藤森慎吾×中井学「巨大組織から自由になった今、考えていること」 | FRIDAYデジタル

藤森慎吾×中井学「巨大組織から自由になった今、考えていること」

異色対談 同じ時期に独立した2人の「コラボ動画」撮影現場に密着

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「意識して同じ時期に事務所を離れたわけではないですが、テレビのゴルフ番組で共演していた学さんとは、ユーチューブでもコラボしたいと思ったんです」

コラボ動画の撮影に臨む二人に現在の率直な心境を聞いた。ゴルフでは師弟関係だが、「撮影中は私が藤森さんのトーク術を学んでいます」(中井)とのこと
コラボ動画の撮影に臨む二人に現在の率直な心境を聞いた。ゴルフでは師弟関係だが、「撮影中は私が藤森さんのトーク術を学んでいます」(中井)とのこと

そう話すのは、昨年末で吉本興業から独立したお笑いコンビ『オリエンタルラジオ』の藤森慎吾(37)だ。今もバラエティ番組に引っ張りダコで、昨今は俳優としても印象深い。

また’20年2月から『藤森慎吾のYouTubeチャンネル』がスタートし、すでに登録者数は65万人を突破している。そんな藤森がユーチューブでコラボしているのが、同じく昨年末で所属していたユーチューバー事務所の最大手『UUUM』を退所したプロゴルフコーチの中井学(がく)氏(48)である。

中井「藤森さん本人からツイッターのダイレクトメッセージで連絡をもらって感激しましたね」

中井は高校卒業後に渡米し、帰国後の’03年からプロコーチとして活動開始。そのレッスンはさまざまなレベルのプレーヤーからカリスマ的な人気を誇る。ユーチューブチャンネル『UUUM GOLF』に出演後は、’21年1月に開設した『中井学ゴルフチャンネル』が、多くのゴルフファンから支持を得ている。

ともにフリーになったばかりの二人。異色の組み合わせだが、藤森が芸能界屈指のゴルファーである「カジサック」(『キングコング』の梶原雄太)に勝つため、中井に弟子入りする動画企画はアッという間に実現したという。

藤森「テレビとユーチューブを自由に行き来できることが、事務所を離れた一つのメリットかもしれません。大きな事務所に所属していると、スピード感を持ってコラボすることは難しいですから」

中井「波風を立てようと思ってUUUMを辞めたわけではなくて、独立したほうが自由に動けると思った。今回、藤森さんとコラボできたことで、その考えが認められたと思いましたね」

1月16日にアップされたコラボ動画第1弾は現在、計68万回再生を超えた。第2弾も3月中に公開される予定だ。はたして藤森はカジサックに勝てるのか?

中井「藤森さんはスイングがカッコいいけれど、スコアがともなっていない(笑)。一番最初にお会いした時、この方は真面目だと思いました。実は、実際のレベル以上に自分は上手いと勘違いしているほうが、コースでのパフォーマンスは上がります。藤森さんは自分を低く見積もっていて、自信のなさが端々に見える」

藤森「謙虚なんですよ(笑)。学さんは精神面も教えてくれます。ゴルフ歴10年以上でスコアが頭打ちなので、技術面だけでなく、実力を発揮するためのメンタルアプローチも教わったのは大きかった。今はカジサックさんの名前を使わせてもらいつつ、勝つために特訓中です」

中井「技量が上がったうえで、それを信じてコースで打つことができたら初めて上達したと言えます。過去の自分と決別するために発想の転換が必要です」

藤森「(独立と)結び付けられますよ! 過去の自分と決別なんて言ったら(笑)」

中井「今の自分は過去の自分があるからこそですよ(苦笑)。カジサックさんを倒した後は、藤森さんには芸能界最強のゴルファーを目指してほしい。テレビを超えるような、枠に囚(とら)われない今までにない動画を二人で作っていきたいですね」

藤森「皆さんに楽しくお届けできたらいいし、できることは何でもします。何せゴルフが好きなんで。以前、プライベートでビデオを回すくらいの感覚で『平成ノブシコブシ』の吉村崇さんとゴルフに行った動画をアップしたら好評だったんです。それで、ゴルフは楽しんでもらえるコンテンツなんだと実感しました。『千鳥』のノブさんや東野幸治さんも、ゴルフの動画は軽いノリでお誘いしても出演してくださって、ありがたいですよ。

独立して唯一変わったのは、先輩たちに自分のチャンネルに出演してもらった場合、吉本にギャラを振り込むってことです(笑)。今までは『今日はメシおごってくれたらええわ』という感じだったけど、もう僕は吉本じゃないので、会社を通すのは当然です。むしろこれまでは払いたくても先輩が受け取ってくれなかった。今はすっきりした気持ちで、出演をお願いできていますよ」

スタートホールに立てた

2月28日、藤森の相方である中田敦彦が、シンガポールに出発したことを妻の福田萌がSNSで報告した。コンビとして、個人として、藤森は今後のキャリアプランをどう考えているのだろうか。

藤森「拠点は違いますが、二人で活動する企画も考えていくつもりです。今ある仕事を続けながら新しいジャンルにもチャレンジしたい。去年はミュージカルをやったり、声優の仕事をさせてもらったりしましたが、自分の中にあるものを伸ばしていく作業が大切だと思います」

ひょっとして、『オリラジ』でゴルフコラボもあるのでは?

藤森「シンガポールには行きたいと思っていますけど、僕がゴルフをして、あっちゃんは家で『YouTube大学』を撮っているんでしょうね」

中井「シンガポールには、世界的に有名なコースもありますよ!」

藤森「あっちゃんは、ゴルフはやらないんですけど論理を理解したいタイプ。たとえば中井さんにレッスンを受ける企画が実現したら、途中でゴルフをやることのメリットみたいなテーマでプレゼンを始めちゃうかもしれないです……」

事務所を辞めて早くも約2ヵ月が経った。食傷気味だろうが、最後にフリーになった心境を二人に聞いてみた。

藤森「その話はもうこれ以上聞いてくれるなよって心境です(笑)。もう話すことがない。円満を強調すると、裏読みされますから! でも、事務所を辞めた話題でもありがたいですよ。僕は絶賛、退所大ブレイクバブル中って思っていますから。でも西野(亮廣)さんが辞めたからバブルがはじけちゃいました」

中井「私は今やっとスタートホールのティーイングエリアに立たせてもらった気持ちでいます。プロゴルファーの資格を持つ人は約5000人いますが、その中でちゃんと生活できているのは、見えている一部のプロだけなんです。私はその現状を変えていきたい」

藤森「僕もまだスタートホールですね。18番ホールを終えて、新しいコースを回り始めた感じ。独立の質問をもう聞かれないような、新しいトピックを打ち出していきたいですね」

大組織を飛び出した二人にしか見えない景色がある――。

「勝つには泥臭いマネジメントが必要。いかにカッコつけないかです」(中井)、「カッコつけたいんですよ!」(藤森)
「勝つには泥臭いマネジメントが必要。いかにカッコつけないかです」(中井)、「カッコつけたいんですよ!」(藤森)
普段のスコアは85~87。「70台を出したいですね。そうすればカジサックさんとも良い勝負ができます」(藤森)
普段のスコアは85~87。「70台を出したいですね。そうすればカジサックさんとも良い勝負ができます」(藤森)
コース上で中井から実践的なレッスンを受ける藤森。これから二人で「芸能界最強」を目指していく
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本誌未掲載カット 藤森慎吾×中井学 異色対談「巨大組織から自由になった僕らがいま考えていること」
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本誌未掲載カット 藤森慎吾×中井学 同じ時期に独立した2人の「コラボ動画」撮影現場に密着
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『FRIDAY』2021年3月26日・4月2日号より

  • 撮影濱﨑慎治

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