『レンアイ漫画家』吉岡里帆はガチのダメ男ホイホイだった!? | FRIDAYデジタル

『レンアイ漫画家』吉岡里帆はガチのダメ男ホイホイだった!?

過去作も「ダメ男好き」な役が多かった!

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ダメ男と絡む役が多い吉岡里帆。今クールの『レンアイ漫画家』ではどうか?
ダメ男と絡む役が多い吉岡里帆。今クールの『レンアイ漫画家』ではどうか?

豪華キャストの作品が続々で百花繚乱の春ドラマ。プライム帯の放送へ、久々に吉岡里帆が戻ってきた。それが『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)だ。スペシャルドラマや、BS、深夜ドラマでは姿をも見たけれど、やはり木10の放送枠へ出演することは特別感がある。

吉岡里帆の動向にはつい目がいってしまう。あのうるんだ瞳、適度なしなやかさと筋力がついていそうなボディー、ちょっと鼻にかかった声……と “あざとさ”という言葉が彼女から全面的に発されているからだ。私は女性だけど、何かいいものを見てしまった気分で、どん兵衛のCMも眺めている。

今回は仕事も恋もすべて失った崖っぷち女性の役だと聞くと「はまり役だ!」と期待がじわじわと高まってくる。ただ思い返すと、吉岡の演じる役には、ひとつのパターンがあることに気づいた。

真のあざとさとは吉岡里帆に宿るもの

『レンアイ漫画家』のあらすじを紹介しよう。

“表舞台には一切姿を見せずに大ヒット漫画『銀河天使』の連載を描き続けるのはペンネーム刈部まりあこと、刈部清一郎(鈴木亮平)。実は恋愛経験もなく、人付き合いもしない変わり者。そんな刈部の前に実弟の葬式で出会ったのは、久遠あいこ(吉岡)。同じ日に小学生の甥っ子の存在も知り、引き取ることになった刈部。この二人の出会いが孤高だった生活を変えていく”

ヒット漫画を持つセレブリティの刈部。ないのは普通の人の心だろうか。無骨さを超えた、異様な堅物ぶりを鈴木亮平がおもしろおかしく表現している。役作りにストイックさで定評のある鈴木。『天皇の料理番』(TBS系・2015 年)の病人役で激痩せ、もはや伝説となっている映画『HK変態仮面』(2013年〜)のように、パンツを顔面に被るなど、今回もなにか役にギミックが仕掛けられているのでは? と期待したけれど、どうやら今回は”風変わりな漫画家で金持ち”だけらしい。

そんな刈部に雇われたあいこは、漫画のストーリーを膨らませるために偽装恋愛を命じられる。100万円の報酬に目がくらんで、仕事を引き受けてしまうあいこ。そして自らをちゃんとした恋愛ができない“ダメ男ホイホイ”だと言う。初恋は女ったらし、そしてソクバッキー、ヒモ男……と歴史が続いているらしい。ん? 吉岡の今までの役はダメ男絡みが多かったのでは? ドラマオタクの記憶が呼び戻された。

“ダメ男好き精神”が心に棲みついたかもしれない

まずは『ゆとりですかなにか』(2016年)の小学校教師・佐倉悦子は本人が、男を振り回す傾向も見られた。でも本人も若いのにさらに若く嫉妬深い年下の大学生と交際をしている時点で、いろいろと問題を窺わせていたような。

「人生チョロかった〜!」の名台詞を残した『カルテット』(TBS系・2017年)の来杉有朱役。最終的には白人男性(おそらくセレブ)を捕まえていたけれど、その前に生粋のダメ男・家森諭高(高橋一生)に好意を持たれていた。ちなみに有朱は彼氏がパチンコ狂いになるなど、ダメ男を育成する素養があったらしい。

『ごめん、愛してる』(TBS系・2017年)では、母親に捨てられて不遇な環境にある男を追いかけていた三田凜華役。それからダメ男ホイホイ演技歴では、トップに君臨する役柄と言える『きみが心に棲みついた』(TBS系・2018年)の、小川今日子役が巡ってくる。優しい男性とうまく恋愛が進みそうになるのに、大学時代に気持ちを寄せていた先輩・星名漣(向井理)に、いつも精神を脅迫されていて、つい言いなりになってしまう今日子……。

そもそもは星名の精神状態がおかしくなっていることが原因なのに、どうしても離れることができずに、洗脳されている今日子役は見ていて痛々しいものさえあった。あの配役が眼福のできる向井理じゃなかったら、おそらく連続ドラマの視聴は脱落していたはず。

そして歴史は『レンアイ漫画家』へと続く。今回のあいこ役、すでに偽装恋愛で出会った相手を好きになっている。ただ雇い主の刈部はすでに「別れろ」と次のシチュエーションを指令。二話分の放送を終えて、すでに混線しているドラマの結末はいかに?

  • 小林久乃

    エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーターなど。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。

  • 写真ゲッティ/共同通信イメージズ

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