10代のカリスマ・生見愛瑠が語った「仕事とこれから」の本音
淡いブルーのジャケットからのぞくベージュの裏地、ミニ丈のボトムからは美しく細い脚がのびる――。
タレント、モデルとして活躍中の「めるる」こと生見愛瑠(19)が自身のインスタグラムにセットアップコーデを公開すると、たちまち1000件近いコメントが寄せられた。「脚きれい!」「スタイル最高」。ファッション誌『Popteen』19年4月号のアンケートで、好きなモデル1位に輝いためるるは、21年4月からは『CanCam』専属モデルになり、10代のカリスマだった彼女は大人の顔を見せ始めている。
5月14日発売『WHITEgraph vol.6』では、めるるへロングインタビューを実施している。内容は多岐に及ぶ。仕事から私生活、将来について……。以下は、同誌から抜粋した彼女の肉声だ。
――そもそも、めるるさんがこのお仕事をはじめたきっかけは?
「小学生の時に、安室奈美恵さんのファンだった母の勧めでavexスクールの名古屋校に通い出したんです」
――avexのスクール生だったと聞くと、普通は歌とかダンスでデビュー?っていうイメージですが、違うんですよね。
「そうなんです。よく意外って言われるんですけど、私はずっとモデルがやりたくて、雑誌『JSガール』にも自分で応募したんです。というのも、地元かダンスレッスンをしに名古屋に出てくると、周りはみんなおしゃれで可愛かったけど、私だけいつもジャージで(笑)。それが恥ずかしくて、私もモデルさんみたいに色んな洋服を着こなせる人になりたい!と」
――実際に憧れのモデルデビューをしてみてどうでしたか?
「楽しかったです! 最初の頃は愛知からの通っていたんですけど、早く学校を卒業して東京に行きたいなってずっと思ってました。勉強も嫌いだったので(笑)」
リプ返を毎日500件
――ただ楽しい、好きっていうだけでは読者人気1位まで上り詰められないですよね。
「こう見えて意外と人見知りで(笑)。でもやっぱり、『Popteen』に入ったのがきっかけで私自身も色々と変わったんです。雑誌の企画でバトルがあったり、毎月人気投票もあったので――。『ニコ☆プチ』とか『JSガール』にいた時は、年齢的にも幼かったので、〝お仕事〞という意識はありつつも、ちょっと遊び感覚もあったりもしたんですけど、その気持ちでやっていたら、どんどん落ちていく――。
それがあからさまに数字で見えてくるのが『Popteen』でした。それが怖くて『遊び気分じゃダメだ。これはちゃんとしたお仕事なんだ』という意識が芽生えたっていうのはあります」
――そうだったんですね。よく道を外さずにしっかり育ったというか。
「あはは、確かに。遊びもイケイケになっていくパターンもありますよね。でも、そういうのはすべて断ってきたんです。そういう意味では、私、クソが付くほど真面目かもしれない。何よりも仕事が一番。だから今、誰も友達がいない(笑)」
――今年4月から『CanCam』モデルとして新たなスタートを切ることになりましたよね。
「雑誌は替わってしまうけど、ファンの人たちとは今まで通りの関係でいたいので、『Pop teen』の時から続けてきたことは変わらずに続けていくつもりです。SNSではリプ返も毎日するし、みんなとのコミュニケーションを大切にしながら」
――え?今まで毎日リプ返を?
「中学3年くらいからずっとやってきたことなんです。最近だと、毎日500件くらい(笑)」
――自分が得意なことって何だと思ってますか?
「あれこれ考えずに思ったことをそのまま行動に移せることが得意というか、好きというか――。テレビのバラエティでも作らずにそのままでいけばいいって言われるので、ラクですね。計算とか余計な事は考えないから全然話さない時もあったり(笑)」
――5年後、10年後の自分ってどうなってると思いますか?
「ずっと芸能界でお仕事はしていたいですね。特に着地点を決めずにその時々で興味を持ったり、やってみたいと思ったことを続けていきたい。もちろん、モデルの仕事も。始めた原点でもあるし、モデルの私を好きでいてくれるファンの子が断然多いので、裏切りたくないなって」
――仕事以外に趣味とかは?
「アニメや映画を観たり、ゲームは好きで家でよくやってます。本当にインドアなんです(笑)。外で遊ぶとか本当にない。美容室にメンテナンスに行ったりはするけど、友達とご飯とかは一切してない。したいみたいんですけどね」
――本当にお仕事が好きなんですね。
「もちろん、全部が楽しいだけで終わるワケではなくて、『こうしたほうが良かったかな』っていう反省もその時々であったりはする。どれが一番とかじゃなく、常に次の嬉しいことに向かって今夢中というか――。でも、だから日々楽しいし、やるからには『上り詰めたい』と思うなら、嬉しいと思えることをどんどん更新しながらとにかく前進あるのみ――。それでいいんじゃないかなって思ってます」
- 撮影:TAKASHI YOSHIDA