さようなら樹木希林さん 葬儀に駆けつけた芸能界の超大物たち
吉永小百合、宮沢りえ、北大路欣也、中居正広、竹中直人、リリー・フランキー…
「空気が澄んでいて……なんだか希林さんらしいお葬式でした。最後にお会いしたのは、カンヌから一緒に帰国した半年前。希林さんがいなくなってずいぶん経ちますけど、今、自分がいる場所がつまんなくなった、と思います」(『万引き家族』で共演したリリー・フランキー)
台風24号が日本列島を縦断し、東京にも警戒情報が流れていた最中の9月30日。樹木希林さん(享年75)の告別式が東京都港区の光林寺で営まれ、がんで亡くなった彼女を偲んで1500人以上の参列者が焼香の列を作った。
特筆すべきはその参列者の顔ぶれだ。北大路欣也(75)、竹中直人(62)、吉永小百合(73)、萬田久子(60)といった映画界の大ベテランたち。中居正広(46)、宮沢りえ(45)ら現在の芸能界を牽引する存在、安藤サクラ(32)や黒木華(28)などの若手個性派女優、さらにはラモス瑠偉(61)や笑福亭鶴瓶(66)など、じつに幅広い著名人が次々と姿を現した。
「女優でも俳優でも一流になれば、普通はマネージャーを通じて連絡先を交換するものですが、彼女はすべて自分自身でやりとりをし、しかも誰にでも心を開く人でした。広く長く仕事をして、いったん交流ができれば『今度、一緒に○○をしましょう』と、相手に新たな提案をしていた。楽しいし、時にずばっと斬り込まれるから勉強にもなる。
そうやって人とつきあってきたから、誰の心にも、自分だけの希林さんとの思い出があるんですよ。だからこそ、あれだけの人が集ったんです」(芸能レポーター・城下尊之氏)
参列者の一人、田中麗奈(38)は話す。
「台本(の自分の出番)に印をつけると『全体を考えなさい』と怒られて。印をつけてしまうたびに、また怒られるかなって思い出します」
娘婿の本木雅弘(52)は、今まで語らなかった最期の様子をこう明かした。
「私がスマートフォンで(夫の内田)裕也さんの声を聞かせている状態で、そうこうしているうち、だんだん呼吸の間隔が開いていって、静かにスーッと消えていく感じでした」
皆、遺影を眺め、天に昇った希林さんとの思い出に浸っていたのだろう。
本木雅弘(52)
宮沢りえ(45)
萬田久子(60)
田中麗奈(38)
吉永小百合(73)
中居正広(46)
竹中直人(62)
北大路欣也(75)
リリー・フランキー(54)
内田裕也(78)
撮影:蓮尾真司