長瀬と取引、山口を新規採用…株式会社TOKIOの青写真と可能性
予想以上に「会社」だった――。
4月1日から、新たなスタートを切ったのがTOKIOだ。ボーカルの長瀬智也はグループを脱退し、ジャニーズ事務所を退所。最後の番組出演となった3月31日放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)で長瀬は今後について
「裏方としてゼロから新しい仕事の形を創り上げていくことになりました」
と述べた。
「すでに都内でカメラを回す長瀬さんの姿が目撃されているように、映像作品や音楽制作を中心に自由に活動していくそうです。最終的には自身で映画を撮りたいという野望もあるようです」(音楽関係者)
城島茂、国分太一、松岡昌宏の3人も新たに設立した「株式会社TOKIO」から始動。それまでジャニーズの“子会社”のような扱いだったが、フタを開けてみるや、気合を入れて準備してきたことがうかがえる。
1日に開設された公式サイトの動画ではスーツ姿の3人が山林で樹木を伐採し、それが「木製の名刺」へと形を変え、3人が名刺を差し出すシーンで終わる。どこか『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)のDASH村を彷彿とさせる映像に、ファンの胸は熱くなっている。城島の「代表者挨拶」も話題だ。
《『世界に発信する(株)TOKIO』を目指し、社員一同全力を尽くし邁進する所存です。どうぞ今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます》
と意気込みがつづられている。国分は副社長兼「企画」、松岡さんは副社長兼「広報」として活動していくという。モノ作りを意識した事業コンセプトを掲げ「参加してくれた人が皆TOKIOに!皆さんもTOKIOになりませんか」とも呼びかけている。ワイドショースタッフが驚く。
「正直ここまで本格的とは思いもしませんでした。ジャニーズ事務所の子会社の1つかと思いきや、きちんと自分たちでビジネスを興そうという意志が伝わります」
サイトではかねて復興支援してきた福島県庁内に「TOKIO課」なる部署が設置され「福島の皆さんと一緒に福島を楽しんで頂けるプロジェクトを考えております」と予告。1日発行の日本経済新聞には全広告を「はじめまして。株式会社TOKIOです(中略)バンドから会社へ。グループから、チームへ」と記されている。
「読売でも朝日でもなく、ビジネスマンが多く読む日経新聞を選ぶあたりがニクイですね。昨年7月に新会社立ち上げのニュースが出た直後から、自治体や企業との“コラボ案件”のオファーが届いているそうです」(スポーツ紙記者)
株式会社TOKIOの業務内容は、このほか芸能人・文化人のマネジメントやイベント・コンサートから映画やテレビ番組に至る企画、制作および運営など多岐にわたる。独立した長瀬ともここで“接点”が生まれる可能性は十分ある。
「株式会社TOKIOが受けた企業や自治体の仕事で、映像制作・編集の部分を長瀬さんに投げることができます。逆に長瀬さんが作った作品を株式会社TOKIOが広めることもありえます。円満にグループから離れたことで、長瀬さんともそうした連携が可能になってきます」(同・スポーツ紙記者)
昨年9月にバイク事故を起こした元メンバーの山口達也も将来的には新会社に合流すると言われている。事情を知る芸能プロ関係者は
「ファンの理想は長瀬さん含めた5人のライブ活動だと思いますが、その前段として山口さんを株式会社TOKIOの従業員として雇い、業務をサポートしてもらうのだとか。社会との接点が希薄な、山口さんのリハビリにもつながります」
と話す。メンバーの国分は1日午前10時ごろにツイッターを更新。メッセージとともに、ソファーに座り談笑するメンバー3人の写真を投稿したが、よく見ると3人の右側と城島と国分の間に人ひとりが入れそうな空白スペースがある。ファンの間では
《これってあの2人(長瀬、山口)のためだよね》
《なんかメンバーの愛を感じる》
など大反響。もう“青写真”はできているのかもしれない。
PHOTO:結束武郎