結婚後初ドラマで石原さとみが見せた「新たな恋の形」とは | FRIDAYデジタル

結婚後初ドラマで石原さとみが見せた「新たな恋の形」とは

結婚しても変わらない美しさを堪能できる!

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

これまで向井理、窪田正孝、松坂桃李といった、見た目100点満点の俳優軍が結婚するたびに「今日は仕事を休みます」と、病んだ女性たち。その様子を男性たちはせせら笑っていたようだけど、昨年、石原さとみが電撃結婚を報告した際には、皆一様に撃沈したはず(対するように女性軍はほくそ笑んだはず)。

そんな男性たちの理想を欲しいままに体現している石原さとみが、結婚後、初の連続ドラマに主演をしている。それが『恋はDeepに』(日本テレビ系)、通称『恋ぷに』だ。おそらく男性たちはテレビの前で、変わらない石原の美しさを堪能しているはず。

ただ初回放送を終えて、SNSを騒つかせたのは「……あれ? 石原さとみ、人魚だよね?」という推測。Yahoo!のトピックには全く上がっていないようなので、ドラマオタクを代表して私も言わせていただきます。「石原さとみ、人魚でしょ?」

主食は海藻、魚介類とトーク、衣服のまま入水……

『恋ぷに』のあらすじを紹介しよう。

“渚海音(なぎさ・みお)は大学で特任研究員。研究室の鴨居の親戚という設定になっているが、過去についてはヴェールに包まれている。ただ海、魚介類への愛情と知識だけは並々ならぬものがある。ある日、蓮田トラストが海中展望タワーを建設計画していると知り、開発を担う蓮田倫太郎(綾野剛)と知り合う”

すでに海音の心は、倫太郎へ動き出している。海を愛する者としては、海中へ侵食してくるリゾート開発は阻止しなくてはならない。海音は情報を得るために、蓮田トラストの開発チームへ参加する。身分違いの恋、というよりも決定的に価値観の合わない恋がどのように進展していくのかが、ラブストーリーの見どころである。

というストーリーとは別に海音は人魚では? と錯覚をさせるシーンがドラマ内の随所に見られた。これが今回のコラムで伝えたい重要テーマである。

まずは食事。親戚関係と周囲には伝えているが、同居している鴨居正(橋本じゅん)は、海音を海で救うシーンがあったので、親戚関係はおそらく彼女の身分を隠すためのカモフラージュ。ただ鴨居が海音のために食卓に並べる料理は、いつも海藻のみ。そして当たり前のように生でそのまま食べる海音。

ちなみに鴨居のスタイリングが、ディズニー映画『ピノキオ』に登場してくるゼペットじいさんと瓜二つ。白髪の髪の毛と、蓄えたヒゲに、茶色のベスト。じいさんはクレオという金魚を飼っている。あれ、金魚=人魚……?

映画『スプラッシュ』みたいな展開を希望したい

海音は自宅に戻ると水槽の魚たちと普通に会話をしている。その時の座り方もまるで尾ひれがついているような、(あるかどうかは謎だが)人魚座りの体制を取っているのがデフォルトだ。その他、人魚疑惑のある海音は高層階に長くいると、気分が悪くなってしまうことも。

そして人魚であることを決定づけたのが、ダイビング中に海で溺れた倫太郎を助けるために、洋服のまま海へ飛び込んだシーン。飛び込むだけではなく意識を失った倫太郎を尋常ではないパワーで地上へ引き上げて救出をする。これは30代一般女性のできる技ではない。きっとさとみはマーメイド、そんな期待に近い推論がこのシーンで視聴者たちの心を突いた。身分や価値観が違うだけでは収まらない、生態の違う恋の始まりなのだ。

こんな一連のシーンを見ながら思い出した作品がある。若き日のトム・ハンクスが出演していた映画『スプラッシュ』(1984年)だ。幼い頃に海で溺れていた時に海中で出会った女の子が実は人魚で、成長後に自分の身分を隠して、トム演じるアランと出会う。だいぶ古い映画なのでネタバレをすると、最終的にアランは愛する人魚と生きる決心をして、海へ飛び込む。そして永遠の愛を誓うのだ。

『恋ぷに』もこんな結末だったらいいのにと想像してしまった。リゾート開発を止めて、海音と一緒にDeepな海の中で生活することを選ぶ……というのは個人的な意見なので、今後も二人の愛がどんな形になっていくのかを毎週水曜の夜に確認したい。

余談だが、このドラマでは綾野剛が可愛い。彼から毒性が全て吸い取られると、つるんとしたただのいい男なのだと改めて知った。さとみロスの男性陣よ、そんな綾野が恋の相手なので安心して視聴できることは保証する。

  • 小林久乃

    エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーターなど。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。

  • 写真森田直樹/アフロスポーツ

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事