吉澤ひとみ容疑者 歩行者を蹴散らす”ひき逃げ現場!
酒飲んで信号無視、危険運転で被害者を吹っ飛ばす。「モーニング娘。」元リーダーの供述はウソばかりだった
まずは2枚目の写真と、下の連続写真①〜⑥を見て欲しい。
車道側の信号が赤になり、歩行者らが横断歩道を渡ろうとしたその瞬間。手前から信号無視をした白いミニバンが猛スピードで突っ込んできて、自転車に乗っていた20代前半の女性に激突した。車の前輪部分が女性の身体にめり込み、背中がグニャリと曲がっている。はねられた女性の近くを歩いていた男性も巻き込まれる形で、縁石まで吹っ飛ばされた。暴走した車は停車することなく、そのまま走り去っていった――。
これは9月6日の午前6時57分、山手通りの東中野駅近くで発生した事故を記録した映像だ。車を運転していたのは、元『モーニング娘。』のリーダー・吉澤ひとみ容疑者(33)。本誌は、彼女の悪質なひき逃げを捉えた決定的なドライブレコーダー映像を入手した(動画はコチラ)。
①
②
③
④
⑤
⑥
ブレーキもかけずに逃げ去る
現場に居合わせ、事故を目撃したという人物はこう証言する。
「事故の瞬間は、パニックで何が起きたかわかりませんでした。急に車が横断歩道に進入してきて、『ドーン!』という大きな衝撃音がしたんです。そのまま、自転車に乗っていた人がはねられました。巻き添えを食って、別の歩行者もすごい勢いで路上に放り出された。事故を起こした車は、猛スピードで逃げていきました。ブレーキをかけたような雰囲気はなかったですね。あの衝撃音からすると、打ち所が悪ければ死亡事故にすらなりかねなかったと恐ろしくなります」
事故の15分後、吉澤容疑者は「自転車をひいた」と自ら通報。そのまま自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の疑いで逮捕された。元アイドルが起こしたひき逃げ事件とあって、報道直後から日本中で驚きと失望の声があがっている。
「吉澤容疑者は、事故後の捜査員とのやり取りにも罪悪感が見受けられなかったといいます。そのため飲酒運転は初めてではなく、日常化していたのではと疑われている。捜査当局は『今回の事故は悪質だ』と怒っていますよ。事故当日は練馬で朝9時半からイベントがあり、彼女は会場へ向かう途中でした。吉澤容疑者は逃走について『周囲に車が多くて停車できなかった。気が動転していた』と供述。飲酒については二転三転しながらも、『前日の夜8時から深夜1時まで、主人と自宅で缶ビールや焼酎を飲んだ』と説明しています」(警視庁記者クラブ記者)
だが、彼女の言葉は鵜呑(うの)みにできない。連続写真を見れば一目瞭然だが、事故の瞬間、吉澤容疑者の運転する車の近くに別車両は走っていなかった。停めようと思えば、停車できる状況だったのだ。
さらに彼女が飲んだと供述している酒量も疑わしい。交通事故に詳しいジャーナリストの柳原三佳氏は、こう指摘する。
「事故当時、彼女の呼気からは基準値の約4倍にあたる1リットルあたり0.58ミリグラムのアルコールが検出されていたといいます。この酒量は、’99年、東名高速で飲酒追突事故を起こしたトラック運転手とほぼ同量(この事故により、1歳と3歳女児が死亡)。足元がふらつき、普通の会話もままならない数値です。事故が起きる6時間前にビールや焼酎を飲んだだけで検出される酒量ではありません。運転する直前まで、多量のお酒を飲んでいた可能性が高いでしょう」
’00年、『モー娘。』4期生としてデビュー以来、グループ随一の美少女としてスターダムにのし上がった彼女。’05年から’07年にかけては『モー娘。』のリーダーを務め、卒業後にはIT企業経営者と結婚。1児を持つママタレとして自身のブログに長男を登場させるなど、子煩悩キャラで通っていた。
まるで”アル中”の日々
吉澤容疑者は『モー娘。』を卒業する直前、弟を交通事故で亡くしている。そのショックは計り知れないものだったようで、当時はスタッフとの会話もままならないほど泣き崩れたという。ところが交通事故の遺族だったはずの彼女が11年経った今、加害者となってしまったのだ。
実は彼女の”酒グセ”の悪さは、関係者の間では有名だったという。
「事故の報道を受けて、『ついにやった』と思いました。それほどまでに彼女は酒に溺(おぼ)れる日々を送っていました。彼女はとくに日本酒が好きで、酔っぱらうとすぐ絡んでくる。番組収録の場でも酒の残り香を漂わせて、『昨日飲み過ぎちゃって〜』とあっけらかんと笑っていました。結婚してからは外で飲み歩くことは減りましたが、自宅での酒量はどんどん増えていったようです」(テレビ局関係者)
半ば公人であるタレントでありながら、酒で我を忘れた挙げ句に人をひいて逃げ去る。彼女の取った行動は、到底許されるものではない。だが、これは吉澤容疑者だけに限った話ではない。危険運転の加害者には、誰もがなりえるのだ。
「飲酒運転が原因で起きた交通事故は、警察の取り締まり強化で減少しています(’16年時点で約4000件)。ただその一方で、ひき逃げは年9000件近く起こり、その半数近くが未解決のまま。逃げおおせた犯人の中には、飲酒をしていた人も多いでしょう。つまり、潜在的に飲酒運転の事故件数は警察発表よりも多いのです。さらに、この手の事故は運転手だけではなく、一緒にお酒を飲んでいた人や、同乗者も罪に問われることがある。事故を起こせば会社をクビになるなど、社会的な立場は一瞬で失われます。お酒は身近なものだけに、身を滅ぼす危険も隣り合わせなのです」(前出・柳原氏)
酒を飲んで車を運転すれば、一生を棒に振ることになる。そんな当たり前のことが、酩酊状態の吉澤容疑者にはわからなくなっていたようだ。
撮影:蓮尾真司(1枚目)、濱﨑慎治(9枚目)、渡部薫(10枚目)、大石英人(11枚目)
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