山尾志桜里議員 不倫疑惑相手の元妻自死と「流れた破局説」の関連
「別れたと聞いていたんだけどな…」
そう驚くのは永田町関係者だ。
国民民主党の山尾志桜里衆院議員にシャレにならない事態が起こった。4月28日発売の「週刊文春」が、4年前に不倫疑惑が伝えられた倉持麟太郎弁護士といまだ逢瀬を続けているうえ、倉持氏と離婚した元妻のAさんが昨年自殺していた…と報じたのだ。加えて、国会議員の“特権”である議員パスを公私混同で利用していたことも発覚。たちまち大炎上することになった。
4年前、家庭を持つ者同士だった2人にダブル不倫疑惑が浮上。その後、ともに離婚したが、倉持氏から離婚を切り出されたAさんは子供の親権を奪われ、絶望にかられながら昨年10月に自ら命を絶ったという。
そうした事実があるなかで、同誌は山尾氏が倉持氏の自宅に足繁く通う姿を報じている。
「実は昨年末ごろから『山尾はもうあの男(倉持氏)とは別れている』という情報が永田町で駆け巡ったんです。国民民主党筋から出た話でした。それが、文春を見て驚きました。もちろん、一度は別れたけれど再びヨリが戻った可能性もありますが、あの様子を見ると…。“2人だけの世界”に入っているのが伝わってきました」(永田町関係者)
偶然、なのかもしれないが、Aさんの自死後に永田町で「破局説」が流れていたことから、文春報道を知った政界関係者は「なにか関連があったのではないか」と推察するのだ。別の政界関係者は、
「仮にAさんが亡くなっていたことがわかっていたとしても、その時に別れたことになっているのであれば、『存じ上げなかった』という理屈が成立する。山尾さん自身がそれに関係していたとは考えられないが、いま振り返ると、あのタイミングで破局説が流れたことには、なにかしらの意味を読み取ってしまう。近しい人が、そうした事態を見越して流していたのだろうか、と…」
と吐き捨てる。
山尾氏にはこれに付随する形で「議員パス問題」も取り沙汰された。国会議員にはJR線を無料で利用できる議員パスが配布されており、目的はあくまで公務の範囲内とされている。
それを山尾氏は買い物やマッサージ店、倉持氏の自宅訪問に使っており、公私混同と批判されている。こちらは議員の規定に抵触する疑いのある案件。山尾氏は4月28日に生配信された党公式ユーチューブチャンネル『Go!Go!国民ライブ』に出演し、冒頭で
「公私の区別を大切にしてきたので、その自分が区別が曖昧にみえるような行動をとるのは本当によくなかったと反省しています。申し訳ありませんでした」
と謝罪。続けて
「どうやったら同じことが起きないかと考えました。東京で暮らして東京で働いてるなかで、議員パスを通じて公と私が曖昧になるのを無くすためには、少なくとも都内の移動にこのパスを使うのを止めるということが、今の私にできる再発防止の最善の策だと考えています」
と“小学生レベル”の改善策を提示してみせた。
山尾氏は、次期衆院選ではそれまでの選挙区だった愛知7区ではなく、比例東京ブロックの単独1位での立候補が発表されている。
「玉木雄一郎代表が山尾にベタボレで、将来的な代表の座を禅譲しようとしているのでは…とまで言われるほど。今回のスキャンダルを経て、どうするのか。政治記者の間では『玉木さんは“お咎めなし”にするんじゃないの?』と言われていますよ。山尾に逃げられるわけにはいきませんからね」(全国紙記者)
山尾氏はリベラルを謳っておきながら、このところ自民党内の右派グループとも手を組み、安倍晋三前首相に近い稲田朋美元防衛相などと対談してきた。前出の政界関係者は、
「彼女はとにかく野心家。万年野党では意味がないことを知り、将来的な自民党入りを模索しているのではないか。その際は玉木代表も一緒で、国民民主は自民党に“吸収”されるという見立てすらある」
と明かす。ネット上では山尾氏に対して「議員の資格なし」とばかりにブーイングが殺到しているが、当の本人は“鋼のメンタル”で気落ちしている様子はうかがえないとか。
次期衆院選で有権者はどのようなジャッジを下すのか――。
- 写真:つのだよしお/アフロ