「驚異のペースメーカー」川内優輝がマラソン界に投じた一石 | FRIDAYデジタル

「驚異のペースメーカー」川内優輝がマラソン界に投じた一石

大阪国際女子マラソンで 東京五輪代表・一山麻緒を見事にサポート

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実力者の川内(右)がペースメーカーとして一山(左)を引っ張った。終盤はスピードを合わせながら、「がんばれ」と声をかける場面も

今年の大阪国際女子マラソンで、最も注目を集めたのは、男子の川内優輝(33)だった。コロナ禍の中、海外の女子選手を「ペースメーカー」として招聘(しょうへい)することが不可能だったため、白羽の矢が立った川内がその役を見事に果たしたのだ。

スポーツライター・折山淑美氏が言う。

「川内選手は1㎞3分17~18秒で走り、後半も選手の様子を見つつ、一緒にペースメーカーを務めた岩田勇治選手と連携しながら、完璧にやり遂げました」

川内は40㎞を過ぎても、優勝した東京五輪代表内定の一山麻緒(23)をサポート。通常、ペースメーカーは30㎞までの併走が多いが、今回は異例ずくめだった。

「好タイムを出したいという大会側の意図があって、ゴール直前までペースメーカーをつける形にしたのでしょう。コロナ禍に加え、日本記録を狙うために女子選手を引っ張れるスピードを持つのは、男子選手しかいないということで、川内選手らが起用されたわけです」(折山氏)

五輪や世界陸上ではペースメーカーはいない。そのため今回のやり方には賛否両論がある。だが、川内の存在感が日本のマラソン界に一石を投じた。

「川内と一緒に走れることは若手の女子選手にとって貴重な体験です。また、今後も一流ランナーがペースメーカーを務めるきっかけになったと思います。なにより、日本陸上競技連盟が本気で記録にこだわっているんだ、という姿勢をアピールすることができました」(連盟関係者) 

川内効果で日本の女子マラソン界のペースが上がったかもしれない。

自らもひっそりとゴール。大会翌日に取材を申し込んだが、「あくまでも黒子のペースメーカーであり、少し目立ち過ぎましたので」と固辞した
東京五輪代表である一山が、日本新記録更新こそ果たせなかったが、大会新となる2時間21分11秒で優勝。表彰式では柔らかい笑顔を見せた

『FRIDAY』2021年2月19日号より

  • PHOTO岸本 勉(PICSPORT)

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