令和の時代に「バックハグ映え」女優が人気のワケ | FRIDAYデジタル

令和の時代に「バックハグ映え」女優が人気のワケ

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ドラマ、CMに引っ張りだこでテレビで見ない日はないと言っても過言ではない杉咲花も「バックハグ映え」女優
ドラマ、CMに引っ張りだこでテレビで見ない日はないと言っても過言ではない杉咲花も「バックハグ映え」女優

『オー!マイ・ボス!恋は別冊で(以下、ボス恋略)』(TBS系)を見ていたら、ヒロインの上白石萌音が玉森裕太にバックハグをされていた。『あすなろ白書』(フジテレビ系・1993年)で主人公の園田なるみ(石田ひかり)が、取手治(木村拓哉)からこの恋ワザを受けて、約30年。脈々と日本のエンタメ界に続く、男性からの愛情表現方法だ。

ただこのバックハグ。映え方を考えると、女性は背後からスルッと男性に抱きしめられるぐらいの高さが求められることになる。

私はすでに身長が161cmまで伸びてしまっているし、ハイヒールを履いたら165cm以上。横幅もすっかり成長してしまったので、背後から抱きしめられるには、少々厳しいものがある。『ボス恋』でキスマイの玉森裕太からすっぽりと抱きしめてられている上白石萌音がうらやましい……と見ていると、あることに気づいた。そこから周辺の女優たちの記憶を掘り起こしてみると、ああ、やっぱり。最近の“人気若手”とカテゴライズをされる女優たちは、皆、バックハグ(をされる)に適した身長なのだ。

逆に存在感がある

バックハグ映え女優たちを見ていると、2タイプに分かれる。まずは“身長を演技に活かした”タイプ。先述した『ボス恋』の上白石萌音は152cm。彼女の名前が知られるようになった『恋はつづくよどこまでも』(TBS系・2020年)でも見られたように、ほどよいイモっぽさを演出している。彼女と並ぶことで、共演者のドS感、本人のドM感が倍増するという演出がそれだ。

その他の女優でいえば、朝ドラ『おちょやん』(NHK総合)に主演中の杉咲花は153cm。大阪の道頓堀を舞台に演劇の世界を見せているこの作品で、杉咲が演じているのは女優・竹井千代役。“ちょこまか”という言葉がよく似合っていて、作品の中を絶えず動き回って、大きな声で叫んでいる。その様子がとても可愛らしい。

二人とも「もし160cm以上の身長があったら……?」とは容易に想像できない。これが王道かもしれない。

胸キュンが続々!

もう1パターンは“身長の低さを感じさせない、存在感”。ここに代表されるのが、こちらも152cmの橋本環奈だ。何作品かで彼女を見てきたけれど「そんなに小さかったっけ?」と驚いた。おそらく圧倒的な顔の美しさが、身長感を完全に消している。彼女の場合、ここにバラエティ番組でも本人が豪語している「毎日飲みます」という酒豪ぶりを加えると、姉御肌の貫禄さえ感じてしまうというところだろうか。

そして朝ドラ『エール!』(NHK総合・2020年)や『この恋あたためますか(以下、恋あた略)』(TBS系・2020年)で確実にファンを増やしている、森七菜も実は154cm。『恋あた』で共演者と並ぶと小ささはあったけれど、井上樹木役がストレートな言動が多かったせいか、身長の低さが目立たなかった。他の記者会見などで見かける様子も、物怖じしていない印象だ。

ここまで紹介をしてきた4人の女優と比べると、若干成長しているのが身長157cmの今田美桜。彼女もあの大きな瞳を中心にした美から放たれる、圧とオーラは桁違いの存在感を生み出している。『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系・2018年)で、資産家のお嬢様・真矢愛莉が学園のスーパースター男子生徒軍『C5』を従えて歩いている様子が懐かしい。ちなみに現在放送中の『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)に出演中の、浜辺美波も156cm。存在感は抜群である。

と、最近の人気若手女優の特徴を分かってもらえたろうか? バックハグだけではなく、壁ドン、床ドン、顎クイ、肩ズン(肩にもたれかかる)、腕ゴールテープ(すれ違いざまに男性が伸ばした腕で行動を制止すること)……とさまざまな胸キュンシーンへ即座に対応できる、彼女たちのニーズはますます高まっていくのかもしれない。

  • 小林久乃

    エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーターなど。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。

  • 写真時事通信社

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