膝に爆弾も伝達式は正座…大関・照ノ富士が抱える綱取りの不安 | FRIDAYデジタル

膝に爆弾も伝達式は正座…大関・照ノ富士が抱える綱取りの不安

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3月31日に行われた照ノ富士の大関昇進伝達式。照ノ富士は膝立ちで使者を迎えた(画像:共同通信社)

「膝が心配……」

「イスに座らせてあげて!」

3月31日に行われた、照ノ富士(29)の大関昇進伝達式。日本相撲協会公式YouTubeの生配信を約2000人が視聴したが、新大関の古傷である両膝を心配するコメントがあふれた。照ノ富士も座りづらいのか何度も体勢を変え、膝立ちのまま昇進を伝える使者を迎える。大ケガをした後でも、伝達式では正座をしなければならないのだろうかーー。

3月場所で、3度目の優勝を飾った照ノ富士。序二段まで陥落しての大関復帰は、史上初の快挙だ。だが土俵上の姿を見ると両膝にはテーピングが何重にも巻かれ、痛々しさを感じたファンも多いだろう。

「照ノ富士が右膝を痛めたのは、前回大関だった15年9月場所です。その後も負傷を押して出場し続けたのが災いし、右肩や左膝を故障。16年1月場所では右鎖骨を骨折するなど大きなケガが続き、17年9月に14場所務めた大関から陥落します。痛みがまったくひかず、両膝は3度にわたり手術しました。一時は四股を踏むどころか、洋式のトイレに自力で座れないほどの激痛だったそうです。

それからは坂道を転げ落ちるように、番付を下げていきました。しかも18年1月には糖尿病にかかっていることが発覚。思うような取組ができず、19年3月には序二段まで降格しています。酒や脂っこい食事を避け、治療やトレーングを続けたことで大関に復帰しましが、安心はできません。両膝のキズが完治することなないんです」(相撲協会関係者)

後半から変えた取組

現在でも、膝への負担を減らすため慎重に土俵に上がっているようだ。

「昨年9月場所で勝ち越しを決めて休場したのは、膝が悲鳴をあげていたからのようです。今場所(3月場所)も、序盤は見ていて不安でした。突っ立って、相手を左右に振る相撲が目立ちましたから。こういう取組は、膝への負担が大きいんですよ。15日間もつのかなと……。後半から考え方を変えたのでしょう。負担の少ない、前へ出る相撲が多くなりました」(同前)

冒頭の伝達式に戻ろう。場所中から、これだけ両膝に気をつかっていたのだ。正座を強要するのは、酷なようにも感じるが……。

「儀式ですからね。仕方ありません。ファンから同情的なコメントは当然あるでしょうが、決まり事。イスを用意するなど特例は考えられません」(同前)

とはいえ、大関に昇進したことで待遇は格段に良くなる。身体への影響も、いくぶん緩和されそうだ。

「月給は三役(関脇、小結)より70万円増え、250万円に。地方場所や巡業でのホテルは、スウィートルームに泊まれます。飛行機は三役がビジネスクラスで、それ以下はエコノミーですが、大関はファーストクラス。新幹線はグリーン車が使えます。場所入りは自家用車での移動が許され、特別に地下駐車場を使用できるんです」(スポーツ紙担当記者)

大関となれば、頂点の横綱は目の前。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)も「まだまだいけるんじゃないか」と太鼓判を押す。だが、不安は拭えない。

「成績の安定しない他の3大関(正代、朝乃山、貴景勝)に比べると、照ノ富士の実力は頭一つ抜き出ています。鶴竜、白鵬の両横綱が引退となれば、綱取りの可能性が高まるでしょう。

ただ、横綱への昇進が照ノ富士にとって良いことか……。繰り返しになりますが、照ノ富士は両膝に爆弾を抱えています。ケガの状態と相談しながら、休み休み土俵に上がらざるをえません。大関に休場が続けば、降格という形で責任をとることができる。しかし横綱は違います。いくら休んでも番付が落ちることはない。横綱審議委員会が『注意』をうながし、外部からの猛烈な批判にさらされるんです。ファンからバッシングを浴びることもあるでしょう。同じモンゴル人力士の鶴竜や白鵬の二の舞にならないか、とても不安です」(同前)

どん底からはい上がり大関に再昇進した照ノ富士なら、土俵での活躍で不安を消してくれるだろう。両膝の状態を一番よくわかっているのは本人だ。伝達式で、照ノ富士は力強く語った。「今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指し精進いたします」と。

  • 写真共同通信社

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