稀勢の里 秋場所をもっとも盛り上げるハラハラドキドキ相撲劇場

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2日目の貴景勝戦では相手のもろ手突きで土俵際まで後退。のど輪にのけぞりながらも突き落として辛勝した

「キセノサト! キセノサト!!」

横綱・稀勢の里(32)が土俵に上がると、両国国技館(東京都墨田区)は大歓声に包まれる。稀勢の里にとって、8場所連続休場後の進退をかけた大相撲秋場所。顔面が相手の胸に当たり流血し、土俵際まで追い込まれながら大逆転するなどハラハラドキドキの取組の連続なのだ。

「相撲は危なっかしいですが10日目までに勝ち越し、かろうじて横綱の体裁は保っています。何とか勝てている理由は二つある。一つは断食です。父親で元アマチュアボクサーの貞彦さんの提案で、5ヵ月ほど前から1ヵ月間に1日何も食べない日を作ったんです。おかげで昨年184kgあった体重は現在176kg。本人も『身体がよく動く』と満足気です。二つ目の理由は場所前の出稽古。これまでは『なれ合いになる』という故・先代鳴戸親方の考えに従い、他の一門への出稽古を控えていました。ただ今場所は危機感が強かったのでしょう。出稽古を解禁。いろいろなタイプの力士と取組を繰り返し、自信を深めたようです」(相撲協会関係者)

だが専門家の目は厳しい。相撲評論家の中澤潔氏が話す。

「バタバタした取組で、横綱としてはまったくダメです。白鵬も鶴竜も休場明けですが相撲は万全。ファンの声援に押されているだけです。この結果に満足しているなら甘えているとしか思えません」

横綱としては失格だが、興行としては大成功。この屈辱をはねかえすには、誰しも納得する結果を出すしかない。

7日目に部屋の前で直撃したが無言だった

撮影:坂口靖子

写真:日刊スポーツ/アフロ

Photo Gallary2

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