韓国で激人気の民泊バラエティ『ユンステイ』の超絶キャスティング | FRIDAYデジタル

韓国で激人気の民泊バラエティ『ユンステイ』の超絶キャスティング

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『パラサイト 半地下の家族』で息子役を好演したチェ・ウシク(右)が新入りインターンとしていい味を出しているのにも注目 写真:アフロ

韓国時代劇『イ・サン』のイ・ソジン、ドラマ『梨泰院クラス』のパク・ソジュン、映画『パラサイト 半地下の家族』のチェ・ウシク、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチョン・ユミ、そして今年のアカデミー賞外国作品賞受賞の呼び声高い『ミナリ』のユン・ヨジョン…。

韓流ファンならどこかしらで一度は目にしたはずの主演級俳優らが最近、とある番組で共演している。彼らが地方の伝統家屋で外国人を相手に民泊サービスを行うというバラエティ番組『ユンステイ』(tvN)がそれだ。

今年1月8日から放送中の『ユンステイ』は、初回視聴率8.2%で好スタートを切り、第2回目で10.2%の二桁を達成。2月5日放送回は自己最高となる11.5%を突破した。有料ケーブルチャンネルでの放送にもかかわらず、多くの視聴者を確保している。

それもそのはず、この豪華な顔ぶれが外国人客をもてなす姿なんて、なかなか他では見られない絵面だ。英語はできるのか? それぞれの担当は? など、興味を引くポイントが盛りだくさんだが、そもそも気になるのは、なぜこの豪華キャストが揃えられたのか、ということだ。

そのプロセスを理解するためには、『ユンステイ』のプロデューサーであるナ・ヨンソク(以下、ナPD)について少し知っておく必要がある。なにしろキャスト全員が「ナ・ヨンソク軍団」と呼ばれるナPDの華麗なる人脈だからだ。

ナPDは日本のNHKにあたるKBSに入社して『1泊2日』という国民的バラエティ番組を手がけた。韓国大手エンタメ企業CJ ENMに移籍した2013年からは、自社テレビチャンネル・tvNで水を得た魚のように活躍している。

これまでナPDが手がけた番組の数は信じられないほど多いが、ただ量で勝負したわけでもない。斬新かつユニークな企画を同時多発的に進め、そのすべての番組が大きな話題を呼ぶと同時に高視聴率を記録した。

中でも俳優たちを起用した代表作には、海外旅行をする『花より〇〇』シリーズ、韓国の田舎で1日3食を作って食べる『三食ごはん』シリーズ、外国で期間限定の韓国料理レストランを運営する『ユン食堂』シリーズが挙げられる。

今回の『ユンステイ』は『ユン食堂』のシーズン3にあたるのだが、タイトルが違う理由は番組のコンセプトを大幅変更したためだ。

『ユン食堂』シーズン1は「ギリ・トラワンガン」というインドネシアの小島、シーズン2は「ガラチコ」というスペイン・テネリフェ島の小さな漁村が舞台だった。見知らぬ外国の町で小さな食堂を運営するというコンセプトは、日本映画『かもめ食堂』をモチーフにしたのだという(出典:『cine21』2017年4月19日掲載の記事より)。

本来なら2020年3月からシーズン3の海外ロケが始まる予定だったが、言わずもがな新型コロナウイルスの影響で中止となった。そこでナPDは機転を利かせて番組のコンセプトを変更。韓国在住1年以内の外国人に料理と宿泊サービスをセットで提供する『ユン食堂』改め『ユンステイ』と、事業を拡大(?)させる。

ナPDがデザインしたこのショーの主人公役を務めるのが、大女優のユン・ヨジョンだ。ナPDの得意技の一つに、特定の状況下で出演者の素の姿を引き出して好感度を上げる、というのがあるが、ユン・ヨジョンもその恩恵を受けた1人である。

『ユンステイ』の初回放送で「私の代表作は『ユン食堂』でしょ」と冗談を飛ばしたこのベテラン女優は、バラエティ初挑戦となった2013年放送の『花よりお姉さん』でナ・ヨンソク軍団の一員に加わった。

それまでは少し気難しい大御所女優というイメージが強かったが、同僚女優たちと海外旅行をする様子を通じて“意外と”抜けていて可愛らしい人だったことが判明。それから4年後、「食堂の店長になってください」というナPDの無茶振りに難色を示しながらも苦手な料理を猛練習する“意外と”真面目な姿で、『ユン食堂』シーズン1・2の大ヒットに貢献した。

そんなユン・ヨジョンの補佐役を務めるイ・ソジンは、いまやナPDの「ペルソナ」として有名だ。『1泊2日』のゲスト出演をきっかけでナPDと知り合い、前出した『花より〇〇』『三食ごはん』『ユン食堂』シリーズのオリジナル・メンバーとして活躍。これまでナPDが手がけた番組に最も多く出演しており、韓国バラエティ界の「最強タッグ」とも評価されている。

イ・ソジン同様に『ユン食堂』のオリメンであるチョン・ユミは、ナ・ヨンソク軍団の数少ない若手女優だ。映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』が大ヒットし、売れっ子女優の仲間入りを果たした直後に『ユン食堂』でバラエティデビュー。“店長”ユン・ヨジョンを優しくサポートしながらも天然な魅力を炸裂させ、ユムブリー(ユミ+ラブリー)という愛称で一躍ブレイクした。

『ユン食堂』シーズン2からアルバイトのポジションで合流したパク・ソジュンは、ナPDの先見の明を表す1人かもしれない。いまでこそ新・韓流スターだが、『ユン食堂』の撮影当時(2017年11月頃)は本人曰く「暇」ということだった。番組では一生懸命スペイン語を勉強する姿やしなやかな接客ぶりが映し出され、「パク・ソジュンの再発見」と話題沸騰。『ユン食堂』の次に出演したドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』のヒットもある程度想定できるほどだった。

『ユンステイ』で最も忙しい“インターン”を務めるのがチェ・ウシクだが、彼は昔からパク・ソジュンの親友として知られ、さらにチョン・ユミとは『新感染 ファイナル・エクスプレス』で共演している。ナPDはその繋がりを生かした2020年放送の『夏休み』(原題)という番組でチョン・ユミとチェ・ウシクを“姉弟”のように描き、パク・ソジュンをゲスト出演させた。

ナPDを中心とするこのような絆があるからこそ、『ユンステイ』の奇跡のキャスティングは実現した。まるで口裏を合わせたかのように本業でも目覚ましい活躍を見せる彼らは、いまナ・ヨンソク軍団が誇るべき最精鋭・最強メンバーに違いない。

  • 取材・文スポーツソウル日本版写真アフロ

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