「ゴミ屋敷」を克服して人生が変わった人たちの意外な共通点 | FRIDAYデジタル

「ゴミ屋敷」を克服して人生が変わった人たちの意外な共通点

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天井近くまで積み上がったゴミ袋の山

頭の高さまで物やゴミが堆積して天井が近くなってしまった部屋、弁当の空き容器が胸の高さまで溜まっているキッチン……。大人気You Tubeチャンネル「片付けトントン」の運営会社(株)中西には、いわゆる「ゴミ屋敷」レベルまで深刻な状況に追い込まれ、片付けを依頼するクライアントが後を絶たない。

深夜帰宅が続く介護の仕事に従事し、自分のことが後回しになってしまった人、離婚後に子育てと生活に追われ、心身ともに疲れ果ててしまった人など、その多くは、必ずしも「不潔でだらしないタイプ」ではないという。ということはつまり、誰しもが何かのきっかけで「片付けられない人」になる可能性を秘めているということ。

ここでは、勇気をもって片付けのプロ集団にSOSを発し、見事「ゴミ屋敷」を克服、人生が変わるくらいの経験をした人たちの実話を、「片付けトントン」広報担当・森常久氏に寄稿してもらった。

今は部屋に入れた喜びに浸りたい

「もう自分ではどうすることもできない。片付けてほしい」というお問い合わせをいただき、すぐにお見積りに伺うと、ご依頼主様と一緒に猫ちゃんも出迎えてくれて、ちょっとほっこりしました。

5年ほど前からお住まいになっている3LDKのアパートで、ゴミの量は床上50cmといったところです。

介護のお仕事で、22時を過ぎて帰宅することも多いそうで、寝室には飲み残した缶チューハイがたくさんあります。「こんな汚い部屋ですみません……」と何度もおっしゃっていましたが、私たちは片付けるのが仕事です。お気遣いいただく必要は、まったくありません。

見積もり金額をお伝えすると、「YouTubeを見て、思い切って問い合わせたけど、他の業者には恥ずかしくて見積りを頼めないし、これでお願いします」と、すぐにご成約いただきました。

片付け当日、最初の1時間はご依頼主様も立ち会ってくださいましたが、その後は、お仕事のため、鍵をお預かりしての作業でした。

物が少ない部屋を真っ先に片付けて、猫ちゃんが逃げてしまわないよう、ストレスを与えないように、早めに避難してもらう予定です。

午前中のうちに分別作業が完了。委託した回収業者が来る時間に、バッチリ間に合いました。昼の休憩後は、特に気にされていたキッチンの床や水廻りなどを中心に掃除していきます。

猫ちゃんは別室で窮屈だったかもしれませんが、作業は16時頃に無事完了しました。ご依頼主様は22時過ぎに帰宅のご予定なので、会社に戻った後、探し物や取っておいた物、畳の傷み具合などをメールでご報告しました。

その日の夜23時半過ぎに、1通のメールが届きました。

「今着きました。本当にキレイにしていただき感動しました。本当に本当に本当にありがとうございました。確かに畳が大変なことになっていますね……。大家さんに相談するかどうか検討します。

でも、今は部屋に入れた喜びに浸りたいと思います。本当に勇気を出して電話してよかったです」

片付けたことで価値観や考え方まで変わった

これからお見積りに向かおうとしていた時、「本当は見せるのも恥ずかしい」とのお電話がありました。業者とはいえ、見ず知らずの人間にお部屋を見せるのが不安になってしまったようです。

お気持ちはよくわかりますが、せっかく第一歩を踏み出そうとしたのに、ここで断念してしまうのは残念すぎます。「見てみないことには先に進めませんし、私たちは慣れているのでご安心ください」と、なんとか説得して予定通りお見積りに伺いました。

お住まいは、2LDKです。頭の高さほどの物やゴミの壁が玄関から廊下へと続き、奥に向かってさらに高くなっています。過去ベスト5に入るくらいの物量ですが、これくらいなら余裕で入れます。ドアの枠に手をかけて、よいしょと壁を登り、体をかがめながら奥へと進みました。

「離婚してから10年間、子供を育てるのに必死で、いつの間にかこんな風になってしまい……何とかしなきゃと思いながらも、やっぱりできなかった」

心身ともに疲れ果てているところに、病気を患ったことがキッカケで、どんどんモノが溜まってしまったのだそうです。「娘からも片付けようと言われたけど、できなかった。人の目を気にして玄関を出入りしなければならないし、自分の家なのに帰ってきたくない」と、悲しそうな表情でおっしゃっていました。

「以前、他の業者に見積りしてもらったが、とてもじゃないけど高額で頼めなかった」と、その時の見積もり金額、ご予算を教えてくださいましたが、正直、その金額で片付けるのは、かなり難しいです。さらには、水漏れの点検で管理会社が入室したいと言ってきているそうで、なるべく早く片付けなければいけません。

そこで、ご自身でゴミ出しをしていただき、ゴミの処理費を減らすこと、YouTubeの撮影にご協力いただけたらお値引きできることをご提案すると、「私と同じように困っている方が見て、少しでも役に立つのなら」と、ご決断くださいました。

そのようにして、私たちが、ビン、缶、洋服などの資源、ゴミの分別・袋詰めをし、可燃・不燃のゴミ出しは、ご依頼主様が行うというミッションがスタートしました(資源は持ち帰ります)。

結果、出動したスタッフは、6日間で延べ35名。可燃・不燃ゴミは全部で400袋超(約2トン)にもなりましたが、滞りなくゴミ出ししてくださったご依頼主様に大感謝です。

「片付けたことで価値観や考え方まで変わりました!! トントンさんの力を借りないと本当に無理でした。負のスパイラルに入り、汚部屋で困ってる人は相談できず、悩んでいる人が少なくないと思います。応援してます。頑張ってください。」

これからは、自分の人生を大切に生きていきたい

「入れないかもしれないほど散らかっている部屋を片付けてほしい」というお電話をいただいた時のことです。

「入れないかも」ってどれくらいの量なんだろうか・・・。ちょっぴりドキドキしつつお見積りに伺いました。

お住まいはマンション7階の1DKで、キッチン周辺には胸の高さまで弁当の空容器などが溜まっていますが、平均すると床上50cmほどです。分別の難易度も高くないため、1日もあれば十分に片付けられる軽めのレベルだと思いました。

「3年ぐらいでこんな風になってしまった。仕事が忙しくて片付けられなかったけど、このままではいけない・・・何とか助けてほしい」

介護のお仕事をされているそうで、そういった方の場合、ついついご自身のことを後回しにしてしまいがちなのでしょうか。見積り金額をお出しすると、「YouTubeを見て、片付けトントンに頼もうと決めていた」とのことで、その場でご成約くださいました。

作業当日は、ご依頼主様にもお部屋の外でお待ちいただき、1時間ほどオゾン発生器で除菌・消臭をした後、十分にお部屋を換気してから、片付け作業を始めました。

「なるべく周囲にバレないようにしてほしい」とのご要望でしたので、分別・袋詰めした物はベランダなど目立たない場所に一時保管。全体的に軽めのゴミが多く、ご依頼主様の要不要の判断も早かったので、午前中のうちに、ほぼ分別は完了しました。

午後一番に委託したゴミ回収業者が来たので、スタッフ全員で一気にゴミを運び出し、その後、リビングや水回りの清掃まで済ませ、予定どおり1日で作業を終えることができました。

「作業されたスタッフの方々のふるまいや言葉づかい等が、大変気持ち良かったです。(中略)これからは、自分の人生を大切に生きていきたいと思います」

介護のお仕事で、利用者さんのことを大切にしていらっしゃるように、どうかご自身のことも大切にしていただきたいと思いました。

部屋がこんなに広いなんて、床に座れるなんて……幸せです

「仕事が大変すぎて、家に帰ったら横になるのが精一杯。どうしても片付けられないので、思い切って相談してみた」とのことでした。

ゴミやモノの量は床上50~100cmほどで、作業内容はゴミの分別と処分、探し物(通帳、印鑑、賃貸の契約書、資格免許、写真)、ハウスクリーニング、お風呂の換気扇修理です。

当日は、ご依頼主様も私たちと一緒にお片付け。処分の決断もスムーズで、とても助かりました。また、ご依頼主様のご要望で、掃除の仕方や整理収納のアドバイスもさせていだだけたのは、けっこう良かったかなと思います。

実は、トイレやお風呂掃除が終わる都度、節目ごとに仕上がり具合のチェックをしていただいたのですが、その時、涙でお言葉にならないことが何度かありました。

「部屋の中がこんなに広いなんて、声が響くなんて、床に座れるなんて……幸せです。ありがとうございました。頑張って生きて行けます」

なんだか上から目線で恐縮ですが、頑張って片付けていらっしゃるお姿に「もう、きっと大丈夫」と思いました。ひょっとすると、ちょっとだけ心の片付けのお手伝いもできたのかもしれません。

YouTubeチャンネルにいただいたコメントから

YouTube動画にいただいたコメントの中から「片付けることで人生が変わったかもしれない」と感じたステキなものを、その動画と共に、いくつかご紹介したいと思います。

瞬殺! 物足りんハイツ~2時間ちょっとで片付け完了~

「つい数日前。トントンさんの動画に出会って触発され、自分の部屋の5年間溜め込まれた衣類や粗大ゴミの廃棄にようやく着手できました。床が見えた瞬間、思わず泣いてしまいそうになりました」

「ワイもゴミ屋敷に住んでるけど、こういうゴミが無くなっていくのをみると片付けがすごく楽しく感じてくるよ。当たり前のことなんだけど、床が見えてきたー! とか、いっぱいゴミをまとめた袋が出たー! とか、最後にコロコロかけたり掃除機かけたりして、もう片付けが趣味になりかけてる。

億劫かもしれないけど、『片付けたいな』と思った時が断捨離のチャンスだ。
ゴミ屋敷民は是非楽しく片付けして欲しいと思う。以上ゴミ屋敷の姫からでした」

暗くて見えん家 第5話~完結! そして何もなくなった~

「仕事は介護職、夜勤もしている者です。元々整理整頓が苦手なうえ、仕事柄ゴミは指定の日時に出せなかったり、ズボラな性格なので、要らないものでも床に置きっぱなしにしていたら、どんどんゴミが溜まり、休みの日に少しでもしようと思うも、疲れから寝るか、飲みに行くか、趣味の旅行に行くかで楽なほうを選び後回しにしがちで、立派な汚部屋住人になってしまいました。

それが、たまたまトントンさんの動画を見つけ、見ていくうちに、やる気が出てきて、この際にと、着ていない服、使っていないものは思いきって処分することにしました。トントンさんなら2人で2時間もあれば終わりそう。と思いつつ、無理のない範囲で黙々と片付けをしています。

仕事柄、ひどい腰痛&肩こり持ちなので、分別の時とか同じ姿勢が続くと肩腰が痛くて痛くて辛いのですが、そんな時はトントンさんの動画に励まされ、こんなしんどい思いはもうイヤ! もう散らかさない! と奮闘中。

片付け自体はまだまだですが、足場がある状態がストレスなく、すごく快適! 早く綺麗な部屋になるよう、頑張ります! やる気を出していただき、ありがとうございます! 目指すは、床には何もない&お花を飾れる部屋です!」

膝下アパート ミッション#02:分別を完了せよ!

「元汚部屋&ゴミ屋敷の住人です! 片付け関係の記事読み漁りいろいろ実践し、何年もかかってしまいましたが、散らかりにくい部屋にたどり着く事ができました。物をバンバン捨てるのが気持ちいい!(笑)

不思議と衝動買いもなくなり、心もスッキリ。買い物もきちんと吟味するまでに変われました。昔の自分の家を見ているようで二度とこうなるまいと自分を戒めながら動画を拝見しています」

釣人ハウス 第1話・釣り具がいっぱい! 有頂天で片付けるの巻

「私も一人暮らしのゴミ屋敷部屋で、もう終わったと思ってました。トントンさんの動画にたまたま出会って、『あれ、私の部屋もまだなんとかなるんじゃないか?』と思うきっかけになり、動画流しながらいっしょに掃除して3日でゴミ袋30袋捨てられました!!

まだ処分するものがたくさんありますが、頑張れそうです。動画更新楽しみにしてます」

天井が近い家3話~1日目が終了しました~

「私も、実家にいた頃は精神的なストレスが大きい環境で、部屋が足の踏み場もないゴミ屋敷状態でしたが、一人暮らしをはじめて生活は一変しました。心の健康って本当に大事です。
 
だらしが無い人だから、不潔な人だからこうなるとは限らないのです。私は元々どちらかといえば綺麗好きで、私をよく知る長年の友人に打ち明けても『信じられない』と言われたほどです。

なぜか自分の部屋だけが正しく認識できなくなるような……ゴミ屋敷の真ん中に座って、こういう状態の家をテレビで見ると『汚い』と顔をしかめていたんです。今思い返しても恐ろしいです。

部屋の状態をリセットすることは、苦しんでいる人にとって本当に大きな助けになると思います。素晴らしいお仕事です」


(以下、「片付けトントン」noteより抜粋)

アメリカの心理学者マズローは、生理的欲求(食事、睡眠、排泄など)や安全欲求(安全、経済的安定など)などの基本的欲求が満たされると、さらに高次の社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求にステップアップしていくと考えました。

ゴミ屋敷を片付け切った場合に、各段階の欲求がどのように改善されるか、下位の欲求から順に推測してみます。

生理的欲求(食事、睡眠、排泄など)
・キッチンが使えることで、バランスの良い食事を作ることができる。
・清潔でくつろげる環境になり、睡眠の質も高まる。
・お風呂やトイレが快適に使えることで、衛生的になる。

安全欲求(安全、経済的安定など)
・転倒によるケガ、火災などの危険性が減る。
・ホコリやカビ、害虫の発生が減り、健康的な環境になる。
・物の管理ができるようになることで、無駄な買い物が減る。
・快適な環境は、仕事にも良い影響を与える。

社会的欲求(集団に所属)
・家に人を呼べるようになるなど、交友関係が活発になる。

承認欲求(認められたい)
・ゴミ屋敷と無関係なことでも、無駄に自己評価を下げてしまうようなことがなくなる。

自己実現欲求(自分の能力、可能性を十分に発揮したい)
・下位の欲求が満たされることで、徐々に本来の自分を取り戻し、自己実現に向かって行動できるようになる。

ゴミ屋敷の場合、主に生理的欲求や安全欲求などが充足できていなかったために悩んでいたのです。しかし、片付けることによって、その悩みから一気に、ウソのように解放されます。

これは、すごいことです。もともとの悩みが大きければ大きいほど、感動も大きくなるでしょう。

ゴミ屋敷や汚部屋でなくても、片付けるとスッキリします。それは感動と言えるほどではないかもしれませんが、スッキリした清潔な部屋を維持することができれば、基本的な欲求はかなり満たされます。そして、それが上位の欲求に挑戦するパワーになるはず。

だまされたと思って片付けてみませんか? ひょっとしたら人生が変わるかもしれません。

片付けトントンできれいにした「ゴミ部屋」のビフォーアフター写真はコチラ↓

  • 森常久(「片付けトントン」広報)

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