67歳ユーチューバー研ナオコのゆるゆる動画が人気を集める理由 | FRIDAYデジタル

67歳ユーチューバー研ナオコのゆるゆる動画が人気を集める理由

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YouTubeのチャンネル登録者数を着実に増やし続けている研ナオコ 写真:共同通信

「あばよ」「かもめはかもめ」「夏をあきらめて」など、アンニュイなハスキーボイスを生かした楽曲で一世を風靡した研ナオコ界隈がザワついている。そのきっかけになったのは、YouTubeにアップされた1本の動画だ。

研ナオコが公開した『メイク動画』

2021年1月18日、ネット上に激震が走った。それはYouTubeにアップされた動画のサムネイル(一場面を切り出したもの)が衝撃的だったからである。

どこまでも広い額に、薄〜い眉毛とつぶらな瞳……化粧を施す前の「のっぺらぼう」顔を見せているのは研ナオコその人であった。昭和、平成、令和を第一線のアーティストとして走り抜けてきた彼女が、なぜそんな姿を人前に晒したのか。それは俗にいう『メイク動画』の撮影のためだった。

ハリウッド女優やモデルと並ぶ仕上がり

その『メイク動画』とは「こうして私が出来上がります【メイク早送り】」というタイトルで公開された約6分間の動画だ。研本人と女性マネージャーの副音声つきで、すっぴんから“いつもの顔”が完成するまでを定点撮影している。

冒頭に「撮ったはいいものの、使い道に迷っていました」とテロップが入ることから、そもそも公開するかどうかすら決まっていなかったのだろう(後の動画では「ボツになった」と研自身が話している)。しかしこの動画がまさかの大ヒット。160万回を超える再生数を叩き出した。

それを受けて作られたのが、約1ヵ月後の2月23日に公開された「またメイクしてみました。」という動画だ。今回は約4倍の長さの約22分間に渡って、長い芸歴の中で研自身が編み出したメイク術や、実際に使用しているアイテムを紹介。

動画のクオリティ自体もパワーアップし、前回は何の変哲もないソファの前だったが、今回はスタイリッシュな自宅のリビングで撮影。BGMには軽快な洋楽が流れ、しっかりと照明も当てられている。研はベラ・ハディッドかカイリー・ジェンナーか……まるでハリウッド女優やモデルによる『メイク動画』の佇まいだ。

その結果、360万回以上再生され、4000件以上のコメントを獲得。その多くが好意的なものだった。その一部を紹介しよう。(すべて原文ママ)

「こういう濃いお化粧は、肌が綺麗で品がないととんでもないことになるけれど、研ナオコさんには本当にお似合いで憧れます。」(英国暮らし-mikazuki)

「化粧だけでここまで変わるのか。いやほんと凄い。尊敬。」(まるまん屋)

「すご、、、普段からすごい気を遣って“自分をお手入れ”してるのが本当によくわかるしこの年齢でここまで肌綺麗なのってやっぱ若い頃からやってきたからだろうな、、、見習わなきゃ」(t y J)

コメントは見た目についてのものばかりではなく、研の人柄に触れるものも少なくない。

「勝手に研ナオコさんって性格がきついイメージ持ってたんですけど、謎に好感度が上がりました笑 話し方が優しくて( ; ; )」(りりー)

「大御所さんなのに気取ってなくて無邪気で可愛らしさと優しさがあってとても素敵です」(k yuka)

「これだけの大物の女性タレントで誤魔化しのないスッピンを公開している人はナオコさんぐらいかも。ナオコさんがいつまでも皆から尊敬され、愛され続けているのは、どれだけ芸能界で高い地位を築いても、常に自然体で全く気取らないところよ」(佐藤洋子)

ここまで賞賛されたのは、芸能人なら誰もが隠したがるリアルなすっぴんを、あえて公開したからこそ。既に投稿された動画では常にすっぴんだったそうだが、ビフォーアフターの差がわかりやすい『メイク動画』は大きな驚きとともに拡散された。

さらに3月7日にはものまねタレントのミラクルひかるが「またメイクしてみました。【ミラクルひかる×妄想ものまね×研ナオコ】」というタイトルで、パロディ動画を投稿。その効果もあり、さまざまなメディアで取り上げられ、さらにバズる結果に繋がった。

他の動画も見てみたら……

2020年2月末のチャンネル開設以来、研は件の『メイク動画』以外にも多数の動画をアップしていて、多くは彼女が新しいコト・モノに挑戦している。それはYouTube動画の定番だが、研の動画は一本見るとまた一本……と見たくなるのである。

その理由は3つ。ひとつ目は、テンポの良い編集などで飽きさせない工夫をしていること。2つ目は、登場人物同士のやりとりに癒されること。主な登場人物は研本人、年下イケメン夫である野口典夫氏、女性マネージャーの3人なのだが、研とそれぞれのやりとりが絶妙なのである。

例えば「旦那に連れられ屋上でキャンプしました」という動画。二人で「キャンプ、キャンプぅ〜♪」と言いながら階段を駆け上がる姿はとても微笑ましく、研が老眼で文字を読み間違えたのを2人でケラケラ笑い合う様子はいかにも仲が良さそうだ。

また、『メイク動画』にも登場する女性マネージャーは、研にツッコんだり、ツッコまれたりと絶妙な掛け合いを見せ、日頃から家族同然の付き合いをしていることが伺える。

そして3つ目にして最大の理由は研の愛らしさだ。「初のウーバーイーツで大騒ぎ!」では待ちきれずにこっそり車の陰に隠れて配達にくる様子を伺っていたり、「マネージャーに洗車をさせられました」では車を磨く音に合わせて即席DJをやったりと、とにかく可愛らしいのである。

あなたも今日から研ナオコのトリコ

キラキラしたイメージを作り上げているYouTuberと比べると、研の動画は飾らず等身大で日常を切り取ったものばかり。だが、それが研本人の魅力を引き出したと言える。そして研本人を取り巻く「平和な世界」は、コロナ禍において日々窮屈かつ世知辛い生活を送っている私たちに癒しを与えてくれるのである。

マスコミに見せる顔はほんの一部だが、芸能人といえど一人の人間。その人自身の素顔(すっぴんという意味も含めて)を余すことなく伝えるYouTubeは、好感度を上げることも下げることもできる諸刃の剣だ。

個々が自由に情報をSNSで発信し、嘘偽りはすぐに見抜かれ、芸能人が雲の上の存在ではなくなった時代。これまで以上に“人間力”が問われるのかも知れない。

  • 取材・文周防美佳

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