昭和が好きすぎて話題のシンガー・アマイワナ「原点は村上龍」 | FRIDAYデジタル

昭和が好きすぎて話題のシンガー・アマイワナ「原点は村上龍」

『平凡』をオマージュした会報を出し、カセットテープで新曲をリリース。業界注目の女子大生シンガーがとことん昭和を追及する理由を明かす

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ミニスカートが似合うアマイワナ

「物心がついたころから、服とか雑貨とか古いものが好きだったんですけど、小さいころはそこまで昭和を意識していませんでした。気に入って買った古着が、後になって昭和のものだとわかったりすることは多々ありましたけど。昭和を初めて意識したのは中学生のときです。村上龍さんの『69 sixty nine』という小説を読んだのがキッカケですね」

令和に生きる現役女子大生ながら、心は昭和。70~80年代ファッション、高度経済成長期のニッポンを思わせるMVの世界観、昭和アイドルのモノマネなどが話題となり、アマイワナは今年3月、冠番組『DAIGOのアマイワナ』(フジテレビ系)を持つに至った。

アマイワナの会報誌『非凡』。アイドル雑誌『平凡』をオマージュしてデザイン、編集している

「『69 sixty nine』は1969年の話でほぼ村上龍さんの私小説だそうですが、とにかく作中に出てくる若者がエネルギッシュ。SNSがなくても連携が取れていて、行動的で熱くて、、、かっこいいなぁと思ったんです。それから昭和の雑誌や映画を観るようになりました。昭和のモデルさんを意識して服を選んだりするようになった。どうして私はこんなに昭和に惹かれるのか?

それは――ネットもない時代に海外から情報を仕入れてきて、ファッションや音楽に反映させていたそのエネルギーや熱量に魅力を感じているのだと思います。

YouTubeで『ザ・ベストテン』(TBS系)を観たり、古本屋や古着屋で研究していると、昭和ファッションが原色をドーンと使っていたり、色使いもデザインもド派手なことに気づきます。しかも、大量生産してないからか、丈夫なんですよね(笑)」

便利さや効率、スマートが追求された令和だからこそ、ムダや非効率が生む昭和の魅力にハマるのだと、アマイワナは言うのである。

「かつて恋愛ドラマの定番シーンだった”待ち合わせ場所でのすれ違い”も、スマホが発達した現代ではあり得なくなった。便利さと引き換えに、人の心を揺さぶるドラマが姿を消してしまったわけです。昭和はアイドル雑誌も味わい深いですよ。なんて言うか、、、詳しく書かれすぎて逆にファンタジーなんです(笑)。

アイドルの住所録が載っていたり、休日はどこの店に行きますとか、いまなら絶対にカットされるであろう情報が事細かに書かれている。豪快というか、ノー天気な感じが好きです。アイドル雑誌なのに、当時人気だった高校球児が登場しているのも興味深いです」

今年4月21日には無観客配信ライブを開催

ひとつ断っておくと、何から何まで昭和なワケではない。14歳から弾き語りを始め、若くして数々のフェスに登場した彼女の音楽性に影響を与えたのは『フジファブリック』や『くるり』など現代のアーティスト。MVもサウンドもデジタルツールを駆使して造っている。昭和はあくまで心意気であり、趣味なのだ。

「ライブでラジカセを使ったりしますが、音の良さではなく、『カセットテープを聴くには、ラジカセを用意してセットし、再生ボタンを押さなければいけない』という、”わざわざ聞く”過程が楽しいから。このアナログな感じがかわいいんです。ちょっと前まではCDをよく聴いてたんですけれども、配信やサブスクが発達してからは聴かなくなってしまった。だから、家ではあえてレコードやカセットを聞いています。手間がかかるのが楽しい」

彼女の心意気が届いたのか、どの世代のファンからも「懐かしい」という感想が寄せられるという。

「昭和の音楽も風景も使わず、常に新しいサウンド、歌を創ろうと心掛けているんですけど、なぜか聴いた方は自分の人生のあるシーンを思い出すんだそうです。新しいのに懐かしい――そう思っていただけているなら、それが私らしさなのかもしれませんね。昭和を生きていた方は昭和を思い浮かべ、若い人は若い人で自分なりの懐かしいシーンを思ってくれればいいなと。実際、若い方からの反響のほうが多いんですよ。『昔、見てたアニメとかを思い出した』とか(笑)。そう思ってくれたなら嬉しいな」

起床後、大学に行かなくていい日は「夏にミニスカをはく」ための下半身中心の筋トレ以外は制作活動に時間を費やしている。

スタジオで練習中

「ギターでコードとかを考え、パソコンでトラックを作って、声を録音するという感じですかね。夕食後、ライブがない日はスタジオに行って作った曲を大音量で流して確認したり、ライブ用にミックスし直したりしています。大学でも昭和にまつわる研究をしています。内容はヒミツですけど!

松原みきさんの昭和のヒットソング『真夜中のドア〜Stay With Me』(79年)がいま、世界中で流行っているとフランスにいた友達から聞いて、古い曲や日本語の歌でもいい曲は国境を越えて好まれるんだなと、すごく可能性を感じています。私もデジタル配信をやっていて、海外にも広がってほしいと思っています!」

クールな外見のアマイワナは、エネルギッシュに笑うのだった。

アマイワナ:00年1月1日、京都生まれのシンガーソングライター/女優/モデル

https://www.amaiwana.com/

  • 写真提供アマイワナ

    00年1月1日、京都生まれのシンガーソングライター/女優/モデル

    https://www.amaiwana.com/

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