『コントが始まる』松田ゆう姫が遠回りして見つけた「演技への欲」 | FRIDAYデジタル

『コントが始まる』松田ゆう姫が遠回りして見つけた「演技への欲」

「芸能一家」に生まれ、プレッシャーに押しつぶされそうになったことも!

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
松田ゆう姫(撮影:加藤岳)

伝説の俳優であり、いまもなおカリスマ的人気を誇る松田優作を父に持ち、母は演技派女優の松田美由紀。芸能一家で育った環境は、松田ゆう姫に計り知れないプレッシャーを無言で与えていたのだろう。彼女は何度かインタビュー中に「私の闇の時代」と口にした。

「10代から20代にかけて引き籠ったりして、本当にいろんなことにイライラしていました。うちの家族は早くから仕事をしているし、有名になるのも早かった。そういう環境の中で私はひとり勝手にプレッシャーを感じていて、日本にいたら心が壊れてしまいそうで、アメリカに行かせてほしいと自分からお願いしました。

だからといって、やりたいことが見つかったわけではないけれど、アメリカでの経験や生活が元になって、音楽やイラストを描くといった自分を表現することができるようになったのかもしれません」

現在放送中のドラマ『コントが始まる』(日テレ系/毎土/夜10:00〜)が連続ドラマ初出演となる松田は、スナックのママ・下條良枝を本作で演じる。

「スナックのママを演じると友人に話したら、“めっちゃ合ってる”っていわれました。私、いったいどんなイメージなんだろうって改めて考えちゃいました(笑)。でも、プロデューサーの方からも“バラエティに出ている時のように、普段通りの松田ゆう姫のイメージで”というお話があったので、気負って演じるというよりは自然体で演じさせてもらっています。

実際にドラマの現場に入って、これまで感じたことのない緊張感や、撮影が終わった後でもずっとアドレナリンが出続けているような高揚感を感じて、演じることへの欲がこの作品をきっかけに出てきました」

松田ゆう姫(撮影:加藤岳)

今回のドラマは20代後半の売れないお笑い芸人・マクベス(菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀)と、彼らがネタ作りに使うファミレスの店員(有村架純)が、世間でいうところの“成功”の波に乗れずくすぶっている様を描くところから始まる。松田にとっての20代後半という時代はどんなものだったのだろうか?

「私にとっての20代後半は真っ暗な闇の中にやっと光が見えてきた時代だったように思います。29歳の誕生日の時に、家族でも家族の友人でもなく、純粋に自分だけの友人を20人くらい集めて誕生日パーティーをしたんです。自分の大切な人たちが自分をお祝いしてくれている……その光景を見た時にすごく幸せ気持ちになって、“私は大丈夫だ”って思えました。

そこからバラエティ番組に出たり、自分を表現することに貪欲になり始めたので、私にとって20代後半は変換期といえるかもしれません。ドラマの中でも主人公たちがもがいている姿が描かれますが、それは辛いだけではなくて、いつか大きくジャンプするために必要な変換期なので、ある意味ドラマと私の人生も重なっているかもしれませんね」

バラエティで自分の思いをあっけらかんと話す彼女の印象は、インタビューをしていてもそのままだ。彼女が話す言葉のどこにも偽りや飾りは感じられず、ただただ真っ直ぐだ。ともすれば、そのストレートさは“嫌な人”に見えてもおかしくないのだが、松田に関してはそれが一切ない。

「たまに人から“ゆう姫が羨ましい”っていわれるんですけど、人と比較するのってあまり豊かな気持ちではない気がしています。比較する時間があるなら、もっと自分を大事にすることにフォーカスした方がいい。誰も人の人生に対して“どうしたらいいか”なんて答えは教えてくれないし、責任も取ってくれない。だからこそ、それぞれのペースや環境の中で動くしかない。

私の言葉や行動が時には自己中心的に聞こえるかもしれないけれど、そうやって自分の機嫌をとりながら豊かな時間を過ごしていくことで、その先に、自分だけの光が見えてくることもあるんです」

松田ゆう姫(撮影:加藤岳)

弱冠33歳にして、この含蓄のある言葉。「やっぱりスナックのママ役、ぴったりですよ。みんなママに自分の気持ちを吐露しつつ、軽く説教して欲しいんですから!」と返すと、彼女は笑いながら「だから、私は自分にしか興味ないっていってるじゃないですか(笑)」と笑いながらピシャリと返された。

最高にカッコ良くてキュートな松田ゆう姫。海外でも演じる機会があればチャレンジをしたいという彼女の光り輝くこれからの活躍が楽しみで仕方がない。

松田ゆう姫(まつだ・ゆうき)
モデル・アーティスト
エレクトロニック・ミュージックユニットYoung Juvenile Youthとして音楽活動を行うほか、グラフィック・アーティスト、 イラストレーターとしても活動。現在『5時に夢中』(TOKYO MX)の水曜コメンテーターとして活躍するほか、ドラマ『コントが始まる』(日テレ系)にも出演中。

松田ゆう姫(撮影:加藤岳)

松田ゆう姫に5つの質問

Q1 あなたが人に自慢できることは?
A1 そこそこなんでもできること。
自慢できることってないかな。強いていえば、そこそこなんでもできてしまうことかも。裏を返せば、すべてのことが広く浅くしかできないっていうことなんですけどね。

Q2 今、プレイリストに入っているお気に入りの音楽は?
A2 Massive Attack
最近、Massive Attackをよく聴いています。2015年にリリースされた作品は気分をアゲたい時にぴったりです。あと、聴きたい曲がなかったから音楽を作っているので、自分の音楽ユニット「Young Juvenile Youth」もよく聴いています。

Q3 影響を受けた作品は?
A3 ダイレクトに自分に影響した作品はありません。
その瞬間ごとに自分のインスピレーションになる作品はたくさんありますが、直接人生に影響を受けたような作品はありません。最近一番心を動かされたのは「福島の風景」です。友人と車で福島を訪ねたのですが、海も、連なる山も、広がる田園風景も、すべてが美しかったです。日本で一番美しい場所だと思いました。

Q4 毎日していること
A4 ありません。
同じことをするのが苦手です。おいしいものに出合ってもそればかり食べ続けたりすることはないし……。強いていえばコーヒーを淹れることくらいかな(笑)。

Q5 好きなタイプを教えてください
A5 目が綺麗な人。
表面的なことではなくて、その人の目に内面すべてが宿っているような気がします。内面を語る正直な目を持った顔の人が好きです。

松田ゆう姫(撮影:加藤岳)
松田ゆう姫(撮影:加藤岳)
松田ゆう姫(撮影:加藤岳)
松田ゆう姫(撮影:加藤岳)

撮影/加藤岳
取材・文/知野美紀子
構成/SUPER MIX

Photo Gallary8

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事