東日本大震災の余震…専門家が警鐘「巨大地震連動発生への備えを」 | FRIDAYデジタル

東日本大震災の余震…専門家が警鐘「巨大地震連動発生への備えを」

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2月13日夜、最大震度6強の地震で起きた福島県相馬市内の土砂崩れ。道路は通行止になった(画像:共同通信社)

キューッ! キューッ!

2月13日深夜11時過ぎ、スマートフォンのアラームがけたたましく鳴り始めた。直後から激しい横揺れ。しばらく大きな揺れは収まらず、棚から段ボールが落ち、テーブル上の食器が倒れる。布団の中でウトウトしていた記者は、慌てて飛び起きた。横で寝ていた妻が叫ぶ。

「NHK! NHK!」

テレビのスイッチを入れると、映し出されたのは東日本の地図だ。地図上には無数の数字が。記者が住む東京都内は「4」。福島県や宮城県の広い範囲で、震度6強が示されている。地震の規模を示すマグニチュードは、7.3だという(16年4月に起きた熊本地震と同程度)。福島県富岡町で、漁業を営む石井宏和氏が振り返る。

発生直前の不気味な予兆

2月13日に起きた地震で崩落した福島県国見町内の壁

「直前に、ゴゴゴゴ……と不気味な地鳴りがしたんです。直感的に『あっ、これは大きいのが来るな』と思いました。揺れは予想以上に大きかったですね。2分近く続いたと思います。神棚が倒れ、強い恐怖を感じました」

宮城県仙台市内のアパートでは、2階の通路が崩落。福島県相馬市の常磐自動車道では土砂崩れが発生し、70mにわたり道路が埋まった。宮城県塩釜市では県営住宅から火災が発生。東北、関東地区で100人以上のケガ人が出ている。

11年3月に発生した東日本大震災から、間もなく10年ーー。気象庁によると今回の地震はその余震で、1週間ほどは同程度の揺れに注意が必要だという。だが、危険なのは東北地方だけではないようだ。

地震学が専門で、武蔵野学院大学特任教授の島村英紀が警鐘を鳴らす。

「今回は東日本大震災の余震ですが、震源は福島県沖です。本震の震源地(宮城県の三陸沖)から、かなり外れています。つまり本震を抑えていた『とめ金』が外れ、地震の力が外側に向き始めたと考えられるのではないか。

地下ではプレート同士が押し合い、バランスを保っています。しかし1ヵ所で『とめ金』が外れバランスが崩れると、巨大地震も連動する恐れがある。これまで東北沖で起きていた揺れが、関東や中部、さらには南海沖にまで波及する可能性も視野に入れておかなければならない。

ただ、今の地震学では連動地震がいつ起きるか正確な予測は不可能です。明日起きるかもしれないし、数十年後かもしれない。危険な状態がしばらく続くことを意識して、まさかの事態に備えるのが大切です」

日本列島はいくつものプレートの境上にあり、いつ巨大地震が起きてもおかしくない。東日本大震災の直前にも、今回と同程度の地震が起きていることが指摘されている。懐中電灯や非常食の常備など、常に避難の準備をしておき、防災と減災、いずれも進めておく必要があるだろう。

2月13日夜に起きた地震で棚が倒れ書類などが散乱する民家
2月13日夜に起きた地震で書籍が散乱した福島県いわき市内の図書館
2月13日夜に起きた地震で住宅の門の櫓が倒れ道路を塞いだ。福島県桑折町で
  • 写真共同通信社

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