秋元司衆議院議員が初公判で「仕立て上げられた罪」と叫んだ裏事情 | FRIDAYデジタル

秋元司衆議院議員が初公判で「仕立て上げられた罪」と叫んだ裏事情

総額760万円の贈収賄&証人買収の罪で起訴 背後には成り上がりのために築いた黒い人脈

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秋元議員が’19年4月に出席した仮想通貨オーナーの誕生パーティ。この仮想通貨については「詐欺被害」を訴える人が続出している
秋元議員が’19年4月に出席した仮想通貨オーナーの誕生パーティ。この仮想通貨については「詐欺被害」を訴える人が続出している

「すべて無罪であります」

3月29日、東京地裁で開かれた初公判で、秋元司衆議院議員(49)はそう宣言した。黒かった髪が真っ白になるなど、昨年8月から続く勾留の疲れが見て取れたが、眼光は鋭く、口調もハッキリとしていた。

秋元議員は内閣府副大臣としてIRを担当していた’17~’18年に中国企業「500ドットコム」側から多額のワイロを受領したとして、’19年12月に逮捕。保釈中に贈賄側二人に計3500万円の報酬を示し、裁判でウソの証言をするよう働きかけたとして、昨年8月に証人等買収の罪で再逮捕された。

「秋元議員側は裁判の中で、『犯罪者に仕立て上げられた』と主張しています。では、『500ドットコム』が出したワイロはどこにいったか。秋元議員側は、ワイロを渡したとされる同社の元顧問らが着服したのだとしています。証人買収についても『真実を話してもらいたいと頼んだだけ』と。東京地検特捜部がフィクションを生み出したとまで語っています」(全国紙司法担当記者)

「500ドットコム」の元顧問や、秋元議員の意を汲んで彼らに対しウソの証言をするよう依頼したブローカーらにはすでに有罪判決が下っている。秋元議員が彼らと関係を持っていたことは否定しようのない事実だ。

実際、昨年夏に本誌の取材に応じた「500ドットコム」元顧問は、

「(秋元議員には)僕が直接カネを渡した」

「(証言を変えるよう)2000万円積まれた」

と、語っている。

なぜ、秋元議員は怪しい人物たちとつながってしまったのか。秋元議員をよく知る企業コンサルタントが証言する。

「サラリーマン家庭に生まれ、大学は大東文化大学。地盤看板カバン、まったくない中から小林興起元衆議院議員の秘書になり、頭角を現した。秘書時代から秋元さんの評判は『カネ集めが上手い』というものでした。

’04年に初当選した後も、代議士センセイであり続けるために必死でしたね。怪しい仮想通貨オーナーや金融界にはびこるブローカーやらの集まりに顔を出しては、手当たりしだいに関係を築いていた。何の後ろ盾もないからこそ、支援者とカネを集めるために危ない橋を渡ってきた。その結果が今、というわけです」

仮に秋元議員が主張する通り「仕立て上げられた罪」だったのだとしても、それは自らがまいた種。注目の裁判は来年春には決着がつく予定だ。

『FRIDAY』2021年4月16日号より

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