石田ゆり子、藤あや子…芸能人の「保護猫」SNSが持つ本当の意味
喜び、癒し、そして学びを与えてくれるペットは、かけがえのない存在であり家族そのもの。中でもここのところSNSで話題になっているのは、高価なブランド品種ではなく、捨て猫や、引き取り手のない猫たちを家族に迎え入れた有名人たち。そこで今回は、保護猫との暮らしを送る4人の可愛すぎる愛猫たちを紹介しよう。
フォロワー128万人!「ゆりごろう王国」の主・ 石田ゆり子
自ら「ゆりごろう王国」と称する石田家は、5匹の保護猫「ハニオ」「タビ」「はっち」「みっつ」「バンビ」とゴールデンレトリーバーの「雪」、そして石田ゆり子の7人家族。
「ハニオ」「タビ」は兄弟で、親友である女優・板谷由夏の撮影現場で保護されたらしく、ほかの兄弟猫は板谷宅で暮らしているそう。「はっち」「みっつ」は、かかりつけの動物病院から引き取った。本人のインスタグラムによると、「立ち耳のスコティッシュは売り物にならない」という理由で動物病院にて保護されていたという。
また、「バンビ」を迎え入れる1年ほど前、真菌と風邪により治療中だった「ばぶお」を完治するまで一時的に預かり、献身的な看病を続けていたが、残念ながら数日後に急逝した。そんな辛い経験を経て出会った「バンビ」は「ばぶお」と月齢も性別も同じマンチカンの男の子。「ばぶお」と同じくペットショップに売られるためオークションにかけられていたところ、何らかの理由で保護されていた動物病院から迎え入れた。
そんな保護猫たちとの出会いを綴ったインスタグラムの動物専用アカウントのフォロワーは128万人を超える。

愛猫たちのコミカルな写真が大人気!演歌の女王・藤あや子

2年ほど前より、2匹の保護猫(マル・オレオ)と暮らす藤あや子。現代ビジネスの記事によると、猫好きの義母が保護した外猫が4匹の仔猫を産んだそうで、そのうちの2匹を引き取ったのだという。
シャッターチャンスを捉えた2匹のコミカルな表情とともにユーモラスな言葉を添えて投稿するTwitterでは、「猫という生き物は人を癒すことに関して手加減を知らなすぎて困る」とツイート。保護猫活動の一環として、猫用ワクチン(320回分)や自身のコンサートで募った募金などを動物愛護センターに寄付している。

保護猫ボランティアにも勤しむ愛猫芸人・サンシャイン池崎

サンシャイン池崎は、2匹の猫(風神・雷神)のパパ。以前、FRIDAYデジタルのインタビューで「『ペットショップで買う』という考えはそもそもなかった」と語った。風ちゃん、雷ちゃんともに、サイエンスアクター 市岡元気の紹介で、保護猫団体 NPO法人「猫の森」から迎え入れた保護猫だ。
そのご縁から、引き取り手が見つかるまで自宅で猫を預かる“預かりさん”をしたり、自身のYouTubeチャンネル「ふうちゃんらいちゃんねる」の収益を保護猫団体に寄付したりと、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいる。
本人の公式twitterをはるかに超える、フォロワー50万人の裏アカ
最高の伴侶と愛猫を手に入れた歌姫・Dream Ami
昨年6月「家族が増えました♡」と、愛くるしい仔猫の写真をインスタグラムに投稿したのは同年2月に結婚したばかりのDream Ami。「ペンキ」と呼ばれるスコティッシュフォールドの女の子は、保護犬猫団体「アネラ」から引き取ったという。
本人のインスタグラムには「結膜炎があったのと、風邪をひいた事で処分の対象になってしまったみたいです。そんな理由で!? と驚いてしまいますよね……」と、ペットショップに対する悲痛な思いが綴られていた。
それから約1年、今月あたまに1歳を迎えた“ペンペン”に頬を寄せ微笑む写真には、「これからもずっと仲良く暮らそうね! 大好きだよ!!」と添え、家族の一員として仲睦まじく暮らす様子をたびたび発信している。

動物愛護先進国であるヨーロッパでは、動物福祉(アニマルウェルフェア)の活動が盛んな国も多く、動物のQOL(生活の質)を守る取り組みが数多く存在する。一方で、日本における犬猫の殺処分の多さは世界トップクラス。近年、危惧されてはいるが、今に始まったことではない。昔から変わらないまさに日本の闇だ。
そんな日本の悪しき習慣を阻止するべく「保護犬猫」を家族として迎え入れる人が、続々と増えている。保護犬猫を引き取るだけでなく、保護活動にも熱心に取り組む芸能人も多い。
影響力のある芸能人らのSNSを通じ、人間の身勝手な都合により保護される犬猫たちの存在を知った人も多いのではないだろうか。これから犬猫を迎え入れようと考えている人は、動物保護団体から引き取るという選択肢もあることを覚えておいてほしい。
取材・文:大森奈奈