『おちょやん 』終了も一平ロスはなし? 朝ドラ“ロスの系譜” | FRIDAYデジタル

『おちょやん 』終了も一平ロスはなし? 朝ドラ“ロスの系譜”

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大河ドラマ『青天を衝け』に、再び五代才助(友厚)役で出演することが決まったディーン・フジオカ 写真:つのだよしお/アフロ

人気ドラマが終わるとSNSを中心に“ロス現象”が起きるが、朝ドラで最初に大きな話題となった“ロス現象”といえば、2015年下半期に放送された波瑠主演の『あさが来た』に登場した、ディーン・フジオカ演じる五代才助(友厚)だろう。

流暢な英語を操るスマートな英国紳士姿、女性実業家だったあさ(波瑠)のピンチを救うヒーロー的な立ち位置と、志半ばで病死するという悲劇性も相まって、ガッチリ心をつかまれた女性が続出。ディーン・フジオカの名前を広く世に知らしめたアタリ役としても知られている。

ちなみに2月14日に放送を開始した大河ドラマ『青天を衝け』に、ディーン・フジオカが再び五代才助(友厚)役で出演することが話題になったことからも、その人気の高さが伺える。

朝ドラの“ロスの系譜”を追ってみると、2016年は『とと姉ちゃん』の星野武蔵(坂口健太郎)と『べっぴんさん』の岩佐栄輔(松下優也)、2017年は『ひよっこ』の島谷純一郎(竹内涼真)と『わろてんか』の伊能栞(高橋一生)、2018年は『半分、青い』の萩尾律(佐藤健)、2019年は『なつぞら』の山田天陽(吉沢亮)と『スカーレット』の十代田八郎(松下洸平)と、人気俳優がずらり。

全員に共通しているのは、スマートなイケメン俳優が演じる好青年であり、ヒロインと恋愛関係にする、または発展しそうになるも、様々な事情から恋は成就せず一度別れていること。そこに病死などの悲劇性が付帯すると、より強く女性の心を惹きつける存在になっていることだ。

では『おちょやん』の天海一平はというと、俳優・成田凌は見た目も演技も申し分ないが、一平というキャラクターが女性から支持される要素があまりにも少ないため、“ロス”は起きないのではないかと予想される。

一番の理由は、全編通して一平の心情が非常に読みづらかったことだ。千代のことを気に懸けている割に態度がはっきりせず、押しもしなければ引きもしない宙ぶらりん状態が長かった。プロポーズをしたくせに女性の影をチラつかせる脇の甘さ、困難になかなか正面から立ち向かえず酒や女に逃げるところなども、“夫”として見ている場合にはマイナスの印象になる。

極めつけは、肉親に捨てられた千代の過去と苦労を知りながらも、自分の弱さに負けて「不倫」という過ちを犯したこと、長年支えてくれた糟糠の妻よりも子どもとその母親を選んだこと、さらに不倫相手・灯子に対しての愛情もきちんと感じられないなど、誠実さに欠ける点だろう。

元はといえば自分が悪いのだが、傷ついているという悲壮感をたっぷりと感じさせてくれる、成田凌の演技はとってもすばらしい。が、やはりダメ夫は好感度が低いのだ。それで思い出すのが『わろてんか』の北村藤吉(松坂桃李)。やることなすこと裏目に出て妻のてんに苦労をかけ、先に病死した。

クズの度合いでいえばテルヲに匹敵するくらいだが、なんと藤吉(幽霊)が「若い頃の俺と、アカンとこ全く同じやわ」と言った息子・隼也を演じていたのも、成田凌。5月7日の「あさイチ」で、今回の役でも周囲の人たちにはっきりと「嫌い」と言われたと話し、「NHKさんに責任を取って欲しい」と冗談交じりにコメントした気持ちもわからなくない。

  • 取材・文中村美奈子写真アフロ

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