2ヵ月で早くも下火の「クラブハウス」に 人々が感じた疲労感 | FRIDAYデジタル

2ヵ月で早くも下火の「クラブハウス」に 人々が感じた疲労感

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写真:AFP/アフロ

アメリカ発の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が日本で火がついたのは、今年1月下旬のこと。その後、異様なまでのスピードで登録者数が爆発的に伸び、2月時点の国内ユーザー数は50万人を突破したという。

彗星の如くあらわれたうえ招待制ゆえのクローズドな空間が後押ししたのか、未知なるSNSに疑いの目を向けながらも「乗ったもん勝ち」といわんばかりに、次から次へと多くの人たちが参戦した。

文字ではなく声でコミュニケーションを図る「音声版Twitter」こと「クラブハウス」。そこでは早朝から深夜まで、さまざまな議題を掲げ、熱いトークセッションが繰り広げられている。

そのまま黙って“聴き専”に徹するもよし、挙手ボタンを押しroomの主催者(モデレーター)の承認がおりれば、会話に参加することもできる。つまり、芸能人も、著名人も、一般人も関係なく、いちスピーカーとして同じ立ち位置で意見交換ができるということだ。

「なんて画期的なSNSなんだ!」と、今までにないまったく新しいシステムに食らいついた人々が、ここぞとばかりにしゃべる、しゃべる、しゃべりまくる……! アプリを開けば、昼夜問わず誰かしらがどこかの「room」に入ってしゃべるなり聞くなりしている。

InstagramやTwitterでは影を潜めていた人が、clubhouseで水を得た魚のように生き生きとトークを楽しむ姿や、clubhouseを利用して、いち早くビジネスチャンスに飛び乗ろうと企む姿もちらほら見受けられた。

そんな様子にTwitterでは、「普通に働いていたら、毎日毎日みんなの前でしゃべってばかりいる時間とかないと思う」「クラブハウスでしゃべってばかりいる人たちって暇なの?」と、怪訝そうな声も飛び交った。

というのも、はじめの1、2週間ほどの話で、その後は芸能人だけでなく一般人の間でも見事なまでに「クラハ離れ」が相次ぎ、ローンチから2ヵ月近く経った今、筆者のまわりではほとんど話題に上がらなくなった。あんなに盛り上がっていたにも関わらず、あっさり熱が冷めてしまったのはなぜなのか?

clubhouseのいちばんの特徴は、流出、録音禁止のクローズドなスペースであること。だがしかし、藤田ニコルとみちょぱのトーク内容が週刊誌に掲載される“流出騒動”が起こったあたりから、多くの芸能人がclubhouseから姿を消した。“流出”を危惧する以外にも、芸人バービーは自身のラジオで、1週間足らずでやめた理由について「頭が凝り固まってしまうのでは」と言及。

一方で、一般人がclubhouseを離れた要因はさまざまだが、個人的にリサーチを行ったところ「意識高い話題ばかりで疲れる」という声が圧倒的に多かった。

自身がフォローする人選に関わってくるのだが、確かにその内容によっては「森喜朗氏の発言について何を思うのか」「若手国会議員に質問する部屋」「ウェルビーイングな価値観とは」といった社会課題や世界情勢、政界の闇、日本企業の未来など、部屋でくつろぎながら聞くには少々重たい議題が数多く存在する。

顔は見えないものの、アイコンから鼻息の荒さが伝わってくるような熱い議論を交わす様子に、「今日、夜ごはん何食べた? みたいな、どうでも良い会話がしたい」「気軽に参加できるトークはないものか」と不満を口にする人も。議題の偏りにおいては、スピーカーに40〜50代が多いのも関係しているようにも思う。

その他には、「TwitterとInstagramを更新するだけで精一杯」「素人の生産性のない話を聞いている時間なんてない」「きちんと編集されたYouTubeを見ているほうが効率的」「誰が聞いているか分からないから話すのが怖い」「複数が同時に話すので、聞いてるだけで疲れる」「聞き終わったあと、心に何も残らない」などといった声が挙がった。

バズってから2ヵ月経たずして、早くも下火になりつつあるclubhouse。果たして「クラハ離れ」を起こしてしまった人たちを再び引き戻すほど、魅力的なシステムは追加されるのだろうか。今後の動向に注目したい。

  • 取材・文大森奈奈

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