杉咲花、Koki、趣里…親超えもある「女性2世タレント」の魅力
新たな魅力を見せる俳優が続々…!
若手実力派として人気の杉咲花は、昨年11月30日からはじまった朝ドラ『おちょやん』(NHK総合)で主演をつとめる。大阪の貧しい家に生まれ、家族のために9歳から女中奉公に道頓堀へ出された竹井千代を演じているが、東京出身の杉崎がナチュラルな関西弁を話し、その役者魂が改めて評価を高めている。
「杉咲はまだ10代だった2017年に、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の好演が評価されて、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど、当時から演技力の評価は高い。『おちょやん』の役作りでも、1年近く前から大阪に通い続けていたようです」(芸能プロ関係者)
実力でステップアップしてきた杉咲だが、元『レベッカ』の木暮武彦と歌手のチエ・カジウラの娘であることは前面には出してこなかった。杉咲が3歳ごろにはすでに両親は離婚し、女手ひとつで育てられてきた。
芸能界に2世タレントは数多く存在する。言わずと知れたアノ人から、「実はこの人も?」という人まで、「2世」の女性芸能人を紹介する。
Cocomi・Kōki,
木村拓哉と工藤静香の2人の愛娘は、ともに芸能界の道をあゆみはじめている。
長女のCocomiはフルート奏者をやりながら、昨年3月、雑誌『VOGUE JAPAN』5月号の表紙でモデルデビュー。さらにフランスのファッションブランド『ディオール』のジャパンアンバサダーに就任した。
一方、妹のKōki,もモデルとして活躍中。昨年11月中旬、東京・渋谷駅南側を再開発してできた『渋谷ストリーム』の施設内で某有名ブランドの春物の撮影と思われる現場にKōki,はいた。娘の撮影風景から目を離すことなく眺めていたのは工藤静香だった。
「木村家では娘のプロモーションに関しては静香さんが担当している。静香さんにいかにこちら側の意図を理解してもらうか、というのが最大の関心事になっています」(レコード会社関係者)
趣里
水谷豊と伊藤蘭夫妻の一人娘として知られる趣里は2011年に「3年B組金八先生ファイナル直前同窓会スペシャル・ファイナル〜」(TBS系)でデビュー。その後、2018年に話題となった『ブラックペアン』(TBS系)でクールな看護師役で存在感を発揮した。さらに同年、主演映画『生きてるだけで、愛。』で、初ヌードを披露し、業界の話題をさらった。テレビ局関係者はこう明かす。
「一時は”2世売り”を排除するようにしていました。親の名前は関係なく、出演オファーを増やしていますので、演技力が評価されてのものでしょう」
石橋静河
趣里が2世女優の成長株と言われてきたが、最近、趣里と競うのが石橋静河だ。俳優・石橋凌と原田美枝子の娘だ。
石橋が注目されたのは、2018年に好評を博したNHK朝ドラ『半分、青い』で、ヒロインの想い人である律の嫁・より子を演じたとき。このより子が何とも嫌な感じで、見事にヒロインの人気を上げることに貢献した。その後、『東京ラブストーリー』(Amazon Prime Video)で現代版・赤名リカを好演した頃に実力で知名度が高まり、石橋が2世女優だということに気づかれはじめた。
昨年9月、黒柳徹子の冠番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系、毎月曜~金曜13:00~)に出演した母・原田は静河についてこうコメントしている。
<本人が言い出さない限りは(役者の道は)無理だなと思っていたんです。というのも、本当に自分がやってみたいと思わないと、耐えられないこともたくさんある>
幼少期はバレエダンサー志望でカナダに留学経験もあるが、留学中に演劇に目覚めたようだ。両親の力に頼ろうとせずにこの世界に飛び込んだ石橋への期待は大きい。
福地桃子
2019年にNHKで放映された朝ドラ『なつぞら』のヒロインの義理の妹役や、チョーヤ梅酒のCMなどで徐々に知名度を高めた福地桃子は、Vシネマの帝王として知られる哀川翔の娘。あえて父親とは違う事務所に所属し、2世であることもデビューしてからしばらく隠していた。ほんわかとした演技で存在感を発揮し、3月20日に、重松清の同名小説を実写化したヒューマンドラマ「きよしこ」(NHK)への出演も決まっている。
親をも超える存在感と魅力を放つ2世タレントも増えてきた。脈々と続く芸能界。今後もどんな「2世タレント」が出てくるのか、楽しみだ。