コロナ禍で占い中毒者激増中!占い師に聞く「成功者の活用法」

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募る将来への不安…占いとの上手な付き合い方とは 

「不景気になると占いブームが来る」という言葉通り、近年の占いの盛り上がり方には目を見張るものがある。

テレビでは、昨年から占いがテーマのバラエティー番組がスタートし、YouTubeでは一般人の占いチャンネルが激増。間違いなく、何度目かのブームが来ている。 

このブームの中、1度の相談では満足できず、次から次へと占い師を歩きわたり、月に何十万円も費やす「占い依存症」、全身を占いグッズで着飾り、占い結果に従って行動する「占い中毒」なる人々の登場が顕著なのだとか。 

コロナになり対面占いは減ったが、代わりに電話やオンライン占いが増えたそう

占い番組スタート&SNSの発展&占い専門誌の復活で加速

スパイス薬膳料理研究家からフリーランス占い師に転身した遠井さん。コロナ禍に起きた占い界での変化や占いの活用法を伺った

現在の占いブームを語る上で外せないのは、『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ)だ。2020年1月に放送された深夜のパイロット版が好評を得て、同年4月からレギュラー番組がスタート。ゲッターズ飯田、星ひとみ、木下レオンなどの人気と実力を兼ね備えた占い師を起用して、相談者の抱える問題や過去の出来事を次々にLOCK-ON(的中)していき、多くの視聴者をとりこにしている。

9月には、この番組から『突然ですが占ってもいいですか?PRESENTS とにかく運がよくなりたい!』という書籍も出版され、発売後に即完売する書店も続出! たった1ヵ月で15万部を超えるベストセラーになった。

また、ネット上でも盛り上がりを見せており、ブログ界ではスピリチュアリストとして出版や講演活動をするブロガーが登場。YouTubeでは、一般人の個人タロット占いチャンネルなどが人気を博し、中にはチャンネル登録者数が10万人を超える人も現れている。

そして、YouTubeで人気を獲得すると、オンラインサロンを開設して占い講座をはじめたり、LINE@につなげて個人鑑定をしていたりと、ぬかりがない。

ほかにも、スキルを売る「ココナラ」では、「占い」で検索すると、3万件以上がヒットする。中には販売実績数が4ケタというケースもあり、占いの裾野の広がりを感じさせる。

そして、もうひとつ忘れてはいけないのが、専門雑誌の復活だ。80-90年代、発行部数が約40万部とも言われた占い専門誌『My Birthday』の後継版に当たる『My Calendar』が2019年に創刊されたのだ。著名な占い師によるコラムのほかに、タロットカードの読み解き方も掲載されてこちらも人気だ。

SNSやプラットフォームの発達もあり、占いは「してもらう」時代から「自分でする」時代に代わりつつあるのも、最近の占いブームの特徴のひとつといえる。

このように現在、絶頂期を迎えている占いブームだが、現役占い師たちは諸手を上げて喜べない理由があるのだという。経営者をはじめとする多くのリピーターを抱えて活躍するフリーランス占い師の遠井香芳里さんに、占い業界の現況や課題について聞いてみた。

「占い依存症」「占い中毒」に陥る人の特徴とは?

――通説通り、コロナ不況によって占いブームとなりましたが、遠井さん自身も「流行っているな」と感じることはありますか?

「もちろん、あります。占いブーム自体はコロナ前から来ていて、独自に複数の占術を組み合わせて作った『〇〇リーディング』みたいなオリジナル占術が増えたと感じていました。コロナになってからはパワースポット巡りや開運アクセサリーをつけたりする、いわゆるスピリチュアル好きな方、タロット占いを趣味や副業でやっている人に出会うことがさらに増えたと思います」

――コロナになって相談内容は変わりましたか?

「占い師の得意なジャンルにもよりますが、基本的に相談内容の9割は恋愛です。そこは変わりませんでしたが、仕事については少し変化がありました。コロナ前は、『私はこの仕事に向いていますか?』というものが多かったのですが、コロナが流行しだしてからは、『この仕事でやっていけますか?』『転職したほうがいいですか?』という風に、将来に対する不安をどうにかしたいという内容に代わりました」 

――ブームに関係なく、占いの沼にハマる人もいれば、占いを使って成功する人もいると聞きます。

「ハマる人というのは、いわゆる『占い依存症』ですね。『お金がない人ほど占いに過剰にのめり込み、経営者は1回の占いで終わる』と、よく言われます。前に読んだ本にも、『貧しい者は占いに依存し、向上心のない者は占いをバカにし、富める者は占いを利用する』と書いてあって、実際に私の元に相談に来る方にも当てはまっていたので、けっこう心理を突いているなと思いました(苦笑)。 

占い依存症になってしまう人は、アドバイスをもらったとしても、怖くて行動できない人なのでしょう。でも、ひとつ覚えていてほしいのは、『行動しないと何も変わらない』ということです。占いには最後の後押しをするような役割があると思っているので、本当に迷ってはいるけれど、自分からは動きたくないという方は行かない方がいいかもしれません」 

占い料金は、何百円の場合もあれば、何千円・何万円という場合もある。それを渡り歩くとお金がなくなってしまうのは当たり前。それこそ、本末転倒だ。

そして、『占い依存症』のもっと上を行くのが『占い中毒』。生活のすべての判断基準が占い結果になり、それに従って言動を決める人たちのことだ。ラッキーフードやラッキーカラーなどはまだかわいい方で、全身開運グッズまみれになっている少し危険な人も多いとか。 

「占い中毒になってしまう方は、もしかしたら自己評価が低くて、自分が思い描く通りにいかないから、開運グッズを装備して自分を守っているのかもしれません。でも、占い通りに行動したとしても、絶対に100%その通りの幸せになれるとは限りませんよね。自分で考えて行動していくことが開運につながると思うので、自分の意思を殺してまでして占いに従うのは避けた方がいいでしょう」 

経営者は「答え合わせ」に占いを使っている 

相談内容によって四柱推命、タロットカード、ダイスなどをミックスする

――経営者や富裕層など成功者と言われる人たちは、占いを上手く活用して、ステップアップし続けていると言われますが、その様な人たちは占いをどういう風に使っているんですか? 

「経営者さんの場合は、『答え合わせ』として使っていますね。占いをするのも1年に1回くらいです。理由としては、その年の流れを知るため、新製品を出すのにいいタイミングを知るため、とかでしょうか。 

それに、経営者の方は、元から勘がいいと言うか、先を読む力があるような気がします。『今、世の中や業界の動きはこうだから……』と予測を立てて、それが正しいのか答え合わせをするために、占いに来るというイメージですね」

――「勘がいい」「先を読む力」というのは一般人には難しそうですが……。

「人によって勘が鋭い・鈍いというのはありますが、鍛えることはできると思います。自分で考えて行動をしていると、経験則から選ぶべき道の予測ができるようになるものです。つまり、占いに頼ってばかりではなく、自分で考えて行動しなければいけないということですね(苦笑)。 

今後、占いをしてもらおうと思っている人は、自分がちょうどいいと思う、つかず離れずな微妙な距離感を保つようにしてみてください。そして、占い結果を妄信せずに、答え合わせや目印として使っていただければ、『占い依存症』や『占い中毒』に陥ることなく、楽しく上手に活用できると思います」

無宗教で、昔から八百万の神々の存在が信じられてきた国ということもあり、日本人は基本的に占いが好きな人種なのだと遠井さん。しかし、彼女の話を聞いていて、日本人は占いが好きな割には、占いのことを知らなすぎるのだと感じた。

最後に教えてもらったのは、病院で内科・外科・皮膚科といった専門分野が分かれているように、占いにも専門(得意分野)があるのだということ。例えば、性格や性質などの根本的なこと、今後の運勢などの長期的にわたることは占星術・四柱推命を。好きな人の気持ちを知りたいといったように、今にフォーカスしたことにはタロットで占うのだという。

予想以上に奥行きを感じた占いの世界。しかし、沼にハマってしまうのか、人生の成功者になるのかは、小さな心がけひとつでコントロールできるようだ。「占い依存症」や「占い中毒」にならないためにも、こういった基本的なことから知っていくといいのだろう。

遠井香芳里 上智大学仏文学科、女子栄養大学食文化栄養学科卒。元スパイス料理研究家の占い師。占い館に1年弱所属した後にフリーランスに転身し、現在は紹介での個人鑑定を行っている。メインの占術は四柱推命だが、相談者の悩みによってはタロットなどの複数の占術をミックスして占う。

  • 取材・文安倍川モチ子

    WEBを中心にフリーライターとして活動。現在は、「withnews(ウィズニュース)」「Business Jounal(ビジネスジャーナル)」などで執筆中。また、書籍や企業PR誌の制作にも携わっている。専門分野は持たずに、歴史・お笑い・健康・美容・旅行・グルメ・介護など、興味のそそられるものを幅広く手掛ける。

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