懐かしすぎる…!日本各地に残る「昭和遺産」魅惑の世界
フォトルポルタージュ 心に沁みる懐かしい情景
SNSやブログで全国各地のノスタルジックなスポットがにわかに注目を集めている。本誌が厳選した心温まる昭和の世界を思う存分体感してください。
思案橋横丁(長崎)

古き良き時代の面影(おもかげ)を現代に伝えるスポット「昭和遺産」。レトロな聖地を求めて、全国を旅するブロガー・平山雄氏がその魅力をこう話す。
「昭和30年代後半から40年代あたりの建築物が魅力的です。それより前だと和風すぎるし、それより後だとデザインが画一化されすぎて海外と区別がつかない。昭和40年代当時の日本は、ちょうど高度経済成長期の真っ只中。海外の文化もどんどん取り入れて、世の中が急速に変わっていきました。そんな激動の時代に作られた〝手作り感〟に満ちた建築物に直感的に惹きつけられてしまうんです」
平山氏がこれまで巡った「昭和遺産」は1700ヵ所以上。旅を始めたきっかけは何なのか。
「若い頃から、古い物を集めるのが趣味だったんです。’05年に家を買ったとき、好きな物に囲まれて生活したいと思い、家具などのインテリアをすべて昭和の物で揃えました。それから趣味が加速し、全国の遺産を巡るようになったんです」
日本の急成長を支えた人々の記憶が染み込んだ「昭和遺産」。過去へのタイムスリップを一度味わってみてはいかがか。
第一牧志公設市場(沖縄)

銀座商店街(三重)

旦過市場(福岡)

ラブリーサロン ノンノン(徳島)

黒川三滝 三滝みやげ(埼玉)

かに料理 かに太郎(北海道)

金沢中央味食街(石川)

通町商店街(岡山)

ホテル 伍萬石(愛知)

平山雄(ひらやま・ゆう)
ブロガー。’68年、東京生まれ。
昭和を体感できるスポットをSNSで紹介し話題となる。
初著『昭和遺産へ、巡礼1703景』(303BOOKS)が発売中
『FRIDAY』2021年2月26日号より
撮影:平山雄