十両陥落も勝ち越し 炎鵬「休養中のテレビ観戦で復調」の理由 | FRIDAYデジタル

十両陥落も勝ち越し 炎鵬「休養中のテレビ観戦で復調」の理由

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今場所9日目、自分より66kgも重い天空海を豪快につり落とす(画像:共同通信社)

アッという間に土俵際まで追い込まれた。とっさに右ですくい投げを打ち、左で首をひねる。相手は、もんどりうって土俵下へ。大逆転のうっちゃりだった――。

東十両4枚目の炎鵬(26)が、3月場所11日目で十両一番乗りの勝ち越しを決めた。身長168cm、98kgの小兵ながら、9日目には体重差66kgの天空海を豪快なつり落としで撃破。次々にくり出す華麗な技で、両国国技館のファンをわかせている。絶好調の炎鵬だが、今場所が始まるまでは苦しい状況にあった。

「昨年の11月場所は、3勝12敗と大きく負け越し。9場所守った幕内の座から、十両に陥落したんです。今年1月場所で再昇格を目指した矢先、今度は所属する宮城野部屋の力士が新型コロナウイルスに感染。濃厚接触者の炎鵬は、休場を余儀なくされました」(相撲協会関係者)

父親の意外な職業

コロナによる休場が、炎鵬が復調するキッカケになったという。

「外にも出られないため毎日、NHKの相撲中継をテレビで見ていたそうです。じっくり観戦したのは、初めての経験だったとか。そこで炎鵬は、力士ひとり一人の取組を研究し、どんな技が有効か考えていたと聞きました。本人も『相撲を客観的に見て勉強になった』と話しています。テレビ観戦での研究が、今場所の好調につながっているのでしょう」(同前)

小兵の炎鵬は、身体の大きい力士と同じ取組をしていては勝てない。以前から、研究に熱心だった。

「よく相手力士のことを観察しています。翌日対戦する力士の動画を繰り返し見て、どこをどう攻めれば勝てるか常に考えている。負けても勝っても、その日の反省点や気づいたことをタブレットにメモし次の土俵にいかしているそうです。本人も『生まれ変わったら相撲の理論を考える研究者になりたい』と話す頭脳派。父親と兄が新聞記者のため、同じ部屋の力士たちは『頭の良さを受け継いだんだな』と感心しています」(スポーツ紙担当記者)

一時期は、増量に努めたこともある。兄弟子の横綱・白鵬に「上位で勝つためには100kgを目指せ」とアドバイスを受けたのだ。炎鵬は、1日6食の白米とちゃんこで体重を増やすことにはげんだ。だが、うまくいかなったようだ。

「体重は増えましたが、本来のスピード感が弱まってしまったんです。そこで意識を変えたとか。『食事に気をとられ取組に支障が出たら本末転倒だ』と。しかも炎鵬は白米から出る湯気の匂いが苦手で、食事が苦痛で仕方なかった。ただ、エネルギーとなる炭水化物はとらなければなりません。今は、パスタをおかずにちゃんこを食べていますよ」(前出・記者)

身体を大きくすることでなく、頭を使って勝ち方を模索する炎鵬。くり出される華麗な技は、日々の研究から生まれているのだ。

  • 写真共同通信社

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