モノマネ草野球 イチロー、筒香、清宮ほかソックリ選手を実況中継
|スポーツ
「イチロー!」「筒香、ホームラン~!」
9月15日、雨上がりの錦糸公園(墨田区)に、観客の大歓声が響いた。彼らが声援を送る先に目を向ければ、プロ野球界を彩る〝超〟大物選手たちの姿があるではないか!
技巧派・金子千尋(オリックス)が先発すれば、牧田和久(パドレス)、大瀬良大地(広島)と夢の投手リレー。打席にも、主砲・筒香嘉智(横浜)を筆頭に清宮幸太郎(日ハム)ら錚々たる面々が並ぶ。ベンチには「特別補佐」として檄を飛ばすイチローの姿まである。いや……だが、ちょっと待て。何かがおかしい。よく見れば全員やたら小柄だ。もしかしてこれは……。
「そうです。実は我々は、ソックリさんが集まった草野球チームなんです。芸人だけでなく素人の方も大勢いますよ」
そう説明するのは、発起人である芸人・桑田ます似(40)氏だ。
「スタートは4年前。年々、参加するソックリさんが増え始め、こんなオールスターメンバーになりました」(同前)
モノマネ草野球らしく、試合中にはこんなシーンもあった。4回裏、ピッチャーフライをダイビングキャッチしたます似氏が、右肘を押さえて途中交代。観客と相手チームは爆笑に包まれた。
この日は5対2と惜敗だったが、ます似氏は「収穫はあった」と胸を張る。
「我々は常に対戦相手を募集中です。気分だけでもプロとの対戦を味わいたい方、連絡お待ちしています!」
不都合嘉智。「ホームランを期待されるのが辛い。打てないと察したらあえて筒香風の見逃し三振をします」
リトル清宮。本物より10㎝ほど小柄だが、「筋トレは絶対に欠かさない」と語るだけあり、体格は近い
金子似尋。普段は山梨県で公務員を務める。学生時代から野球経験があるが、「普段はサイドスロー」だという
小瀬良大地。元カノから「似ている」と言われモノマネを始めた。泥酔して試合場に現れた剛の者
タチロー。「特別補佐」になった本物同様、試合采配にも気を配る。メイクは2時間かけている
枚田和久。「普段は上手投げ」とのこと
桑田ます似。TOEIC990点のインテリ
鈴木第一。鈴木大地(ロッテ)似の素人
明日江年晶。ウグイス嬢もやる二刀流
草野球ながら、試合中にはスピーカーで本家の入場曲を流すなど、再現率にはかなりのこだわりが窺えた
記念撮影をするマネージャーは大阪桐蔭野球部出身。出場した選手のなかでは圧倒的に野球が上手かった
本誌未掲載カット
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撮影:香川貴宏