長谷川博己 明智光秀生存説に「麒麟はまだ来ていない」仰天プラン | FRIDAYデジタル

長谷川博己 明智光秀生存説に「麒麟はまだ来ていない」仰天プラン

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コロナ禍で1年以上に及んだ「大河ドラマ」で、明智光秀を演じ切った長谷川博己(‘20年)

“本能寺の変”で幕を閉じるはずのNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の最終回。ところがラスト3分、驚くべきサプライズが待っていた。

”本能寺の変”から3年たった天正13年(1585年)、丹波の山中で再起を図っていると噂される明智十兵衛光秀らしき侍が馬を駆って地平線の彼方へと奔り去っていく。この時の瞬間最高視聴率21.6%。しかし”光秀生存説”を印象付けたこの場面を見た視聴者からは、賛否の声が上がった。

「この件について脚本を手掛けた池端俊策氏は、『歴史上は討たれていることになっているが、死骸をはっきり見た人はいない。いろんな説があって、関ヶ原の戦いの頃まで生きていたという説もある。ありうることなら、生かしたいというのが私の気持ち。彼が死ぬシーンは書きたくなかった』とラスト3分への思いを語っています」(番組関係者)

『麒麟がくる』における”本能寺の変”は、”本能寺の変ありき”で書かれた脚本ではない。池端氏は「本当に本能寺に行けるのか」と、もがき苦しみながら書いている。

だからこそ予定調和になっていない。自身も「目の前にいる信長を殺すわけだから、必ず(何か)あると信じていた」と、脚本執筆時の葛藤を明かしている。

「池端氏が”本能寺に行ける”と気がついたのは、光秀が将軍・義昭と手を切る第36話『訣別』、そして信長が権力の頂点に立つ第37話『信長公と蘭奢待』のあたり。そして本能寺への導火線に火がついたのが、第40話『松永久秀の平蜘蛛』の回。

平蜘蛛の茶釜を持つ者は誇りを失わぬ者、志高き者、心美しき者。信長(染谷将太)には相応しくないと断じる久秀(吉田鋼太郎)から託された光秀は、『お前が麒麟を呼べ』『信長とは縁を切れ』というメッセージを受け取り、信長に付き従っても平和の世の中は望めないと悟る下りは、まさに名手・池端氏ならではのアイディアです」(前出・番組関係者)

そして第40話のラスト。「信長様を、帝がいかがご覧なのかおたずねしたい」。このセリフこそ、”本能寺の変”への決意表明の言葉となった。

その一方で、光秀を”友”とも思う信長の心中は切ない。最終話の信長を演じるにあたって、染谷将太は

「もう誰にも止められない。誰の話も聞かない。すでに世界は自分のものだと思っている。そんなモンスター信長が光秀に討たれることによって解放され、ある意味肩の荷がおり楽になる」

そんな思いを意識して信長を演じたと明かす。まるで憑き物が落ちたような染谷信長の死に顔は、儚げでどこか美しい。

そんな中、信長の最後のセリフと言われる「是非もなし」を巡っても、SNSではちょっとした論争が巻き起っている。

「”本能寺の変”の名場面といえば信長が光秀の謀反を知り、『是非に及ばす』と言い放つシーンが有名です。ところが染谷演じる信長の最後の言葉が『是非もなし』であったことから、このセリフを楽しみにしていた大河ファンからは残念がる声が上がっています」(放送作家)

信長の生涯を描いた書物『信長公記』(太田牛一著)によると、信長が「これは謀反か、いかなるものの企てぞ」と聞くと、森蘭丸が「明智が者と見え申し候」と答えるや「是非に及ばす」と答えている。最近までは織田家中随一の実力者・光秀の謀反ならばもはや勝ち目はない、つまり「致し方ない」という”あきらめの言葉”として解釈されてきたが、これにも様々な意見が取り沙汰されている。

「中でも注目すべきは、光秀の謀反を確信して『(光秀の謀反かどうか)是か非か、確かめる必要なし』と命令を下す信長の蘭丸に対する言葉と解釈する説。それを裏付けるのが、スペイン人の貿易商人アビラ・ヒロンが書き残した『日本王国記』の中に記されています」(前出・放送作家)

その著書によると、信長の最後の言葉には前段がある。明智勢が本能寺を包囲したと知った信長は、口に指を当てて「余は余みずから死を招いた」といったと記されている。

「余は余みずから死を招いた。是非に及ばず」

もしこうだとしたら、信長は謀反の相手は勿論、謀反にいたる理由すら咄嗟に判断することができた。つまり心当たりがあった。そう解釈することもできる。「本能寺の変」の謎の闇は実に深い。

光秀を演じた長谷川博巳は、番組終了後に番組の公式サイトに動画のメッセージを寄せ、最終回のラストシーンについて、

《最後は明智光秀は生き延びたんだと信じたい》
《もしもこの先が気になるようでしたら、是非皆様からのコメントをいただきまして、何か番外編でお会いできたら嬉しいと思います》

と仰天プランを口にした。麒麟は、まだ来ていない。私も番外編に期待してやまない者の1人だ…。

  • 島右近(放送作家・映像プロデューサー)

    バラエティ、報道、スポーツ番組など幅広いジャンルで番組制作に携わる。女子アナ、アイドル、テレビ業界系の書籍も企画出版、多数。ドキュメンタリー番組に携わるうちに歴史に興味を抱き、近年『家康は関ケ原で死んでいた』(竹書房新書)を上梓

  • PHOTO西 圭介

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