かまいたち・濱家隆一が「今最も期待されているMC」に浮上の理由 | FRIDAYデジタル

かまいたち・濱家隆一が「今最も期待されているMC」に浮上の理由

大阪時代の「万能キャラ」から「イジられキャラ」に転身で、トレンドのトップシーンヘ

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濱家に単独出演のオファーが続々

’17年にキングオブコントで優勝し、翌年から東京に進出したかまいたち。’19年にはM-1グランプリでは準優勝を獲得し、ジワジワと出演番組を伸ばしている。写真右が濱家(写真:共同通信イメージズ)

3月31日、かまいたち・濱家隆一が今春にリニューアルする『ZIP!』(日本テレビ系)の水曜パーソナリティに就任した。朝の情報番組レギュラーは初めてであり、曜日パーソナリティは、俳優枠の風間俊介、アーティスト枠の山下健二郎、アスリート枠の吉田沙保里に続く唯一の芸人枠。つまり、「芸人を代表して出演する」という事実が濱家への期待の大きさを物語っている。

さらに濱家は、4月6日スタートの新番組『芸人動画チューズデー』(テレビ東京系)で初単独MCを務めることが決定。8日にも、Snow Man、ニューヨーク、ぺこぱらが出演する単発バラエティ特番『ガンバラナー』(フジテレビ系)でMCを務めるという。

濱家が山内健司とコンビを組む、かまいたちは、一昨年12月の『M-1グランプリ』(朝日放送・テレビ朝日系)で準優勝した勢いに乗って、昨年は『かまいガチ』(テレビ朝日系)、『マッドマックスTV』(テレビ朝日系)などのMCを務める番組や冠番組が急増。今年も『千鳥VSかまいたち』(日本テレビ系)が放送されたほか、YouTubeチャンネルも3月16日に登録者数100万人を突破するなど、トップクラスの芸人に登り詰めつつある。

しかし、それもコンビとしてのもので、かつては「単独出演では厳しい」「全国ネットではキツイだろう」などと言われていた濱家になぜ今、MCのオファーが増えているのか。

イジられるツッコミは業界のトレンド

かまいたちは2017年の『キングオブコント』(TBS系)優勝をきっかけに大阪のレギュラー番組8本を整理して2018年に東京進出。ところが昨年まで目立った活躍はなく、ゴールデン・プライム帯のバラエティに出演しても、山内がトークでそれなりの結果を出す一方、濱家はほとんど目立たずに終わることが多かった。

しかし、濱家は先輩芸人たちからイジられて笑いを取るケースがジワジワと増え、山内が「これ余談なんですけど……」のネタでイジられる傾向を加速させ、徐々にフィーチャーされる機会が増加。大阪時代の「劇場番長」エピソードや持病の痛風ネタなども含め、“イジられるツッコミ芸人・濱家隆一”というキャラクターが確立しつつある。

その“イジられるツッコミ芸人”というポジションは、現在のバラエティにおける密かなトレンド。オードリー・若林正恭、千鳥・ノブ、霜降り明星・粗品など、MCとしてツッコミを入れながら番組を進行する一方、出演者やスタッフからイジられて笑いを取るツッコミ芸人が活躍の場を増やしている。濱家も大阪時代の何でもできる万能キャラを捨て、イジられキャラを受け入れたことでこのトレンドに乗り、トップシーンへ躍り出たのではないか。

さらに濱家は、女児の父親としての顔を見せたり、手品や料理などの意外な特技を披露したりなど、キャラクターの奥行きを見せるようになり、番組を盛り上げるバリエーションが増えた。もともと大阪時代は劇場公演を回していた話術の持ち主だけに、ここに来てのMC起用に技術的な不安はほとんどなく、期待値が高いのは当然だろう。

千鳥・ノブを超えるツッコミになれるか

「現在最も業界内で期待され、オファーが多い芸人は千鳥」と言われている。そのように言われるようになり、出演番組が増えたきっかけはノブの活躍であり、MCとしてメドが立ったことが大きい。

ノブは単独出演した『ぐるナイ』(日本テレビ系)の「グルメチキンレース・ゴチになります!」、『林修のニッポンドリル』(フジテレビ系)、『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(NHK)、『ノブナカなんなん?』(テレビ朝日系)などで次々に結果を出し、コンビでも『クイズ!THE違和感』(TBS系)で大悟を解答者に専念させて単独でMCを務めるなど、目覚ましい活躍を見せ続けている。

もともと「芸人コンビがバラエティで活躍できるかどうかはツッコミの出来にかかっている」が業界の定説。たとえば、2019年の『M-1グランプリ』最終決戦に進出した3組のうち、優勝したミルクボーイよりもツッコミの活躍が目立つ、かまいたち、ぺこぱのほうが出演番組を増やしていることからも、それがわかるだろう。

その意味で濱家が単独出演で結果を出せれば、かまいたちは出演番組を増やし、千鳥と同等以上のポジションに登り詰めるのではないか。ただ、濱家が千鳥・ノブのように結果を出すためには、それなりの武器が必要になる。前述した奥行きのあるキャラクターもいいが、ノブが視聴者に浸透させた「クセがスゴイ!」「なんなん?」のようなキャッチーさも必要になってくるかもしれない。

それでも濱家には、身長188㎝の長身をベースにしたソフトなイメージという武器がある。ビジュアル面での人気は上々で、実際ネットの検索窓に「濱家隆一」と入力すると予測変換ワードの中に「かっこいい」というフレーズが表示されるほどだ(一方で「ミッツ(・マングローブに似ている)」という予測変換ワードもあるが……)。そんなビジュアル面での好印象も、MC起用への好意的な声につながっているのだろう。

かまいたち・濱家が千鳥・ノブに続いて、どんなツッコミ芸人像を作っていくのか? どんなMCスタイルを築いていくのか? 文句なしの実力者だけに、大いに期待できることは間違いない。

  • 木村隆志

    コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。ウェブを中心に月30本前後のコラムを提供し、年間約1億PVを記録するほか、『週刊フジテレビ批評』などの番組にも出演。各番組に情報提供を行うほか、取材歴2000人超の著名人専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、地上波全国ネットのドラマは全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

  • 写真共同通信

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