テレビ界にもいる…!「意識低い系大御所」たちのトンデモ裏話

スタッフの結婚をやめさせた、フルーツ盛りがないと不機嫌に、女性アナと一緒じゃないとロケに行かない…

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写真:アフロ

森喜朗氏(83)の女性蔑視ともとれる発言が巻き起こした問題は、2週間近くがたった今でも収まる気配はない。世界経済フォーラム(World Economic Forum)が発表した「ジェンダー・ギャップ指数2020」では、日本は153カ国中121位。先進国の中ではぶっちぎりの最下位で、周回遅れだ。連日ワイドショーでは、こうした状況を嘆き、政治家の意識の低さを非難している。

しかしテレビ業界にも、意識に乏しい「困ったオジサンたち」はたくさんいる。テレビマンなら誰しも、「大物オジサン出演者にヒドい目に遭った」といった経験をしたことがある…と言っても過言ではない。

そこで今回は、一種の伝説になっている「困ったオジサン芸能人たち」の問題発言・トンデモ行動を紹介しよう。

① スタッフの鼻毛を切らせない天才お笑い芸人

まずは、名前を挙げれば誰でもご存知の「天才お笑い芸人」の「トンデモエピソード」から。紹介してくれるのは、番組のスタッフだったベテランのAさん。

「あの人は古き良きバラエティの最後の人ですよね。何も考えず、ただただ番組の良さだけを追求してたとも言えますが(笑)。ぶっちゃけ、スタッフの結婚をやめさせたり、異動させたり、他局の美術さんに美術を担当させたり、そりゃもう無茶苦茶ですよ」

ある時突然「スタッフの人数を減らせ」と命令したり、験担ぎなのか「新婚のやつは運が落ちるからスタッフに入れるな」と言い始めたこともあったということで、対応に苦慮した局が急遽スタッフルームを2つに分けて、辞めろと言われたスタッフを「第2スタッフルーム」に隠蔽してこっそり働かせたのだという。

「面白いから」というただそれだけの理由で、あるスタッフに「今日から鼻毛を切っちゃダメ」と命令したこともあり、可哀想にそのスタッフは半年以上にわたって鼻から大量の鼻毛を出したまま生活したのだというから、なかなかの「人権侵害」っぷりだ。

② 「フルーツ盛りがないと不機嫌」な大物司会者

続いての証言者は、番組制作会社の女性プロデューサー・Bさん。とある大物のオジサン司会者のこんな「セクハラまがいエピソード」を語ってくれた。

「その人はとても良い人で、仕事はむしろしやすいのですが、とにかく女好きで、毎日朝まで高級クラブで飲んでいるような人なので、我々女性スタッフはよく困らせられました。

いつも酒臭い状況で収録にやってきて、楽屋にフルーツ盛りがないと怒りはじめます。それも必ず女性スタッフが持っていかなければダメで、その女性スタッフのお尻を触るのです。

女性スタッフの着ている洋服にもうるさかったですね。露出の多い服を着ていかないと不機嫌になります。

あと男性スタッフに対応させると途端に不機嫌になりますね。そもそも打ち合わせが嫌いなのですが、男性スタッフが打ち合わせをしに行くと、ほとんど何も聞いてくれません」

③ 「超短気!良い人そうで実は瞬間湯沸かし器」の元アナウンサー

続いてBさんが名前を挙げたのは、元アナウンサーの大物オジサマ。誠実そうで優しげな笑顔が印象的な、お茶の間に愛される、まさに「上品なオジサマ」と言ったキャラクターだ。「まさか」と思ったが、実はこのオジサマはスタッフの間では「恐怖の瞬間湯沸かし器」として恐れられているのだという。

Bさん「あの人は本当にちょっとしたことですぐブチギレます。ちょっと気に入らないことがあったり、スタッフの手際が悪いと顔を真っ赤にして『謝れ!謝罪をしろ!』と怒鳴りはじめて、誰かが平身低頭で詫びを入れるまで絶対に納得しません。

私自身、ロケ先でその人のマネージャーがボーッとしていてトラブルに巻き込まれた時に、私はまったく関係なかったのですがなぜか『お前のせいだ!』と言われ、局のプロデューサーからも『君は悪くないのは分かっているけど怒られてくれ』とお願いされて、人混みの中で大声で長々と怒鳴られ続けたことがあります。

テレビで良い人そうに見えているオジサン司会者はだいたいトンデモない人が多くて、本当に良い人なのは、徳光和夫さんくらいじゃないかと思いますよ(笑)」

④ 「“ママごめんなさい”といわんばかりの表情」がムカつくジャーナリスト

続いてのエピソードは、かつて私自身がとある女性テレビマンから聞いたもの。いまや大人気のジャーナリストのオジサンに関するものだ。硬派なジャーナリストとして知られるその人物だが、実はかなり女性に目がなくて困るのだという。

とにかくお気に入りの女性アナウンサーと一緒でないと、ロケに行かない。そして新しい女性出演者やスタッフが番組に加わるとすぐにセクハラまがいのことをするので、見かねて注意をすると「あ!見つかっちゃった! ママごめんなさい! という感じの表情をして私にも甘えてくるのが心の底からムカつく」とその女性テレビマンは怒っていた。

私が知る「硬派のジャーナリスト」を気取るオジサンには、この人に限らず「若い女性が好き」な人もまあまあいて、番組の女性スタッフを2人きりで食事に誘うので、女性スタッフから「出演者なのでむげに断れないけれど、本当に嫌だ」という愚痴を聞かされることがよくあった。

冒頭にも書いたように、「ジェンダー・ギャップ指数121位」の日本。 テレビ業界もこうした「人権意識が乏しいオジサン」が大きな顔をしているようでは、時代錯誤な政治家と「同じ穴のムジナ」だと言われても反論しようがないだろう。

  • 取材・文鎮目博道/テレビプロデューサー・ライター

    92年テレビ朝日入社。社会部記者として阪神大震災やオウム真理教関連の取材を手がけた後、スーパーJチャンネル、スーパーモーニング、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。中国・朝鮮半島取材やアメリカ同時多発テロなどを始め海外取材を多く手がける。また、ABEMAのサービス立ち上げに参画「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などの番組を企画・プロデュース。2019年8月に独立し、放送番組のみならず、多メディアで活動。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。公共コミュニケーション学会会員として地域メディアについて学び、顔ハメパネルをライフワークとして研究、記事を執筆している。近著に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)

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