安倍総理 天変地異を利用し、進次郎と「密約」

自然災害で支持率アップ… 露骨な人気取り、石破候補の口封じ、議員への恫喝 なりふり構わぬ選挙戦術

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「憲法改正」や「消費税率アップ」を前面に出す安倍首相に対し、石破氏は「地方からの経済の再生」を主張

「石破を木っ端みじんにしてやる」

大地震の傷跡に眉を顰(ひそ)めながら、安倍晋三首相は北海道の被災地を歩く。だがその裏で考えを巡らせているのは、9月20日の自民党総裁選で「いかにして石破茂(元地方創生相)を叩き潰すか」だ。

自民党閣僚経験者が語る。

「今度の総裁選では安倍首相が圧勝するだろう。だが党員票で僅差だったり、万が一にも負けたりしたら、石破の息の根を止められない。そうならないよう、首相はどんなエゲつない手段でも使う」

北海道の地震、直前に起きた関西の台風災害への迅速な対応をアピールしたことで、内閣の支持率は上昇中。しかしそのドサクサ紛れに、「石破イジメ」と言われてもおかしくない事態が起きている。

「災害が原因で、自民党執行部から党員への投票用紙の発送が遅れています。近畿圏では、支部責任者のところに投票用紙が束になって留め置かれているところもある。期日前に投票できない党員がたくさんいて、これは党員票に強い石破陣営にとって大ダメージとなります」(関西の自民党関係者)

安倍首相は天変地異を徹底的に利用する。度重なる災害を口実に、首相は選挙戦の「活動自粛」を宣言したが、一方的に不利になったのは石破氏のほうだ。

「自粛によって、全国に約104万人いる党員への運動期間が短縮されてしまいました。こうなると、人海戦術を取れる首相サイドが圧倒的に有利。人員・物量で劣る石破陣営には、巻き返しの余地がほとんどない」(自民党中堅議員)

それだけではない。首相陣営は議員への締め付けを強化しているが、総裁選のキーマンと目される小泉進次郎氏を懐柔しようと画策しているという。

「進次郎氏に対し、安倍か石破か、投票日まで旗幟(きし)鮮明にしないでほしいというのです。どちらに投票しても構わないが、20日まで黙っていてほしいと。進次郎氏の言動で流れが変わることを怖れ、菅義偉官房長官や二階俊博幹事長が説得したといいます」(別の自民党中堅議員)

あらゆる手段を尽くし、徹底的にライバルを磨り潰す。なりふり構わぬ首相の選挙戦術は、狙い通り功を奏するのか。

「在野の時代も党を支えた自民党員の人たちは、両候補の演説を聴き、政策を比べて投票をする。その演説を首相は避けていますが、その姿が真摯な自民党員にどう映るか。安倍首相が圧倒的に勝つとは、まだ決まったわけではありません」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

粉みじんになるのは石破氏ではなく、安倍首相のプライドかもしれない。

「自粛」で石破氏の動きを封じ、自分は北海道札幌市や厚真町の被災地を視察する安倍首相(9月9日)

撮影:鬼怒川毅、船元康子

Photo Gallary2

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