時にはベテランもイジる楽天・田中将大に重なる「剛腕投手」の姿 | FRIDAYデジタル

時にはベテランもイジる楽天・田中将大に重なる「剛腕投手」の姿

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今春のキャンプで球団スタッフとじゃれ合う田中。前回、楽天にいた時の選手はほとんどいないがチームに溶け込んでいる(画像:共同通信社)

「こうやって話していたら全部つつ抜け!」

楽天に復帰した田中将大(32)が冗談交じりに声を上げた。対象は、取材を加熱させる報道陣。キャンプに合流4日目の2月9日、ブルペンでの投球後に捕手の下妻貴寛と話し込んでいる田中へ聞き耳をたてる記者やカメラマンに、こう発言したのだ。

「練習開始から終了まで、ずっと大勢の報道陣がはりついていますからね。スポーツ紙によってはブルペンでのピッチングを事細かく取材。『1球目「オリャ!」と発声 2球目「ヨシ!」と納得』と、投球中の声まで掲載しているんです。田中は冗談交じりの口調でしたが、グラウンドでの一挙手一投足をずっとチェックされれば、気になるのは当然でしょう」(球団関係者)

田中に取材陣が殺到するのも、ある程度は仕方ないだろう。13年には24勝無敗の圧倒的な成績で楽天を日本一に導き、メジャーでは7年間で通算78勝をあげた大投手だ。自ずと注目は高まる。田中の復帰で、年間シートやユニフォームなどのグッズの売れ行きは絶好調。売り上げはすでに2億円を超えているという。

「田中効果は営業面だけではありません。選手たちにもプラスの影響が出ています。キャンプ合流初日に、『7年間アメリカでやってきて、いろいろ経験したこともあるので気軽に聞いてください』と挨拶したとおり、同じ投手だけでなく捕手にも積極的に助言しているんです。

昨年までの楽天は、選手ひとり一人の能力は高くてもバラバラなイメージがありました。浅村栄斗、涌井秀章、鈴木大地など、主力は移籍組が中心でしたからね。田中がリーダーとして選手たちとコミュニケーションをとることで、間違いなくチームがまとまってきています」(スポーツ紙担当記者)

復帰翌年から3連覇

冒頭で紹介したように、ブルペンでは若手捕手と話し込む田中の姿がよく見られる。則本昴大や森原康平らに、身振りを交え低めへの制球の仕方を指導することもあった。取材する記者たちの目にシンクロするのが、あの偉大な剛腕投手だという。

「メジャーから15年のシーズンに広島へ復帰した、黒田博樹さんです。広島はリーダー不在で、それまで24年間も優勝から遠ざかっていました。しかし黒田さんの加入でチームがまとまり、翌年からリーグ3連覇。雰囲気がガラリと変わったんです。

黒田さんも田中のように、積極的に選手へ声をかけていました。ブルペンでは、捕手の石原慶幸とキャッチングの仕方などを丹念に確認。大瀬良大地や野村祐輔ら投手陣には、内角を攻める重要性やプレートを踏む位置まで細かくアドバイスしていました

真面目なだけではありません。同年代の新井貴浩が走塁練習をしていると、『シーズン中より速い』とイジり場を和ませることもあったんです。いるだけでチームが引き締まる選手でした」(同前)

メジャーで先発の柱として活躍し、米国で学んだことや経験を惜しみなく選手へ伝え、古巣を3連覇に導いた黒田。同じ道を歩んできた田中が、今度は楽天をよみがえらせようとしている。

  • 写真共同通信社

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