元横綱鶴竜「仮免許」教習中に見せた華麗なハンドルさばき

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「仮免許」とは思えない安定した運転技術を披露。土日も休むことなく毎日教習所に通い、免許取得に励む

土俵の外でも、威風堂々だった。

春の陽気に包まれた4月下旬―。淡路島(兵庫県)の繁華街を華麗なハンドルさばきで走り抜けていく一台のセダンがあった。運転席で向こう正面をニラみつけているのは髷姿の大男。3月24日に電撃引退した元横綱・鶴竜(35)である。

「度重なる怪我による休場が原因で、昨年11月、横綱審議委員会から『引退勧告』の次に重い『注意』の決議を受けました。本人は『気持ちは切れていない』と現役続行を表明しましたが、すでに心身ともに限界だった。一転して引退を発表し、世間を驚かせました」(大相撲担当記者)

衝撃の引退劇からわずか数週間、横綱は淡路島でハンドルを握っていた。

「自動車運転免許の取得を目指し、4月初旬からお忍びで滞在しているんです。いわゆる『免許合宿』ですが、教習所の指定の寮ではなく、淡路島内のリゾートマンションに宿泊。教習はほかの生徒と関わらないように教官とのマンツーマンとVIP待遇です。のんびりした港町でゆっくり身体を休めつつ免許を取ろうとしているのでしょう」(相撲部屋関係者)

鶴竜を目撃した生徒によると、最初は運転席に巨体を押し込むだけで一苦労だったという。それでもひたむきに取り組む中で慣れていったようだ。本誌が訪れた日は、朝11時半に専用の送迎車で教習所に向かい、路上実習へ。市街地から温泉街を抜け、海沿いのドライブコースを1時間ほどひた走った。手首のスナップを使い相手をいなす得意技『叩き込み』を思わすハンドルさばきで滑らかにカーブをこなすも、速度は出せない様子。現役時代はスピード相撲に定評があったが、この日は法定速度よりもかなり遅いスロー運転。後ろには渋滞ができていた。

教習所に戻ったあとは、職員と談笑。「運転はどうですか?」と聞かれると「ぼちぼちですね」と嬉しそうに答えていた。

「今後は親方として若手の育成に尽力していく予定です。本人は引退についてどこかで悔しさを感じているようで、周囲には『まだ俺は相撲を取れる』とこぼしています」(前出・相撲部屋関係者)

路上教習翌日、リゾートマンションから出てきた鶴竜に声をかけた。

―現役生活、本当にお疲れさまでした。

「すみません。協会を通してください」

―引退に悔いはありませんか。

「…………」

記者の質問に終始、無言を貫いた鶴竜。「運転免許取得」という新たな目標へ向け、がっぷり四つで取り組んでほしい。

  • 撮影加藤慶

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