メーガン妃の発言は、なぜこんなに人々の心をザワつかせるのか | FRIDAYデジタル

メーガン妃の発言は、なぜこんなに人々の心をザワつかせるのか

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差別を告白したメーガン妃と夫のヘンリー王子。イギリスだけでなく世界中に波紋が広がっている。17年11月撮影(画像:AFP/アフロ)
差別を告白したメーガン妃と夫のヘンリー王子。イギリスだけでなく世界中に波紋が広がっている。17年11月撮影(画像:AFP/アフロ)

世界中に波紋を広げているメーガン妃のインタビュー。「人種差別発言があった」と告白し、英王室が「対応する」と声明を出すなど、グローバルな問題へと発展している。

無論、人種差別などあってはならない。告発された英王室側は「差別などなかった」と主張するが、徹底的に調査をしたうえで、その結果をはっきりさせるべきだろう。その過程も含めて、メーガン妃の告白を起点に、世界中が改めて人種差別問題に関心を持ち、意識を向けるべきである。

一方でこの問題、各報道を見ていると、どうにもメーガン妃とキャサリン妃の対立構造が描かれがちである。無理もない。メーガン妃自身が「キャサリン妃に泣かされたのは私だ」とわざわざキャサリン妃とのトラブルを公表していることから、これは実はメーガン妃とキャサリン妃の場外乱闘なのでは?と見る向きもある。

世の女性たちは、どんな見方をしているのだろうか。

メーガン妃の母国・アメリカでは、「よく声を上げた」「勇気ある行動」と評価する声が多いようだ。人種差別の問題はアメリカでも深刻。大きな社会課題ととらえられているゆえ、様々なジャンルの人たちが今回の告発について言及している。ヒラリー・クリントン元大統領候補までもが、「彼女はうつむき続けることを選ばず、自分の人生を生きようとした」と応援コメントを出すなど、圧倒的にメーガン妃に分がある印象だ。

では皇室という存在を持ち、アメリカよりは英国と似た環境にある日本ではどうなのか? もちろん、日本でも日々人種差別を含めた社会問題への関心は高まっている。しかし、やはり日本では「メーガン妃vsキャサリン妃」の構図でこの問題が受け止められがちなようだ。

結果は9対1

その是非はともかくとして、そう受け止めている人たちに「メーガン妃とキャサリン妃、どちらが好きか」を聞いてみた。結果は……9対1の大差でキャサリン妃の圧倒的勝利であった。

キャサリン妃を支持する理由とは?

「キャサリン妃です!上品なオシャレが好きで、いつも見ています。コンサバだけど王妃としての使命を全うしているのもカッコいいな、すごいなと思っています」(37歳)

「断然キャサリン派。メーガン妃は大変だったとは思うし、人種差別のことは大問題だと思うけど、それ以前に暴露本とかを出してお金稼いだりしていた行動がちょっと……」(28歳)

「キャサリン妃のほうが好きです。気品があり過ぎるわけでもなく、気取ってないので好感が持てます。メーガン妃はどうしてもパリピっぽくみえるので好きじゃない」(33歳)

「主張するのはいいですが、いきなりテレビで…というやり方が正しかったのかどうか。もっと賢いやり方があるのでは?と思ってしまいました」(39歳)

「王室は自分たちとは違うところにあってほしいから、出ていくとかやめてほしい。あからさまに争うとかやめてほしい。見えないところでしてほしい。だからキャサリン妃で」(45歳)

一方で、筆者が聞く限りでは数えるほどしか支持者がいなかったメーガン妃。その支持理由は以下のようなものだ。

「自分の生き方に貪欲で、男性をコントロールしている点において一目置いています。メーガン妃はそのうち、自分のプラスにならないと思ったらハリー王子と別れるかもしれませんが、それもまた良しと思います」(39歳)

「キャサリン妃は、中学のときスクールカーストのトップにいた、地味な子をいつもからかっていた女子に似ている。メーガン妃のほうが性格が良さそう」(42歳)

ちなみにアメリカ在住の日本女性数人にも聞いてみたところ、全員がメーガン妃支持であった。

「こっちでは保守的で人種差別のある王室にちゃんと声を上げた、という見方です。野心家というのも悪いことではない。アンビションといって大志があるということ。逆にそれがないとやる気がない人という感じになってしまいます」(40歳)

「不当な仕打ちは、外に訴えないと何も変えられない。耐え忍んでいる『おしん』みたいな女性は、アメリカでは人気ありません。私のアメリカ人の夫は、一緒に『おしん』を見ているときいつも『come on!』と言っていました。『声を上げろ!』と言っていたんだと思います」(51歳)

ただし回答の前置きで多かったのが、「どちらかといえば」というひと言。「消去法でキャサリン妃」、「メーガン妃が嫌いなのでキャサリン妃」など、決してキャサリン妃が好きというほどでもないよう。

中には、「どっちもどっち。キャサリン妃は非の打ちどころがなさすぎだし、メーガン妃も野心が見える。私はやっぱり雅子さまが一番好き」(47歳)、「それよりも眞子さまが結婚するのか、私はそっちのほうが気になります」(42歳)といった声も少なくなかった。結論、日本人はやっぱり日本の皇室が好きということで……。

  • 取材・文奈々子

    愛媛県出身。会社勤務を経てフリーライターに。女性誌や週刊誌でタレントのインタビュー、流行事象の分析記事を扱う他、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライターだ

  • 写真AFP/アフロ

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