コロナで外食大打撃でもスシロー、マックが絶好調な理由 | FRIDAYデジタル

コロナで外食大打撃でもスシロー、マックが絶好調な理由

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「京樽」を買収した「スシロー」。テイクアウト事業の強化でさらなる飛躍を狙う

回転寿司チェーンの「スシローグローバルホールディングス」は、2月26日に「吉野家ホールディングス」の子会社「京樽」を買収すると発表した。背景には、感染拡大する新型コロナウイルスが影響しているという。経済ジャーナリストの松崎隆司氏が語る。

「京樽は、持ち帰り用の寿司を中心に展開しています。コロナの影響で、テイクアウト事業への需要が高まっている。店舗営業が中心のスシローは、京樽の持つ持ち帰りの独自ノウハウをいかし、シェア拡大を狙っているのでしょう」

コロナによる外出自粛や時短営業で、大打撃を受けている外食産業。日本フードサービス協会によると、21年1月期の外食産業の総合売上は前年同月比約21%のマイナス。11ヵ月連続の減少と目を覆うばかりだ。

だが、逆境の中でも絶好調な企業がある。スシローもその一つ。21年9月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比6.8%増の595億円、営業利益が44.9%増の70億円、純利益が35.2%増の40億円と増収増益なのだ。業績の良い外食企業は、主に二つに大別できるという。松崎氏が、その理由を解説する。

「一つは、スシローなどの寿司チェーンです。コロナ禍で外出自粛が続き、たまには寿司を食べプチ贅沢をしたいという消費者心理が働いているようです。また回転式という形態から、従業員と接触しないのも好印象なのでしょう。食べた皿数からAIに料金を計算させ、コスト削減にも取り組んでいます。

二つ目が焼肉店です。プチ贅沢をしたいという消費者心理に合っているのは、寿司と同じ。煙対策のために常に換気されているのも、安心感を与えているのでしょう。一般の居酒屋と違い、客がセルフサービスで肉を焼くのもプラス。少数のスタッフで対応可能で、人件費が抑えられますから。居酒屋チェーンの『ワタミ』は、店舗を焼肉店に変えています」

「テイクアウト」が成り立たない事情

コロナ禍の外食産業で、キーワードなるのが「持ち帰り」だ。コロナ感染拡大当初から報じられているとおり、外食各社は店舗営業よりテイクアウトやデリバリーに力を入れている。スシローが京樽を買収した狙いも、前述したとおりテイクアウト事業の強化にある。

「マクドナルド」は「マックデリバリー」という、スタッフが直接配達するシステムを構築。売上の約半分をドライブスルーが占めるなど、通期決算の営業利益は前年比11.7%増の312億円、全店売上高は約5900億円で過去最高を記録した。

「ただテイクアウトに力を入れれば良いというモノではありません。料理にかかる原価率はおよそ40%。『ウーバーイーツ』や『出前館』などの配達業者に依頼すれば、さらに30%から40%の手数料がかかります。人件費などのコストを考えると、とても採算が合わないんです。マクドナルドのように、自前のシステムを持っていないと厳しいでしょう。

都心に店舗を持つ企業も、苦戦を強いられています。リモート作業が定着し、会社の近くで食事をする機会が減りましたからね。好調なのはドライブスルーやデリバリー業務を行う、郊外の飲食店です」(松崎氏)

コロナで難しい対応が求められている外食産業。逆境の中でも、創意工夫で業績を伸ばしている企業は確かにあるのだ。

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