古田、立浪、松中…「ワケあり大物OB」がコーチ復帰できた事情

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今春のキャンプではみずからミットをかまえヤクルト投手陣の球を受けた古田。17年ぶりの現場復帰となる(画像:共同通信社)

実績があるのに、なぜか「入閣」できない――。

各球団には、そんな「訳あり大物OB」がいる。フロントとの軋轢、スキャンダル……。実績や知名度がありながら、さまざまな理由から長年コーチや監督になれなかった元選手たちだ。今春のキャンプで臨時コーチとして招聘された、古田敦也(55)、松中信彦(47)、立浪和義(51)は、その好例だろう。今回、現場へ復帰できた背景には、特殊な事情がある。

まずは06年から恩師・野村克也さん以来29年ぶりの選手兼任監督として、ヤクルトの指導経験のある古田から。長年お呼びがかからなかった原因は、一部で報じられているような、07年にチームを21年ぶりの最下位に沈ませたことだけではないようだ。

「フロントのウケが良くなかったんです。『代打オレ』と審判に告げ試合終盤に出場するように、パフォーマンスが目立っていましたから。選手の起用法や補強ポイントなどについても、たびたびフロントと意見が食い違っていました。

亡くなったノムさんは捕手としての古田を高く評価しても、指導者には向いていないと感じていたようです。生前こう話していましたから。『(古田は)感情の起伏が激しい。気性が勝ちすぎる』と。

今回14年ぶりに現場復帰できたのは、現監督の高津臣吾さんとの友好関係が影響しています。現役時代は、息のあった名バッテリーとして有名でしたから」(球団関係者)

打倒ホークスの流れ

松中は、現役時代に三冠王を獲得するなどホークスの飛躍に貢献した大打者だ。だが古巣からは、声がかからなかった。今回ロッテの臨時コーチ就任は、16年の現役引退以来6年ぶりの現場復帰となる。

「ソフトバンク時代は、少し意固地なところがありましたからね。三冠王をとった大打者とはいえ、現役終盤の3シーズンは本塁打0。最終シーズンは打率1割を切っていたにもかかわらず、引退勧告をはねつけ、単独で自主トレを続け球団と揉めたんです(結局、他球団からオファーはなく引退)。

ロッテの臨時コーチになれたのは、現役時代の同僚・井口資仁監督の引きです。ロッテは、ソフトバンクへの対抗意識が強い。井口監督をはじめ、鳥越裕介や松中などホークスOBを指導者として迎えているのは、打倒ソフトバンクの意識が高いことの表れでしょう。そうした雰囲気を知ってか知らずか、この2〜3年、松中が千葉マリンスタジアム(ロッテの本拠地)を視察する姿をよく見かけました」(スポーツ紙担当記者)

2000本安打を達成し、故・高木守道氏らとともに「ミスタードラゴンズ」と呼ばれた立浪。だが白井文吾・前オーナーから嫌われていたことでも有名だ。

「女優の梅宮アンナが08年9月に『女性自身』で立浪と3年以上不倫関係にあったと告白するなど、スキャンダルが多い選手でしたらから。白井オーナーは醜聞を嫌い、『オレの目の黒いうちは(立浪の入閣は)ありえない』と言っていたそうです。

当の白井オーナーは昨年3月、92歳の高齢を理由に退任しました。立浪はPL学園出身で球界の人脈も広く、後輩からも慕われています。白井オーナーの退任とともに、12年ぶりに『復帰OK』のサインが出たようです」(球団関係者)

いろいろあった大物OBたちも、おのおのがタイミングをつかんで今春の現場復帰につながった。臨時コーチとして評価を高めれば、功労者であるだけに監督としてチームの顔になる日も近い……かも。

  • 写真共同通信社

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