リンちゃん殺害事件で死刑を断念、父の決意「まだ民事裁判がある」 | FRIDAYデジタル

リンちゃん殺害事件で死刑を断念、父の決意「まだ民事裁判がある」

保護者会長だった犯人に言い渡されたのは「無期懲役刑」だった

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「最近息子に、『お姉ちゃんは誰が殺したんですか?』と聞かれて。本当にどうしたらいいか、なんて答えたらいいかーー」

レェ・アイン・ハオさん(38)は、そう言ってうつむいた。

千葉県松戸市で、ベトナム籍のレェ・ティ・ニャット・リンちゃん(当時9歳)が殺害され、遺体で見つかってから4年。先月ついに、殺人や強制わいせつ致死などの罪で起訴されていた澁谷恭正被告(50)に控訴審判決が言い渡された。

父親のハオさんは、澁谷被告を極刑にするため、さまざまな活動を行ってきた。

リンちゃんの生前の様子を知ってもらおうとYouTubeに動画をアップ、死刑を求める署名活動……。世界中から集まった署名は135万以上にのぼった。

ほかにも、国内で起きた事件の前例調査や、長文の意見陳述書の用意など、やるべきことはたくさんあった。

〝リンちゃんのために自分ができることはすべてやる。リンちゃんの弟たちにも同じことがあってはならない〟

そう決めたハオさんは、子どもを学校へ送迎しながら裁判の準備を進める。勤めていたIT関係の仕事を辞め、望む判決に向けて活動してきた。

しかし3月23日、最高裁の控訴審で下されたのは第一審と変わらない、無期懲役という判決だった。検察が上告を断念したことに、ハオさんは悔しさをにじませる。

「たくさんの方々に署名していただいたのに、判決を変えることができなかった。がっかりしているし、リンちゃんになにも報告できないな、という気持ちになりました。

オンライン署名システムはまだ動いています。でも、署名してもらっても、どこに提出すればいいのか。意味がなくなっちゃったんです」

判決が出てから約1ヵ月がたったいまでも、判決の内容には納得していない。

「澁谷恭正にとって無期懲役は(量刑が)低すぎる刑罰です。無期懲役は、澁谷恭正を守り過ぎているのではないか、と思います。自分に何ができるか、わからなくなります。でも、できることを探したい——。

民事裁判もまだありますので。次は民事裁判をきちんとやって、澁谷恭正に対して、自分の責任をとらせたいと思います」

亡くなったリンちゃんと、残された家族のために。ハオさんのなかで、事件はまだ終わっていない。

事件直後の写真を前に心境を語ってくれたハオさん
会社を立ち上げ、松戸市内にベトナム料理の飲食店をオープンさせた。リンちゃんの母親も店頭に立つ
  • 写真蓮尾真司

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