ミス東スポが激白!「刑務所のことを考えると興奮する理由」
グラビアアイドル・緑川ちひろ とにかく内部のことが気になって仕方がない 網走、熊本など全国各地を巡り、受刑者と文通も
「刑務所内部のことが知りたくて仕方がないんです。受刑者の生の声を聞くと、興奮しちゃって……」
そう笑顔で語るこの美女は緑川ちひろ(27)である。『ミス東スポ2020』でグランプリに輝いた緑川の趣味は刑務所巡りなのだという。きっかけは意外なことに、あるグルメとの出会いだった。
「6年前に姉夫婦に誘われて、東京拘置所の矯正展に行きました。そこに屋台もあって、網走刑務所の受刑者が育てたA5ランクの牛が入ったコロッケが売ってました。それを食べたとき、言葉にならない興奮を感じたんです。味はもちろん、壁で隔てられた刑務所が同じ世界で繋がってるんだ、と実感しました」
これまで緑川は網走、熊本をはじめ全国の刑務所を巡り、刑務所の食事を体験したり、グッズを集めたりなどしたという。趣味が高じて、’20年10月から刑務所の魅力を語るコラム連載がスタート。昨年末からは受刑者との文通を始めた。
「連載のなかで、『面会してみたいので、どなたかお手紙ください』と書いたら、4名の方から手紙が届いて、それ以来文通を続けています。あおり運転、傷害、クスリなど罪状はさまざまです。 『どこの刑務所が一番過ごしやすかったですか?』など、ワタシが刑務所内部の気になることを聞いているんですが、悩み相談も届きます。『二度と刑務所に入らないと決心したのに、ある日カッとなって人を殴ってしまった。それがきっかけで妻子に会えなくなった』と後悔を滲(にじ)ませる元ヤクザの方もいました。皆さんの手紙は字が綺麗で時候の挨拶もあり、ワタシよりちゃんとしてるんです」
刑務所の〝面白エピソード〟を明かす受刑者もいるという。
「その人が入っている刑務所は雑居房ごとにひと月に15点の持ち点を与えられ、ルール違反するごとに減点数に応じて、テレビ視聴禁止になるらしいんです。ある日の消灯後、雑談中に3人同時に爆笑してしまって、『笑い声がうるさい』ということで、減点6点×3人になってしまった。マイナス点数によって期間は変わるのですが、その雑居房では一週間テレビの視聴が禁止になってしまったそうです。そういうのがあるって初めて知り、面白いなぁと思いました」
文通の次は「1日刑務所長」になることが目標だという。緑川の刑務所巡りの旅はまだまだ続きそうだ。
◆緑川ちひろ
千葉県出身。’19年、OLからグラビアアイドルへと転身。4作目のDVD『ロマンス』が発売中。「コロナが終わったら、受刑者に面会しにいきたいです♡」
『FRIDAY』2021年3月19日号より
- 撮影:濱﨑慎治