雀荘や風俗店通いで…時津風親方が退職決定に至るまでの意外な背景 | FRIDAYデジタル

雀荘や風俗店通いで…時津風親方が退職決定に至るまでの意外な背景

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相撲協会を退職する時津風親方。普段はマジメで大人しい性格だという。親方になって間もない10年10月撮影(画像:共同通信社)
相撲協会を退職する時津風親方。普段はマジメで大人しい性格だという。親方になって間もない10年10月撮影(画像:共同通信社)

発覚から1ヵ月、ようやく処分が決定した。

『週刊文春』が今年1月に初場所中の雀荘や風俗店通いを報じた、時津風親方(47、元前頭・時津海)への対応だ。2月22日に行われる相撲協会の臨時理事会で、退職と決まる見通し。本人が事実関係を認めているのに、なぜ決定まで時間がかかったのだろう。

「公益財団法人として、しっかりステップを踏む必要があったからです。まず、第三者をまじえた危機管理委員会が関係者から事情聴取。さらにコンプライアンス委員会が、詳しい話を聞きます。各委員会の答申を受け理事会が最終決定を下すという、煩雑な手続きがあるんですよ。

自身がトラブルを起こした時に前例となるのを恐れた親方衆が、厳しい処分に難色を示し、決定が遅れたという一部報道がありました。しかし委員には、第三者が名を連ねているんです。親方たちの考えで、決定が遅れたということは考えにくい。時津風親方は、昨年9月場所直前にも東京から福岡へ飛びゴルフをしていたことが発覚しています。新型コロナウイルス禍でのコンプライアンス違反は2度目ですから、処分は妥当でしょう」(スポーツ紙記者)

協会と親方の一致した思惑

ファンの中には、自主的な退職では甘いという声がある。解雇が妥当だと。だが今回の最終処分の裏には、相撲協会と時津風親方の思惑があるとみられる。

「時津風親方は、コンプライアンス違反したとはいえ犯罪に手を染めたわけではありません。クビにすれば、不当解雇の可能性がある。時津風親方が異を唱え、裁判に訴えたら相撲協会にとって大きなイメージダウンでしょう。外部委員には弁護士もいるので、当然そうしたリスクは避けるべきとアドバイスしたはずです。

時津風親方は、自らコンプライアンス委員会に退職届を出しています。相撲協会にとって渡りに船でしょう。リスクが避けられ、届け出を受理するだけで良いわけですから。

時津風親方にとっても、退職届を出したメリットがあります。解雇なら退職金はでませんが、退職ならおそらく500万円前後のカネを受け取れる。裁判になれば印象が悪くなり、第二の人生にも悪影響が出るでしょう。時津風親方の表情は明るいそうです」(協会関係者)

親方が笑顔でいられる理由は、他にもある。

「現親方が退職すれば、同じ東京農大出身で部屋付きの間垣親方(元前頭・土佐豊)が時津風部屋を継ぐと言われます。現親方は、『時津風』と『間垣』の年寄株を交換することになるでしょう。角界を離れれば、年寄株は必要ありません。親方として適切な人へ、譲ることが考えられます。

年寄株は建前上、無償で受け継ぐことになっていますが、謝礼として補填する慣例がある。名門株の場合は、1億円以上が支払われるケースもあるんです。時津風親方は退職しても、生活に困ることはないでしょう」(同前)

自ら否を認め、相撲協会を退職する時津風親方。引退後の見通しは、決して暗くなさそうだ。

  • 写真共同通信社

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