元モー娘。とフライデーされた「IT起業家」は今こうなっていた | FRIDAYデジタル

元モー娘。とフライデーされた「IT起業家」は今こうなっていた

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経営者として様々な壁を乗り越えてきた松本剛徹氏(※撮影のために一時的にマスクを外しました)

「撮られたことにまったく気づかなかったので本当に驚きました。掲載後にはテレビ局関係者などからじゃんじゃん電話がかかってくるし……」

そう語るのは松本剛徹氏(35)。複数のIT関連会社を経営する起業家だ。彼が振り返っているのは10年前の2011年に、元モー娘。でテレビ東京の女子アナウンサーの紺野あさ美氏とFRIDAYされた時のことだ。慶応大学在学中に知り合った2人は当時交際中。電車で都内ホテルまで向かう様子や人気のビュッフェレストランでの食事風景など、デートの一部始終を撮られ、2011年9月9日号に掲載された。

「私は一般人なのに顔も本名も載ってしまったから、反響がすごかった。会社のホームページにアクセスが集中しサーバーが落ちたりもしました。内容的に間違っているところがあれば抗議もしたんでしょうけど、すべて正しいから何も言えない。まあ、話題になったおかげで、まつげエクステの会社から広告の仕事を依頼されましたけどね(笑)」

松本氏は大学卒業後、IT企業勤務を経て2011年に起業。経営者としてスタートを切った矢先にプライベートで注目を浴びてしまったわけだ。後に2人は別れ、現在ではお互い家庭を持つ身に。その一方で松本氏はビジネスの世界で活躍し、注目の起業家になっている。

2011年9月9日号より(撮影:島 颯太)
2011年9月9日号より(撮影:島 颯太)

順風満帆ではない起業家人生

最初に立ち上げたスマホマーケティングの会社は、スマホ普及の波に乗り成長する。さらには、得意の集客力を生かし化粧品販売やクリニック経営などにも挑戦し、多角化を進めていった。とはいえ、万事順調だったわけではない。経営者として幾多の挫折や困難もたくさん味わってきた。

「創業したばかりの頃には売上が上がらず、通帳の残高が5万円にまで減ったこともあります。事業が軌道に乗ってからもトラブルは多発しました。私のワンマン経営に嫌気が差した社員が一斉に退職したことも。信頼していた幹部に大金を横領されたまま消えられた時は、本当に悔しかった。

でも、すべて魂の鍛錬だと思って立ち向かってきました。それに考えてみれば、社員の一斉退職も、幹部に裏切られたことも、すべて自分の責任です。社員にとって働きやすい環境や横領できない仕組みを整えていれば、そんなことにはならなかった。苦い経験のなかからいろいろ学ぶことができました」

そんな紆余曲折を経ながら経営者として成長し、それが会社の成長にもつながった。ついには、中小企業がなかなか乗り越えられない「年商10億円」の壁を突破。その会社を2019年に数億円で売却し、大きな創業者利益を得た。

その後も立ち止まることなく、次々と起業と売却を繰り返す「連続起業家」として活躍。現在は3つの企業と1つの社団法人を運営し、その年商は合計30億円超える。最近では自分の経験を他の経営者たちにも伝えたいと、『ゼロから年商10億円を創る』(ぱる出版)を出版した。

目指すは時価総額1,000億円企業

そんな松本氏が今、最も力を入れているのがAIサービスの企画開発だ。スマホで撮った画像をAIが解析し、最適な化粧品を提案してくれる「AI美容部員」を2020年10月にリリースした。現在、肌の微妙な質感も判断し、解析できるような高度な技術の確立を目指し、産学連携で開発を進めている。

実現すれば、新型コロナウイルスの影響で対面接客できないという課題を、人工知能で解消できるサービスになるという。

AIサービスの会社は数年後のIPO(株式新規上場)を目指しており、将来的には時価総額1,000億円を目論む。「日本中の誰もが知るサービスを作り、世の中や業界に大きいインパクト、爪痕、可能性を残す仕事をしたい。そこにモチベーションがあります」と語る。

大きな野望に向かって突き進む今、10年前にフライデーされた件を改めてどう思うのか?

「振り返ればいい経験でしたね。初対面の人にも『FRIDAYに載りました』っていうと興味を持ってもらえるし、そういう意味では感謝していますよ。ただ、記事の中で“千原ジュニアさん似”って書かれたことは未だに納得できないんですけど(笑)」

◆松本 剛徹(まつもと・たかのり)氏

シリアルアントレプレナー(連続起業家)
スマホ集客やマーケティングを専門にする会社として、2011年に株式会社リアルネットを創業。2014年には化粧品通販事業を展開して、事業を拡大していき年商10億円、利益1億円にまで成長させ、20代経営者のベストベンチャー30に選出される。2019年10月に大手企業に会社売却。全10事業を多角的に展開し、経営する会社の年商規模は30億円超。事業売却、事業譲渡や会社売却も経験してきた。

  • 取材・文平行男

    フリーライター。社内報などの企画制作会社を経て2005年からフリーランスに。企業の広報・販促コンテンツの制作を支援するほか、各種メディアでビジネス、IT、マネー分野の記事を執筆している。ブックライティングも多数。

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