女子ゴルフ・小祝さくら 強さのヒミツは「スナック経営者の母親」 | FRIDAYデジタル

女子ゴルフ・小祝さくら 強さのヒミツは「スナック経営者の母親」

今年だけで早くも2勝! 賞金女王にもっとも近いニューヒロイン

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小祝は2021年の初戦「ダイキンオーキッドレディス」(3月4日~3月7日)と3戦目「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」(3月19日~21日)を制した
小祝は2021年の初戦「ダイキンオーキッドレディス」(3月4日~3月7日)と3戦目「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」(3月19日~21日)を制した

今年の国内ツアー3戦で2勝を挙げた女子プロゴルファー・小祝さくら(22)。彼女が賞金ランキングでも笹生優花や原英莉花らをおさえてトップに立った(3月21日現在)。彼女の大活躍は母親・ひとみさんの存在を抜きにしては語れない。

「小祝プロは北海道の出身です。母親のひとみさんはシングルマザー。札幌市内でスナックを経営して、娘の小祝プロと息子さんの二人を女手一つで育て上げました。彼女は宮里藍プロのファンで大のゴルフ好き。そんな母親の練習やレッスンに小祝プロが付いていくうちに興味を持つようになり、8歳のときにゴルフを始めました。運動は苦手だったそうですが、すぐに頭角を現して道内のジュニア大会で優勝。そこから母娘の二人三脚でプロを目指すようになったんです」(地元のゴルフ場関係者)

経済的に恵まれていたとは言い難いなかで、小祝プロが中学生の頃、ひとみさんは娘のために自宅からほど近いゴルフ場の会員権を購入したそうだ。

「会員権が30万円ほどで、年会費が2万円だったそうです。ひとみさんは相当苦労して費用を捻出したと思いますよ。でも、そのおかげで小祝プロは毎日のように平日の夕方にコースを訪れて練習できるようになったんです」(同前)

小祝プロは中学卒業後、通信制の飛鳥未来高札幌キャンパスに進学する一方で、家計を助けるために通っていたゴルフ場でアルバイトを始めた。当初の時給は850円。マスター室で、ゴルフバッグをカートに積み込んだり、予約の受付やスタート時間の管理などの業務を補助する仕事していた。

「大会がないときは週4日ほど出勤。土日なら朝6時から、平日は朝7時から15時過ぎまで、遅刻をすることもなく、50~70代の同僚たちに可愛がられながら、真面目にアルバイトに励んでいたそうです」(同前)

小祝の仕事が終わる頃に、ひとみさんがゴルフバッグを持ってクルマでコースに現われて、二人の練習が始まる。ひとみさんはバッグを担いだり、手持ちのカートを押すなどしてサポート。練習場ではボールをティにセットしながら声をかけて励まし、ときには厳しく叱責して、付きっ切りで娘を支えた。そして夜は自身の店を切り盛りしていたという。

「ひとみさんは毎日のようにお店で働かれていたはずです。試合の時だけ、妹さんに任せていました。プロ入りした後は、店内に娘さんのポスターが張られていましたね」(スポーツ紙担当記者)

小祝プロはアルバイト代から月3万円を母親に渡し、残りは貯金していた。土日はほぼゴルフ場に出勤。遊ぶヒマも小遣いもほとんどなかっただろう。

「プロになるまでの遠征費用には苦労していたと思います。道内の大会であっても、交通費や宿泊費、練習ラウンド、参加費など、1試合につき10万円前後はかかる。県外の大会ならもっとでしょう。そのためアマチュア時代は出場する大会をかなり絞り込んでいたそうです。

また、高校3年生の頃までは、ゴルフクラブはネットオークションで購入した中古を使っていたと聞いています。中古クラブは経年劣化してシャフトも痛んでいるものが多いですから、試合で使いこなすには相当の練習が必要になります」(同前)

高校卒業後の’17年にプロテストに合格。すぐさま大手企業「ニトリ」に所属することが決まった。以来、快進撃が続いている。母娘は拠点を北海道から千葉に移し、ひとみさんはほぼ全試合に帯同して小祝プロを見守る。

「小祝プロはプロレス観戦が趣味の一つなのですが、それもお母さんの影響だとか。新日本プロレスのオカダカズチカ選手の大ファンです」(同前)

小祝プロの躍進は止まりそうもない。母親への恩返しはまだまだ続く。

  • 写真共同通信社

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