結局どれが得なの…?「5G」各社料金プランを徹底比較してみた | FRIDAYデジタル

結局どれが得なの…?「5G」各社料金プランを徹底比較してみた

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スマートフォンの通信環境が飛躍的に快適になると期待される5Gだが、エリアの整備はまだまだこれからだ
スマートフォンの通信環境が飛躍的に快適になると期待される5Gだが、エリアの整備はまだまだこれからだ

高速・大容量の次世代通信がエリアを拡大中

’20年3月、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク(キャリア各社)は次世代の通信規格「5G」によるサービスを開始した。5Gは「高速・大容量」「低遅延」「多数端末接続」が特徴だ。

従来の4Gと比較すると、2時間の映画をダウンロードする時間を30秒から3秒にまで短縮できる。通信速度が飛躍的に速くなるのだ。

サービス開始から間もなく1年。キャリア各社は料金プランの刷新を進めてきた。5G向けの料金プランは、大まかに「通信し放題の無制限プラン」「オンライン契約専用の割安な中容量プラン」「使った分だけ請求の小容量プラン」の3パターンに分類できる。

話題になったオンライン限定の中容量プランは、’20年12月に先行エントリーが始まったドコモの「ahamo」を皮切りに、KDDIは「povo」、ソフトバンクは「SoftBank on LINE」を発表した。

これらのプランの通信容量は、各キャリアとも毎月20GBまで。「ahamo」と「SoftBank on LINE」は通話料金のうち毎回最初の5分間が無料で、月額料金は3278円(税込み、以下同)。「povo」は最初の5分間の通話料割引がオプション扱いだが、その分、2728円と割安だ。「SoftBank on LINE」はコミュニケーションツールの「LINE」がデータ容量を消費せず使い放題になるのが特色だ(一部対象外の通信あり)。

ソフトバンク広報の水上裕之氏は、新プランの狙いについてこう話す。

「最近は、年齢層を問わずLINEを使う人が増えています。とくにビデオ通話の利用が増えていますが、外出先でモバイル回線を使ってビデオ通話をすると、データ通信料が高くなりがち。そこで、どこにいても気軽にLINEのビデオ通話が使えるプランをご用意しました」

中容量プランの魅力は「格安SIM」にも匹敵する安さだが、引き換えに家族割引などの特典は受けられない。また、オンライン契約専用のプランであるため、店頭でのサポートも受けられないので注意が必要だ。

5Gを活用するなら無制限プランにも注目

5Gの特徴の一つ「高速・大容量」を存分に活(い)かしたいのであれば、無制限プランも検討したい。

’21年4月に登場するドコモの「5Gギガホ プレミア」(月額7315円)、KDDIの「使い放題MAX 5G」(月額7238円)、ソフトバンクの「メリハリ無制限」(月額7238円)は、従来の使い放題プランから月額1000~2000円の値下げになる。

第4のキャリアとして’20年9月に5Gサービスを開始した楽天モバイルは、4月1日から月額3278円の無制限プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を提供する(楽天回線エリア外では5GB超過後は通信速度が低下する)。3大キャリアの中容量プランと同程度の価格で通信し放題な点は魅力的だが、通信エリアの整備が道半ばという課題もある。楽天モバイルへの移行は、人口カバー率が96%に達する見込みの今夏以降まで待ったほうがいいだろう。

iPhoneシリーズも対応!5Gスマホが続々登場

5Gサービスに対応するスマートフォンも続々と増えている。’20年10月に登場したAppleの「iPhone 12」シリーズは、iPhoneシリーズ初の5G対応機種。ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia 5Ⅱ」やサムスン電子の「Galaxy Note20 Ultra 5G」といった人気の新機種も5Gに対応している。

5Gスマホを購入する際は、自分の使い方にあった機種を選ぼう。

「Galaxy Note20 Ultra 5G」は「Galaxy」シリーズのハイエンドモデル。付属のSペンを使って手書きメモが書けるため、アナログメモ派にも人気だ。写真撮影にこだわりがある人は、「Xperia 5Ⅱ」がおすすめ。人物や動物の瞳にピントが合うため、動き回る被写体でもシャッターチャンスを逃さない。コスパを重視するのなら「AQUOUS sense 5G」一択だろう。税込み4万円を切る価格ながら実力は十分だ。使いやすい最新スマホを購入し、来(きた)るべき5Gの波に乗り遅れないようにしよう。

エリアの整備が進行中 真の5Gがようやく始まる!

スマートフォンの通信環境が飛躍的に快適になると期待される5Gだが、エリアの整備はまだまだこれからだ。スタジアムや公共交通機関、複合商業施設といった「点」では5Gのネットワークにつながるものの、少し離れれば4Gしか使えない。

たとえばドコモの場合、東京のお台場や大阪のUSJ周辺など人気のスポットをはじめ、富山市や広島市といった地方都市でも整備が進んでいるものの、その面積は4Gエリアと比べればごくわずかだ。

今の5Gは、4Gのネットワークも利用する「ノンスタンドアロン(NSA)」方式で提供されており、5Gが持つ特長のうち「高速・大容量」しか発揮できていない。5Gの真価が発揮されるのは、ネットワークが5Gのみで構成される「スタンドアロン(SA)」方式でのサービスが始まってから。SA方式が始まれば通信の遅延はなくなり、人混みの中で動画を見てもサクサクつながるようになる。

SA方式は各キャリアとも’21年度中のサービス開始を目指しており、遅くとも1年以内には5Gのスゴさを体感することができそうだ。

 

『FRIDAY』2021年3月5日号より

  • 取材・文松村武宏デザイン三井俊之

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