャーのマウンドに立つーー。

2月9日、ロッテの沢村拓一(32)がレッドソックスと正式合意したことがわかった。すでにメディカルチェックも終了。2月4日に極秘渡米して以降、事態が急展開した。

「沢村が昨年12月にFA宣言してから2ヵ月あまり。新型コロナウイルスの影響でメジャーのFA市場は停滞していましたが、2月中旬からのキャンプ入りを前にようやく進展し始めました。昨季ア・リーグ東地区最下位のレッドソックスは、チーム防御率が30球団中28位の5.58。特に救援陣がボロボロで、沢村獲得に前向きだったようです」(スポーツ紙担当記者)

沢村の昨季の年俸は約1億5000万円。年齢からして大型契約は難しいが、メジャー球団としては「お買い得」な投手だろう。能力も高く買われていたようだ。メジャー事情に詳しい、スポーツジャーナリストの友成那智氏が語る。

「沢村には、メジャー打者に太刀打ちできる二つの球種があります。一つはハイ・ファストボール(高めへの直球)。ロッテに移籍してからは巨人時代より球速が上がり、160km近い速球を投げ込んでいました。二つ目がロー・スプリット(低めに落ちる球)です。沢村が持っているのは、単なる落ちる球ではありません。150kmを超える高速スプリットです。米国の一流バッターでも簡単には打てないでしょう。

野茂英雄や田中将大、佐々木主浩などメジャーで実績を残した投手は、この二つのボールを駆使していました。ハイ・ファストボールとロー・スプリットは、米国で活躍するための必須条件と言えるんです」

巨人時代に味わった地獄

精神面の強さも、高評価の一因に。

「巨人時代に暴行事件を起こし、一時は三軍に落ちるなど、どん底の状態にあった。戦力外の危機にあったんです。そこから這い上がり、ロッテの勝ちパターンになくなてならない存在になりました。並大抵の気持ちの強さではないでしょう。不調になると風当たりが強くなるメジャーでも、やっていけるのではないでしょうか」(友成氏)

メジャー入団はほぼ確実と言われながら、残留した投手もいる。巨人の菅野智之(31)だ。ポスティング申請をしながら移籍を断念。獲得に手を挙げた球団は複数あったが、金額や契約年数など条件で折り合わなかったようだ。菅野は最多勝3回、最優秀防御率4回、最多奪三振2回獲得と実績十分。だがメジャーでは、日本ほど評価は高くないという。友成氏が続ける。

「マイナス要素が二つあります。一つは年齢。メジャーでの長期契約で、ポイントになる歳が35です。菅野は複数年契約を望んでいたようですが、今季32歳。契約できても、長くても2~3年でしょう。沢村も30代ですが、単年なら支障はありません。

二つ目が19年に痛めた腰です。同年は11勝をあげながら、ケガの影響から防御率は3点台後半と振るいませんでした。腰痛の再発が不安視されているんです」

菅野は今オフFA権を獲得する。ポスティング申請した昨オフより、スムーズに話が進みそうだが……。

「獲得に乗り出す球団はあるでしょう。しかし良い条件は望めない。菅野がメジャーのマウンドに立つ来季は33歳。年齢のため、長期契約は昨オフよりさらに厳しくなります。単年での条件提示もありうると思います」(友成氏)

正反対の結果となった、沢村と菅野。二人の野球人生を振り返った時、果たしてどちらが正しかったと言えるのだろうか。

  • 写真共同通信社

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