ビックリ店、音ゲー、家事、謎トレ…火曜19時を生き残る番組は? | FRIDAYデジタル

ビックリ店、音ゲー、家事、謎トレ…火曜19時を生き残る番組は?

13日夜、火曜19時台の新番組2本が同時スタート。なぜ最激戦区になったのか?

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13日からスタートする『オモウマい店』(日本テレビ系)。4月から新番組が複数スタートするため、視聴者の取り合いになることは間違いない(写真は番組公式ホームページより)

3番組シャッフルで視聴者の争奪戦

13日夜19時、新番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(中京テレビ・日本テレビ系)、『オトラクション』(TBS系)が同時にスタートする。『オモウマい店』は「オモてなしすぎでオモしろいウマい店」を発掘・紹介するグルメ番組で、『オトラクション』は音やリズムがテーマのアトラクション型ゲーム番組。ジャンルこそ大きく異なるが、「ファミリー層をターゲットにしている」という点では同じであり、激しいバトルが予想されている。

さらに火曜19時台には、深夜帯からの昇格番組『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系)も放送開始。家事初心者のバカリズム、KAT-TUN・中丸雄一、メイプル超合金・カズレーザーが基礎から学んでいくドキュメントバラエティーだが、レシピ中心の放送内容はこちらもファミリー層を意識した作りだ。

一方、民放主要4局で唯一、動きのなかったフジテレビの『今夜はナゾトレ!』は、謎解きと脳トレをベースにしたクイズ番組。やはりファミリー層をターゲットにしている。

「4番組中3番組が変わった」ということは、それまで放送されていた3番組が終了、または移動したということ。これまで『火曜サプライズ』(日本テレビ系)、『この差って何ですか?』(TBS系)、『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系)を見ていた人は、見る番組を1から考え直すことになるため、まずはこの4月が視聴者を奪い合う重要なバトルとなる。

現状、業界内ではどんなバトルになると予想されているのだろうか。

視聴率トップの最有力候補は?

まず「視聴率でトップを獲りそう」と言われているのが、『オモウマい店』。昨年5月22日に放送されたパイロット版のゴールデン2時間特番が、個人視聴率9.4%、世帯視聴率15.6%の高視聴率を獲得したほか、「グルメ番組の制作技術は日本屈指」と言われる中京テレビが手がけるだけに失敗の可能性は低い。

それに続きそうなのが、『家事ヤロウ!!!』。火曜19時台昇格後、個人視聴率5%前後、世帯視聴率10%前後と、まずまずの結果を出している上に、もともとインスタグラムフォロワー数が国内番組トップの約190万人を誇るだけに安定感がありそうだ。

一方で苦しそうなのが『オトラクション』。2月23日に先行放送された2時間特番が個人視聴率2.1%、世帯視聴率3.3%と厳しい結果に終わってしまい、苦戦必至と見られている。

また、唯一動きのない『今夜はナゾトレ!』は、終了・移動した3番組の視聴者を引き寄せて視聴率アップするのか。それともこれまでの視聴者を新たな3番組に奪われて視聴率ダウンするのか。どちらも考えられるだけに関係者は、3つの番組と同等レベルの緊張感を持って13日を迎えるだろう。

ジャンルはバラバラだが狙いは同じ

もう1つ注目されているのは、出演者のキャラクターが違うこと。『オモウマい店』のMCはヒロミで進行はバイきんぐ・小峠英二だが、事実上の主役は店長や店員たちであり、「超個性派ぞろいで盛り上がるのでは」と目されている。

『オトラクション』のMCは西川貴教と霜降り明星だが、同等以上に期待されているのは、ゲームに挑むSnow ManやSixTONESなどの若手ジャニーズ。裏を返すと、ゲーム自体はシンプルなだけに、挑戦者たちの魅力で番組を引っ張っていきたいところだろう。

『家事ヤロウ』は前述したバラエティ常連の3人と料理上手なタレントを中心に据え、『今夜はナゾトレ!』はくりぃむしちゅー、タカアンドトシ、柳原可奈子に週替わりのゲストを組み合わせた、どちらもバラエティの王道キャスティング。その意味で笑いの質量ともに、この2番組が最も安定しているかもしれない。

グルメ、アトラクション、家事ドキュメント、クイズと番組のジャンルが異なる上に、出演者のカラーもバラバラ。しかし、視聴ターゲットがファミリー層であることは一致している。なぜ今春、このような形の激戦区が誕生したのか?

その答えは、1年前の視聴率調査リニューアルにある。これによって視聴データの詳細が把握できるようになり、スポンサーニーズの高いファミリー層を獲得できる番組制作が求められることになった。さらにコロナ禍が重なって広告収入がダウンしたことで、よりその必要性が増している。

19時台は重要な“入口”の時間帯

また、ファミリー層にとって食事時の19時台は、テレビを見はじめる入口の時間帯であり、そのまま20時台、21時台、22時台と続けてテレビを見てもらえるかどうかの重要な時間帯。つまり、19時台の番組が支持されれば、続けてテレビを見てもらえる可能性が高くなるため、他局に負けたくない時間帯であり、だからこそ力が入っているのだ。

ともあれ、新番組2本、昇格番組1本を含むフレッシュなバトルは、視聴者にとって歓迎すべき状況だろう。テーマも出演者も異なる番組の中から「どれにしようかな」と選ぶ楽しみがある上に、民放各局が競い合うことで質も上がっていくはずだ。

そのバトルがヒートアップするほど、「ネットに押されて落ち続けている」と言われるPUT(総個人視聴率)とHUT(総世帯視聴率)が上がり、この時間帯が活気づくのではないか。

逆にもし新番組や昇格番組がそろって低迷したら、ファミリー層は「食事をしながらテレビ画面でYouTubeやNetflixなどを見る」というテレビ離れの習慣が進んでしまうかもしれない。

  • 木村隆志

    コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。ウェブを中心に月30本前後のコラムを提供し、年間約1億PVを記録するほか、『週刊フジテレビ批評』などの番組にも出演。各番組に情報提供を行うほか、取材歴2000人超の著名人専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、地上波全国ネットのドラマは全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

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