宮迫博之　人気ユーチューバーの同情も集まる「共演NG報道」否定

「雨上がり決死隊」の宮迫博之が公開した「緊急動画」が話題を呼んでいる。その発端となったのは、4月20日付「スポーツニッポン」の報道だ。これまで宮迫は古巣である吉本興業の芸人と何度も「コラボ動画」を制作し公開してきたが、この中には「吉本を通さず進めたものがあった」とのことで、宮迫のユーチューブに所属芸人が共演する際には「会社の正規ルートを通せ」と吉本興業が要望した…と報じたのだ。

これに対して宮迫は4月22日に「緊急動画」を公開。吉本側から一定の申し入れがあったことは認めたうえで、吉本の芸人とコラボする際にはその本人に企画の意図などを伝えたうえで、その芸人のマネージャーに連絡し、スケジュール等も調整、段取りを踏んで進めてきた…というのだ。

当該のスポニチの記事タイトルは「宮迫博之“闇営業”やめて　YouTubeコラボ企画に“直電”出演交渉…吉本側が３月末にNG要請」となっており、確かに強烈ではある。宮迫は「闇営業でもないし、直ではなくマネージャーを通してる」とこれを否定したが、界隈では「記事の内容にはスポニチも自信を持っているはずだ」と、こんな声が聞こえてくる。

「スポニチは昔から吉本興業と太いパイプがある。そのスポニチがこのように報じたのだから、それは吉本上層部への取材をもとに書かれた、ということでしょう」（スポーツ紙記者）

吉本は宮迫に端を発した‘19年の『闇営業問題』で、芸人個人が仕事を取ってくる、いわゆる“直営業”は容認することになったはずだが、宮迫に関しては別対応…とのことで、同紙では、

《個人では管理しきれない部分が出てくる。トラブルになったら良くないので宮迫側に申し入れをしたのでは》

と話す関係者コメントが掲載されている。

「体裁は整えていますが、宮迫と吉本芸人の『事実上の共演ＮＧ』という意味合いをも含んだ内容、ともとれる。吉本サイドには闇営業問題で会社に反旗を翻し、記者会見で上層部批判を繰り広げた宮迫のことは『絶対に許さん！』という強い意思もあるでしょうから、その空気は報道を通じても感じます。

吉本の大﨑洋会長は人情のある一方で容赦のないところもあり、顔は笑っていても腹の中で恨みを抱えている可能性がある。宮迫さんもここまでされるとは思ってもみなかったでしょう」（芸能プロ関係者）

プライドの問題もあるのだろう。記事を読む限り、吉本が宮迫とコラボして“あげている”風に見えるが、実情は違う。

宮迫の公式ユーチューブチャンネル『宮迫ですッ！』は登録者数１４０万人を抱える。直近で話題になった千原ジュニアとのコラボ動画（３月２１日公開）では宮迫のチャンネルで約１３０万回再生、千原のチャンネルでは約１１４万回再生回数を記録した。

「ジュニアさんのチャンネル登録者数は、現状宮迫さんに及んでいない。そこでも１００万回以上再生されたのは、宮迫チャンネルからジュニアさんの方に流入があったからです。つまり、数字上ではジュニアさんは宮迫さんに“助けられた”形。しかし、吉本上層部は宮迫が上位にくるその構図が気に入らないところもあるのでは」（テレビ局関係者）

一方で、これに対しては宮迫に同情的な声もある。

「吉本側は『宮迫がコラボを持ち掛けた』としているようだが、吉本芸人の方がノリノリでコラボの話を進めていったケースもあるでしょう。一方的に〝悪者〟にされた宮迫さんの胸中は察するに余りある」（前出・スポーツ紙記者）

芸能プロ関係者によると、宮迫は特に見出しで「宮迫博之“闇営業”やめて」と書かれたことについて、「何が闇営業や！」と不快感をあらわにしているという。宮迫の静かな怒りは同じユーチューバー仲間にも火を点けたようだ。

「よくコラボしている人気ユーチューバーやジャニーズを退所した手越祐也さんも、宮迫さんに同情しているようです」（ユーチューバー事務所関係者）

宮迫は現在の収入について、自身のユーチューブチャンネルで「現状、そこまで儲けてはないです。テレビ時代のギャラの方が高かった」としつつも

「３年後、４年後はもしかするとテレビの時のギャラを超えるかもしれん」

と明かした。テレビ時代の収入を超えれば、それは宮迫にとって「大勝利」となるだろう。静かな怒りを胸に、この複雑な状況を覆す日は来るのだろうか――。