丸太で猛練習、佐々木朗希2世…センバツの意外な注目チーム&選手 | FRIDAYデジタル

丸太で猛練習、佐々木朗希2世…センバツの意外な注目チーム&選手

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プロ注目の市立和歌山の小園。他にも注目選手は多い。20年10月撮影(画像:共同通信社)

新型コロナウイルスの影響で、選抜高校野球が2年ぶりに開催される。3月19日から参加32校による熱闘が、甲子園で繰り広げられるのだ。最速152kmの市立和歌山(和歌山)のエース・小園健太、プロ注目が注目する中京大中京(愛知)の右腕・畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)、昨秋の近畿大会決勝で特大本塁打を放った智弁学園(奈良)の主砲・前川右京……。今大会には、スポーツ紙が連日紙面を割く逸材が多い。

「あまり注目されていませんが、見ていてワクワクする魅力的な選手は他にも何人かいますよ」

こう語るのは、プロ野球の一流プレイヤーから地方球児の情報まで幅広く網羅する『野球太郎』編集長・持木秀仁氏だ。持木氏が優勝争いに絡みそうなダークホースチームと、見逃しては損をする意外な選手を紹介するーー。

まずは、優勝争いについて。

「春夏5回の優勝を誇る大阪桐蔭(大阪)や近畿大会優勝の智弁学園、中京大中京、仙台育英(宮城)、この4校が軸になるのは間違いないでしょう。ただ、下馬評が覆るのが多いのも高校野球の醍醐味。私が注目するのは、廃部寸前から九州大会を制した清水央彦監督ひきいる大崎(長崎)です」

大崎のある長崎県の大島は往時は炭鉱で栄えたが、現在は人口5000人ほどの小さな島だ。清水監督がコーチとして赴任した17年8月当時、大崎の野球部員はわずか5人。廃部寸前のチームを立て直すため、グラウンドの整備や市営住宅の寮への改良など環境を徐々に整えていった。

「長崎県出身の清水監督は、地元では有名な指導者です。甲子園出場経験のある清峰では、コーチとして吉田洸二監督をサポート。吉田監督は球児の精神面を、清水コーチが技術面を指導していました。清峰の次に指導した佐世保実業も、甲子園に導いています。

指導は熱のこもったモノです。選手に丸太を抱えての走り込みや、冬場に一日1000スイングの素振りを課したり。清水監督の噂を聞いて、長崎県内の中学生が集まってきました。エースの坂本安司と調祐李は、全国大会に出場した地元・日野中学のバッテリーです。

選手の大半が長崎県出身なので、チームにまとまりがあります。島民の応援も熱心で、毎日のようにワカメや鮮魚の差し入れがあるそうです。団結力が強く、大崩れすることがない。久しぶりに、甲子園初出場で初優勝という快挙を成し遂げてくれるかもしれません」

10年後のプロのエース

大崎は長崎大会から九州大会決勝まで、すべて逆転勝ち。いったん歯車が崩れるとワンサイドゲームになりがちな昨今の高校野球で、珍しく粘り腰を見せている。大崎の全校生徒数は113人。清水監督は「過疎で生徒が少ない全国の高校に勇気を与えたい」と意気込んでいるという。

北海道大会を制した北海も怖い存在だ。

「エースの木村大成に、バツグンの安定感があります。これまで8試合に登板し、防御率0.34。奪三振も72で、キレのあるスライダーは高校生で打つのは相当難しいでしょう」

スポーツ紙が注目しなくても、意外な逸材はいる。県立岐阜商(岐阜)の捕手・高木翔斗もその一人だ。

「186cm88kgという恵まれた体格で、パワフルな打撃をします。スローイングが正確で、肩も悪くありません。豪快なプレーの反面、投手の良さ引き出す繊細なリードも魅力です。岐阜商には140kmを超える速球を投げる投手が3~4人いますが、決して高木が前面に出ることなくピッチャーの調子や特性をいかした組み立てをしている。出場校の中では、ナンバー1の捕手だと思います」

将来が楽しみなのが、天理(奈良)のエースと4番だ。

「エースの逹孝太(たつ・こうた)は身長193cm。まだ身体を鍛える余地はありますが、角度のある速球と落差のあるフォークでいずれはプロでも活躍できるのではないでしょうか。10年後のエースです。ロッテの佐々木朗希のようなタイプですね。近畿大会では大阪桐蔭打線にボコボコにされましたが、長い目でゆっくり成長して欲しいです。

4番の瀬千皓(せ・ちひろ)のバッティングセンスは、高校生離れしています。どんな球でも確実にミートできる。ヤクルトの内川聖一のようなタイプです。守備や走塁をもっと鍛えれば、彼もプロで通用する原石になるでしょう」

甲子園では、必ず球史に残るドラマが起きる。今大会で、球児たちはどんな感動をファンに与えてくれるだろうか。

  • 写真共同通信社

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