原田龍二が「生きている」と実感するアノ瞬間とは?

ミステリーチェイサー原田龍二の「奇怪倶楽部」file.029

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原田龍二(撮影:早川達也)

約2年3ヵ月という長い間ご愛読いただいた原田龍二の連載もいよいよ残すところあと2回となりました。今回は、連載期間に世界各国の不思議な現象や、未確認物体を追いかけてきた原田龍二自身に起きた心境の変化について語ってもらいました。

原田のミステリーチェイサーとしての活動のきっかけともなったヤノマミ族との出会い

最初に連載がスタートしたのは2018年の12月。ちょうど原田さんが『世界の何だこれ!?ミステリー」(フジ系)で座敷わらしを探している様子が世間で大きな話題となったタイミングで取材を申し込ませていただきました。

「そうでしたね。座敷わらしを探しに日本各地に行って、天井裏から足音がしたり、おもちゃが突然動いたりという現象を目の当たりにしましたが、結局彼らの姿を見ることはできませんでしたね。そして今は新型コロナウイルスの影響もありロケをすることもままならず、非常に残念です」

幸せを届けてくれるという座敷わらしですが、原田さんには幸せを届けてくれたのでしょうか?

「こうやって連載ができたこと自体が幸せですし、座敷わらしをきっかけに各地を訪ね、たくさんの人との縁ができたことは幸せ以外のなにものでもありません」

とはいえ、この2年の間には“不倫”という、原田さん自身を見直さなくてはならない大きな事件もありましたが、それでも幸せを授かったといえるのでしょうか?

「自分の間違いや、おごった気持ちに気づかせてもらえたという意味では、よかったと思います。恥ずべき行為が陽の目にさらされ、当時は謝罪をすることしかできませんでしたが、これがきっかけで、改めてどんなことが起きても “自分の人生で起きたことはすべて受け入れる”という気持ちが強くなったような気がします。受け入れる、というのは僕の人生のテーマかもしれません」

原田龍二(撮影:早川達也)

不倫も含め(笑)、UMAも、不可解なミステリーもすべて受け入れるということですね。

「そうですね。僕はミステリーチェイサー、つまりミステリーを追いかける人と名乗っていますが、追いかけるというよりは、数々の不思議に導かれて、それを受け入れている人、という方が正しいのかもしれません。

僕の人生観を変えたアマゾンのヤノマミ族たちとの出会いもそうです。まったく違う文明を持つ彼らだからこそ、外部の僕たちを恐れ、殺すこともできたはずですが、ヤノマミ族は僕を村に迎え入れてくれて、一緒に生活し、最後は僕をヤノマミ族の人間と認めてくれました。

ネッシーを探しに湖畔で夜を明かしたり、巨大な翼を持つアメリカのUMA・モスマンを探しにいったりと、常識外れなことをやっていると思われるかもしれませんが、僕はそんな不思議を受け入れることで人生が豊かになったように思います」

ネス湖で一晩中湖面を眺め、ネッシーの気配を確認した

ミステリーを受け入れてきたことで、自身に変化はあったのでしょうか?

「変化ではありませんが、世の中にある数多くのミステリーを知り、それを受け入れることで感じたのは“生きている”という実感です。

例えば昨年のコロナ禍で無病息災を叶えてくれるアマビエという妖怪が話題になったかと思いますが、僕はこのアマビエを知ることで江戸時代の人たちも僕たちと同じように“生きていたんだ”と感じることができました。俳優として時代劇で江戸時代のお侍さんなどを演じることがあるのですが、その度に“丁髷と袴で日常生活を送っていた人々の暮らし”をなかなか実感することができませんでした。

でも、アマビエを通して彼らも僕たちと同じように疫病に悩まされ、妖怪にすがったと知り、初めて江戸時代の人々も令和の時代の僕たちも同じように幸せや恐れを感じながら生きていたんだと、腑に落ちたんです。些細な出来事に泣き笑いしていた人間の営みがずっと昔から続いて、僕にまで繋がっているんだという、生きている実感を感じられたのもアマビエというミステリーがきっかけです」

原田が描いたアマビエのイラスト

この2年、原田にとっては不倫での活動自粛やコロナの影響によりロケを断念するなど多くの試練の時間を過ごしてきたことは想像するに難くない。それでもポジティブにマインドシフトをして、不死鳥のように芸能界に復帰した彼の存在こそがミステリーな気がしてならないのは私だけだろうか……。

原田龍二(撮影:早川達也)

●原田龍二(はらだりゅうじ)
1970年生まれ。数多くのドラマやバラエティで活躍。一方で芸能界きってのミステリー好きとして認識されており、近著に世界中のUMA(未確認動物)を紹介する『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』がある。4月から「バラいろダンディ」(MX)で金曜日のMCを務める。現在、YouTubeチャンネル「ニンゲンTV」を配信中!

原田龍二(撮影:早川達也)

撮影:早川達也(原田龍二)
取材・文:知野美紀子
構成:SUPER MIX

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