松山英樹 マスターズ制覇のウラで「1軍から3軍」のマスコミ対策

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昨年の覇者ダスティン・ジョンソンからグリーンジャケットを着させてもらい、ガッツポーズを見せる松山英樹

「マスターズはいちばん勝ちたいメジャー」

と公言していたプロゴルファーの松山英樹が、日本人として初の4大メジャーを制覇した。

「日本男子ゴルフ界の悲願でした。‘38年に『ゴルフの祭典』に初招待されてから85年目の快挙。過去38人の挑戦者の中にはAON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)もいた。大陸別に見ても、アジアからも初めての優勝者です」(スポーツ紙デスク)

松山は10回目の挑戦となる今回の開幕を前に、

「20代最後の挑戦になるので、これまでの集大成として優勝したい」

と、珍しく“優勝”の二文字を口にしていた。

「普段であれば、『いいゴルフを見せられたら』と控えめなだけに、『マスターズ』への思いの強さが伝わって来た」(同・スポーツ紙デスク)

‘11年、東北福祉大学の学生だった松山は初招待されるも、3月11日の東日本大震災の直後とあって悩んでいた。開催中、現地でのインタビューで「アジアアマからここに来た。どういう意味を持つ?」と問われると、

「初めて来たときに震災(東日本大震災)があったので、ここに来ることができるか分からなかったけど、10年前にプレーできたことは心には残っています。ローアマチュアを取ることできて、その経験がなければここにはいないと思っています」

今でも松山は、当時、背中を押してくれた東北の人々に感謝しきりだ。

「‘13年にプロ転向し、翌年には米ツアー初優勝。米ツアーに本格参戦となった後も、実家の愛媛県だけでなく、宮城県にも極秘帰省するなど第二の故郷に。特に、ここ3年8カ月、優勝から見放されていた時期は、古傷でもある左手親指付け根のケアや心を癒す場所の1つでしたね」(ゴルフライター)

松山は“変わり者”と呼ばれていただけに、なおさらのようで、

「今回の日本人として初の男子4大メジャー制覇にしても、いろいろな要因が語られていますが、最も大きな出来事がコーチとの契約と言われています」(前出・スポーツ紙デスク)

優勝後、「チーム松山」の面々と抱擁するシーンが流れたが、

「松山はプロ転向後、特定のコーチと正式契約を交わしたことがない。‘19年のマスターズのあとのインタビューでは、レジェンドの中島常幸さんが『そろそろコーチを付けてみてもいいんじゃないのか』とアドバイスを送るも、完全にスルー。周囲がヒヤヒヤしたもので、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長や丸山茂樹東京五輪総合コーチの進言にも耳を貸すことはなかった」(前出・ゴルフライター)

ところが昨年秋、転機が訪れた。

「米女子ツアーで戦う河本結を指導している目沢秀憲コーチとの出会いでした。日大ゴルフ部出身で、米国レッスンライセンス『TPI』を取得している目沢氏のデータを駆使した分析力に心を揺すぶられたようです。

彼は指導者というよりも、プレイヤーを客観的に見極めてくれる存在で、松山が見落としがちな修正ポイントを指摘する立場だと気づいた。本人も『フィーリングだけでやっていた部分を自分が正しいと思いすぎていた』と、語っていました」(同・ゴルフライター)

となれば、‘17年には世界ランク2位となり、「メジャータイトルに最も近い男」と称された怪物・松山の快進撃に期待が持てそうだが、

「もうひとつ、松山には危惧されることがある。それはマスコミとの関係でした。JGTO関係者も『コロナ禍で現地入りした記者が少なくて本当によかった』なんて話していたほどです」(ゴルフ誌記者)

今回の3日目終了後の現地記者によるインタビューでも、日本の報道陣が少ないことを聞かれて、

「大勢に囲まれるのは苦手。去年からコロナになって人数も少なくなっているので、自分的にはちょっと楽になっています」

と、本音を吐露していた。松山は報道陣のなかでもペン記者を1軍から3軍に序列化しているそうで、

「1軍は会見の常連組でゴルフに詳しい記者。2軍はメジャー戦中心の記者やゴルフ以外の質問をしてくる記者。3軍は初顔やゴルフ経験のない記者と分けている。特にメジャー戦では『今日は2軍ばっか』とボソッと漏らすほど、松山にとってマスコミは気になる存在のようです。

2年ほど前には『あなたの敵ではないよ』と、本音を伝えた記者もいたほど。マスターズのローアマを制した翌年、多くの報道陣を前に目を輝かせながら『(石川)遼がスリムなら、自分はキャラを変えて、動けるデブになりたいですね』と、笑いを誘っていた松山が懐かしいですよ」(民放ゴルフ担当記者)

グリーンジャケットが似合う松山の次のターゲットは、5月20日開幕の「全米プロゴルフ選手権」。いまだコロナ禍で日本のマスコミが制限されているだけに、メジャー連勝に期待がかかるが…。

  • 写真Christer Hoglund/United News Sweden/アフロ

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