驚異の「賞味期限5年半」を実現した新型保存食誕生の舞台裏 | FRIDAYデジタル

驚異の「賞味期限5年半」を実現した新型保存食誕生の舞台裏

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被災した経験から…

東日本大震災から10年が経過する。長い年月が経ったとはいえ、去る2月13日深夜には、福島県沖地震が発生し、福島や宮城で震度6強を観測。専門家は近い将来、福島県沖や青森沖、茨城沖でM8の地震が起きる可能性を示唆し、警戒を呼び掛けている。無論、首都圏大規模地震や南海トラフの発生も確実視されている。

災害大国日本では、日頃の備えが何より大切だ。東日本大震災後は、長く続いた被災者の生活ぶりから、様々な教訓が残った。特に被災した時は「水」と「非常食」は欠かせないが、乾パンや米の加工食などの備蓄食だけに頼ると栄養の偏りも出てくるなどの課題が指摘された。

そこで、「誰でも、水なしでも食べられる備蓄食」を目指して開発されたのが「LIFE STOCK」だ。

この商品を開発したのは、宮城の企業である「ワンテーブル」社。代表の島田氏が東日本大震災で被災した際、非常食が硬いため、またアレルギーのために食べられない人がいるのを見て、非常食の課題に気づいたという。そこで「水なしでも摂取可能で」「栄養価の偏りがなく」「誰でも食べられる」「美味しい」新しい非常食の開発を始めた。

成功するまでに紆余曲折があったが、約7年の歳月を経て、2019年についに完成。当初の目標通り、LIFE STOCKは、エナジータイプ・バランスタイプともにアレルギーにも配慮して開発された。また、ゼリーにしたことで、子供もお年寄りも食べやすいものになった。体調や気分がすぐれなくなった時でも重宝するだろう。

さらに、栄養面や食べやすさだけでなく、ゼリーでは超えることが難しいと言われてきた「保存期間5年」の壁を破ったことでも注目されている。

缶詰の場合、缶そのものの品質保持期限にあわせて3年間となっているケースが多いが、LIFE STOCKは、備蓄食の技術を応用し、製造から5年半の賞味期限を実現した。各家庭にとっても賞味期限が長いほうが嬉しいのはいうまでもないが、震災への備えを進める自治体にとっても、予算面やロジの面で利点が多いという。

こうした点が評価されて、「ワンテーブル」社は「七十七ニュービジネス助成金」を受賞。保存が効き、味や栄養素のアレンジもしやすいので、今後は宇宙食や介護食への応用も期待されているという。

長い被災生活においては、なによりもまず、健康な体と精神を維持することが重要だ。「LIFE STOCK」のように、進化した非常食が今後も各社から開発されることを心から期待したい。

<LIFE STOCKのお問い合わせ先>

【販売代理店】

株式会社地域振興総合研究所
E-MAIL stock2020@c-soken.co.jp
TEL 03-3503-1099

【発売中の製品】

LIFE STOCKエナジータイプ(グレープ味またはペアー味)1箱(80個入)25747(税込・送料別)

LIFE STOCKバランスタイプ(アップル&キャロット味)1箱(100個入)18144(税込・送料別)

【4月以降発売予定】
LIFE STOCKエナジータイプ2種セット(グレープ味&ペアー味)1セット(各6個・計12個入)

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