箱根駅伝「パワハラ事件」 日体大・渡辺監督へ衝撃新証言が続々

本誌スクープ 変わらない渡辺正昭監督のパワハラ体質と大学の問題対応

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本誌は9月上旬、長野県で合宿中だった渡辺監督を直撃。一連のパワハラについては認めようとしなかった

「先週号のフライデーを読みました。監督はパワハラを認めませんでしたが、『何言っているんだ、この人は』と怒りを覚えます。『部員に”辞めろ”と言ったことはない』だとか、『絶対に部員を4年間、辞めさせない方針だ』とか。完全な言い逃れで嘘をついている。監督の暴言は日常的なもので、多くの部員が目撃しているんです。本当に信じられません」

9月12日、日体大陸上競技部駅伝ブロックの渡辺正昭監督(55)が解任された。

本誌が渡辺監督のパワハラをスクープしたのは、9月21日号でのこと。今夏、駅伝ブロックを退部した学生たちからの告発で、渡辺監督が部員に対し、『ひき殺すぞ』『お前はチームのがん細胞だ』と暴言を吐いていたことが明らかになった。さらに、彼は陸上選手の命である脚にアザができるほどの蹴りを入れるなどの体罰すら行っていたのだ。そんな彼の悪行に、批判の声が高まっていた。

冒頭のように、本誌が渡辺監督に直撃した際には、彼はパワハラを一切否定。

「(部員は)辞めていくとき、自分の都合ばかり言うから。結局、誰かを悪者にしないとやってられないんだろうね。どうしても辞めたいという場合には、引き留めるわけにもいきませんから」

と、言い訳を繰り返した。

12日の解任時、日体大の発表では、渡辺監督は部員への暴行や暴言をおおむね認めたものの、「パワハラに当たるという認識は持っていなかった」という。これほどの悪行を重ねながら、問題を”認識の違い”という論点にすり替えようとしているのだ。

渡辺監督は駅伝ブロック監督に就任する前の’13年、豊川工業高校(愛知)でも問題を起こしている。生徒をデッキブラシで殴るなど33件の体罰を行い、懲戒処分を受けているのだ。’15年の日体大就任時、大学側は「再発の恐(おそ)れはない」として彼を監督に迎えた。だが結局、パワハラ体質は何も変わっていなかった。


「今度こそ、渡辺監督には陸上界から去って欲しい。豊川工業高校時代に問題を起こしながら、カムバックしているわけですから。陸上部の中には、今後も陸上界に関わっていく人だっている。もし監督が陸上界に戻ってきたら、きっと”報復”されるでしょう。それを思うと、怖くて仕方がないんです」(日体大陸上部員)

今回のパワハラは、渡辺監督のみの責任にとどまらない。スポーツライターの小林信也氏は、こう指摘する。

「このケースは、大学側の対応もまずかった。過去に学生から投書があったにもかかわらず、大学側は具体的な対策を取らなかった。渡辺監督は豊川工業高校で体罰をしていたのに、日体大は監督に据えたんです。その意識の低さこそが問題なのです。そんな体制ならば、また同様のパワハラが再発しかねない。今後、日体大は徹底的に内部調査を行い、膿(うみ)を出し切るべきです」

問題は日体大だけのものではない。いまこそ、スポーツ界全体のパワハラ主義、暴力指導を根絶するべきなのだ。

日体大陸上競技部の練習場がある横浜・健志台キャンパス。駅伝ブロックの部員が住んでいる寮もほど近い

撮影:足立百合

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